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似た者同士

作者: チル


友達とケンカした。


ケンカでもないか、なんか気まずいヤツ。


お互いちょっとピリピリしてて


言葉のニュアンスで、揚げ足取りな感じになってギクシャク。


誰も悪くない。


それはわかってる


だからといって、少し下手に話しかけるのは

なんだか負けた気がした。


うやむやのまま


別れた。


帰って一人、嫌でも頭の中はその事でいっぱい。


明日からどうしよう。


どんな態度で、どんなテンションで話しかけたら?



あっちが先に話してきたらどんな顔して答えたら良いの?


いつもは鳴りっぱなしの機械が


今日はやけに大人しい。



退屈だな。とつけたテレビに


あいつが好きなやつ。



だだぼんやり眺めながら



途端に襲う寂しさと不安に押しつぶされそうになる。



時計を見ても


まだこんな時間。


秒針すらも今日はやけに遅く感じる



明日ちゃんと謝って、自分の想い伝えよう



そう決意しながら


やる気もなく天井をみる。


すると、急に静かな部屋に

響く着信音


ハッとしながら、何も考えれずに急いで出る



いつも通りの貴方の声に

こんなに安心した事はない


すごく嬉しくて、なんだか変なテンションになっちゃった。


きっと貴方も同じ気持ちだったんだよね。


私達本当に不器用で素直じゃないね。


内容もない会話をしながら


言葉にできない会話をし、


いつもより名残惜しく電話を切る



明日はあいつが喜びそうなお菓子でも持って行こう。


鍵を手に

玄関に向かう私の口元は緩んだままだ




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