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プロローグ
なぜここにいるのだろうか?
そんなのは分かりきっている。
あたりは炎に包まれ、私はここから動けない。
何度も何度も繰り返した。それでも1度だってここまで来ても死ななかったことは無い....
何度も何度も火に焼かれ、呼吸も逃げることすら出来ずにただ体が燃えてゆくのを待つだけだ。
あなたも死んでしまった。守りたかったのに守られて....
今度こそ守ると決めていたのに....
「絶対に次こそはーーーーー
ーーーーーー次こそは絶対に死なせない。」
こうしてまた私は死に、言葉にした通りのことをーーーーー
ーーーーー『約束』を守るために壊れてしまいそうな心を締め付けて....
遂にはこの意識すらもここには無くなってしまった....。