不良的先輩 虎鉄さん
5月中旬、俺は学園の授業が終わって帰ろうとした時、雨宮に声を掛けられた。
竜悟「神前〜ちょっといいか?」
洸「なんだ?宗教ならお断りだぞ」
竜悟「いや、俺っちも宗教は興味ねえよ?じゃなくて!暇ならちょっと付き合って欲しいとこあるんだけど」
洸「別に構わないけど…柊に聞いてみないと、なんとも言えねぇな…」
そう言って柊の席に目を向けると既に柊がいなくなってることの気づいた。
洸「あれ?どこ行ったんだ?」
竜悟「柊ちゃんならさっき宮もっちゃんに連れてかれたけど?」
洸「なんで?」
竜悟「期末テストに向けて勉強会するんだと」
洸「あ〜…なるほどね」
風町学園のテストは正直かなりの難問が出るらしい。
テスト範囲だけ勉強しても点数何て全然取れないと宮本が嘆いていたのを思い出す。
しかも、次のテストでいい点数が取れないとお小遣い減らすと言われたともいっていたっけ。
(部活休んでまでやらないとキツいってかなり切羽詰まってるみたいでもあったし…)
洸「お前は勉強しないのか?」
竜悟「あっはっは!愚問だな!!俺っちがまともにするはずないだろ!」
洸「…お前がいいなら気にしないけど…追試で夏休みとか削られたりするんだろ?」
竜悟「追試は通常のテストより簡単な問題だし夏休み削られても楽勝だぜ?」
洸「成績にはならねーけどな」
竜悟「そんなことより!さっきの話!俺っちに付き合ってくれんだろ?」
洸「ああ、わかった、んじゃ行くか」
そうして、俺は雨宮と学園を出て向かった場所は俺の帰る方向とは逆の商店街側に向かった。
洸「で?付き合って欲しいとこってどこにあるんだ?」
竜悟「ああ、実は、ちょっと気になる噂が学園に出回っててその噂の信憑性を確かめにな」
洸「噂って…どんなのだ?」
竜悟「この商店街にがらの悪い不良がたまってる場所がいくつかあるんだけど…そのたまり場が最近誰かに潰されてるんだと」
洸「誰かって?」
竜悟「さぁ?そこまではわかんねぇけど…ただわかるのは潰してるやつはかなりの強さってことだけ」
洸「そうなのか?」
竜悟「ああ、この辺の不良グループは警察やヤクザ的な人たちにも手に負えないぐらいの奴がゴロゴロいるって聞いたし」
誰にだよとはあえて聞かない…聞いたらかなり面倒なことになりそうだったから俺は話題を変える事にした。
洸「それよりも、ずっと聞こうと思って聞かなかったんだけど…俺たちのクラスの合同クラスとかってなんなんだ?」
竜悟「あ〜…そうだな……貴族と庶民でクラスが別れてるって話は聞いたよな?」
洸「ああ」
竜悟「実を言うと、合同クラスができたのは俺っちが一年の時に設立されたんだよ」
洸「そうなのか?」
竜悟「ああ、今の生徒会長が一年生の時に……
貴族と庶民はお互いをよく知らないから喧嘩するんだ!だからお互いがよく理解できる環境を作るべきなんだ!
ってな感じで教師陣に訴えたらしい」
洸「へぇ、…一年生の時ってことは…その生徒会長はいま三年生なのか?」
竜悟「ああ、そうだぜ」
洸「つーかその申請よく通ったな…」
竜悟「なんでも、生徒会長と学園長が友人らしくてな〜」
洸「学園長と友人って…学園長何歳だよ?」
竜悟「学園経営者の孫娘で17才だそうだぞ?」
洸「……そうか…で、気になるんだがその情報は一体どうやって手に入れてんだ?明らかに一学生に集められるもんじゃねぇだろ?」
竜悟「まぁ、俺ら新聞部はいろんな情報を集めるの得意だしな〜っと…ついたぞ」
洸「…ここら辺なのか?」
竜悟「ああ、本来ならここらを根城にしてるグループがいるはずなんだけど……」
洸「いねぇな」
竜悟「あっれ〜…おっかしいな〜…間違えたかな…?」
洸「…なんもねぇなら帰るか?」
竜悟「…そうだな……」
そうして俺たちが帰るかどうかの話をしていると。
男「…オイ、なんだおめぇら?」
洸・竜悟「「え?」」
見た感じ不良であろう雰囲気丸出しの男が声を掛けてきた。
後ろにも何人か連れだっている。
不良A「ここは俺らヘルファイアの根城だって知らねーのかあぁん!?」
不良B「つーかなんなんだおめぇら?!」
不良C「ビビって声もだせねぇか?」
洸「…雨宮……どうす…」
雨宮の方に顔を向けると…既に雨宮の姿がなかった。
洸「あ…あのやろう〜……」
不良A「おいテメェ…無視してんじゃねぇよ…殺されてぇのか?」
俺は不良の言葉を無視するように呟く。
洸「…あんにゃろう〜逃げやがって〜マジでざけんなよなー…」
不良B「いい度胸だ…覚悟しやがれ!!!」
洸「ま、今度逢ったとき言えばいいか…よっと!」
そう言いながら不良の攻撃をかわす。
不良C「なかなかやるじゃねぇか…」
洸「どうでもいいけど…あんたら一人づつじゃないと喋れねぇのか?さっきから鬱陶しいんだが?」
不良ABC「「「ぶっ殺ーす!!!!」」」
洸「ちょ!?」
不良が同時に襲いかかってきて俺は後ろに後ずさる。
その時…一人の男が間に入り不良たちを殴り飛ばした。
不良A「ぐふっ!?」不良B「がふっ?!」不良C「ぎゃっ!??」
洸「…え?」
長身の男「平気か?」
洸「えっと…あんたは?」
長身の男「オレか?オレはただの通りすがりだ…」
不良「テメェ…西城だな?…俺らの仲間をボコってくれた礼をしてやる…覚悟しやがれ!!!」
洸「え?…」
長身の男「うるせぇ…よ!」
不良「ごはっ!!?」
西城と呼ばれた男は不良を殴り倒し俺の方を向き聞いてくる。
西城?「お前…風町学園の生徒か?」
洸「え、ああ…転入生だけど…」
虎鉄「そうか…オレは西城 虎鉄だ。よろしくな」
洸「えと、神前 洸……です」
この人が稲叢先輩が言ってた西城って人ならタメ口は悪いと思い敬語に直す。
虎鉄「ところで、お前はなんでこんなところにいたんだ?」
洸「友人の付き添いでちょっと」
虎鉄「友人?見たところ一人のようだが…」
洸「あはは……そんなことよりあなたはなにをしていたんですか?」
虎鉄「オレはバイトをしている最中にお前ががらの悪い連中に絡まれているのをみかけてな…」
洸「え?バイトしてるんすか?」
虎鉄「ああ、なにぶん家族が多くてな。親が弟や妹の面倒を見なくちゃいけない分、自分のことは自分でしなくちゃならない。
その為オレはバイトをして、親の負担を少しでも減らそうって訳だついでに言うと今は夕刊の配達中だ」
洸「それじゃあ、俺と話してるのはマズくないですか?」
虎鉄「いや、ちょうど配り終えて帰るところだったんだ気にするな。
まぁ、ここで逢ったのもなにかの縁だ家によっていってくれ」
洸「いいんですか?」
虎鉄「構わないさ、なんせ家はお好み焼き屋だからな」
洸「さりげに客引きっすか…」
虎鉄「まぁ、家は小さい店だからな。で?来るか?」
洸「じゃあ、ちょっと家に電話していいっすか?」
虎鉄「ああ、いいが…親が厳しいのか?」
俺は携帯を持ちながら西城さんの質問に答える。
洸「いえ、そうじゃなくて…家にいるやつも来るかと思って…あ、もしもし柊?ちょっといいか?」
柊『洸ちゃん?帰って来ないけど、なにかあったの?』
洸「ああ、ちょっと雨宮についてっててな…それで、話は変わるけど今日の晩飯は外で食べないか?」
柊『外でって…榎梨ちゃんの所?』
榎梨『え?なにー?家で食べるの?』
洸「ああいや、お好み焼き屋にいこうかと思って」
柊『お好み焼き?』
榎梨『お好み焼きか〜僕も行こうかな?ところでなんでお好み焼き?』
洸「いや、ちょっと人に誘われたんでよかったら一緒に行かないかなーってさ」
柊『えと…人が多くなかったら行こうかな…』
洸「ちょいまって…あの…お客さんって多いっすか?」
携帯から顔を放し西城さんにきく。
虎鉄「残念なことに客がなかなか来なくてな閑古鳥が鳴いてるってやつだ。それがどうかしたのか?」
洸「ああ、ちょっと訳ありで…もしもし柊少ないらしいぞ」
西城さんに聞こえないように小声で伝える。
柊『ありがとう、洸ちゃん行くからわかりやすいい場所にいてくれる?』
榎梨『あ、僕もいくねー』
洸「おう、待ってる。お待たせしました」
虎鉄「いや、誘ったのはオレだからな…それで?来るって?」
洸「はい、だから分かりやすい場所で待っとかないと」
虎鉄「なら、大通りに出るか…それに、こいつらもどうにかしねぇと」
洸「西城さん、聞いていいっすか?」
虎鉄「なんだ?」
洸「最近不良グループのたまり場が潰されてるって聞いたんですけど…西城さんなにか知ってますか?」
虎鉄「いや…なんでそんなことを聞く?」
洸「商店街に家があるんならなにか知ってるんじゃないかと思って…知らないなら知らないでいいし」
虎鉄「お前は……どう思う?」
洸「はい?」
虎鉄「自分で言うのもなんだがオレは見た目があんまり良くない。なりだけ見れば不良とあまり大差ねぇ、だから…」
洸「西城さんが潰してるんじゃないかって?」
虎鉄「ああ…さっきの不良みたいにな…」
洸「…少なくとも俺はそうは思いません。実際西城さんが不良グループを潰しまわってるなら俺を助けたり、バイトしてる暇なんてないでしょ?」
虎鉄「……お前…変わったやつだな…」
洸「そうっすか?」
虎鉄「ああ、オレが逢った中でもダントツでな」
そう言って苦笑しながら不良たちを担ぐ。
洸「どうするんすか?」
虎鉄「ああ、こいつらをここに放っては置けないだろ?だから出来るだけ人目がつきやすいところに移動させねぇと」
洸「そっすか」
虎鉄「ところでお前…なんで敬語になっているんだ?」
洸「え゛?」
西城さんの言葉に思わず変な声が出た。
虎鉄「どうかしたのか?」
洸「ああっと…その、身長とか雰囲気とかで年上かな〜って…」
虎鉄「…そうか、そう言えばお前、歳は?」
洸「十六です」
虎鉄「なら二年か…お前の思ってる通りオレは年上だ。と言ってもひとつしか違わないが…いや、少し前に誕生日だったから二つ上か?」
洸「あの、話が反れてきたんで…そろそろ移動しませんか?」
虎鉄「ん?ああ…そうだな」
そうして、俺と西城さんは大通り側に移動し、暫くたって柊と宮本がやって来た。
柊「お待たせ〜洸ちゃん」
榎梨「見つけやすいとこにいてくれてよかったよ〜。場所決めてなかったからどうしようかと思ってたんだ〜」
洸「二人とも勉強中に呼び出して悪いな」
柊「大丈夫だよ。榎梨ちゃんの集中力がなくなってきてたからちょうどよかったし」
榎梨「あはは…」
虎鉄「…こいつらがお前の知り合いか?」
柊「ひえっ?!」
虎鉄「……オレの顔は…そんなに怖いのか?……」
榎梨「怖いか怖くないかで言わせてもらえば怖いんじゃないですか?"西城先輩"」
虎鉄「…宮本か……なんでお前が?」
榎梨「洸君のお誘いに便乗しただけですよ〜」
虎鉄「お前たち、知り合いだったのか?」
榎梨「昔っからの間柄ってやつです」
洸「まぁ、昔っつっても小学生の数年だけですけどね」
虎鉄「なるほどな…ところで、そっちの嬢ちゃんはさっきからオレを怖がっているみたいなんだが?」
洸「初対面の人と接するときはいつもこんな感じなんで、気にしないでください」
そうして、俺たちは西城さんの家に向かう。
その際に俺の背中に張り付いている柊のせいで歩きづらかった。
そして、西城さんの家お好み焼き虎丸についた。
洸「へぇ…結構雰囲気ありますね」
榎梨「お化けとか出そう」
虎鉄「老舗だからな。と言っても最近じゃあ客がそんなに来ることもなくなって、家計は火の車だ」
西城さんは冗談混じりにそう言って奥の部屋に入っていく。
柊「洸ちゃん」
洸「ん?どうした?」
柊「お好み焼きって美味しいの?」
洸「え?食べたことないの?」
柊「うん、テレビとかで見たことはあったけど…実際に食べるのは今日が初めて」
榎梨「みこちゃんは作ってくれなかったの?」
柊「なんか、綺麗に焼けないから作りたくないって言ってたけど…」
洸「あー…そう言えば命さん…B級グルメ系の料理だけはほとんどできなかったんだっけ」
榎梨「意外だね?完璧超人だと思ってたのに」
洸「あはは…」
俺たちが話をしていると奥の部屋から西城さんがお好み焼きのタネをもって戻ってきて座敷に案内を済ませたあと会話に加わる。
虎鉄「最近の学園はどうだ?」
榎梨「かわんねーですよ?貴族だの庶民だの下らねーことでいちいち言い争ってる始末です」
虎鉄「本来ならそのいざこざを無くすために合同クラスを設立したはずなんだが…生徒会長はどうしてるんだ?」
榎梨「さぁ?わかんねーですよ。そもそも、あの人を学園で見かけたことがねーんですけど…」
洸「生徒会長なのにか?」
榎梨「うん。て言うか生徒会長が一番の変わり者だからね〜」
虎鉄「オレはあいつと三年間同じクラスだが…数える程しか逢ったことも話したこともない。あいつが一番親しいのは学園長ぐらいなものだろう」
洸「へー…柊は?」
柊「…なんだか変な人ってことしかわからないかな?」
そうなのか…正直どれくらい変わっているのか気にはなるが…そのうち逢えるだろう。
そう思い俺はお好み焼きを焼き始める。
焼いている最中に西城さんに質問をする。
洸「そう言えば、西城さんって兄弟いるんでしたよね?」
虎鉄「ああ、下に妹と弟が二人づつな」
洸「大家族ですね」
榎梨「姉弟がいると大変ですよね〜」
洸「あれ?お前兄弟とかいたっけ?」
柊「え?洸ちゃんも知らないことなの?」
榎梨「まぁ、知らないのも当然かな。その頃の弟は体が弱かったから外に出ることなんて滅多になかったから」
虎鉄「今は元気ってことか」
洸「いや、でも俺って結構お前の家に行ってるけど全然逢わねぇぞ?」
榎梨「逢わなくて当然だよ。弟は野球部に入ってて寮で生活してるから」
洸「弟っていくつ?」
榎梨「中三だよ?まぁ、夏の大会とか終われば受験のために帰ってくると思うけど…結構めんどくさい子なんだよね〜」
虎鉄「まぁ、兄弟なんてのはみんな同じようなものさ。居たら鬱陶しく感じるが居なければ寂しく感じる。そんな風に面倒を感じるのも兄弟の特権ってやつなのかもな」
そう言って優しく笑いながら話を続けていると店の戸が開いて女の子が入って来た。
女の子「は〜…だっる〜…ん?誰?お客さん?…その制服…風町の学生さんがなんのよう?」
その女の子は俺を見るなり怪訝な表情を浮かべている。
虎鉄「客に対して失礼だぞ!!」
女の子「でも!」
虎鉄「すまないな…神前」
洸「ああっ、いえ!!俺は気にしませんし!それよりその女の子って…」
虎鉄「オレの妹の恋だ」
恋「ちょっと!テツにい!この人風町の人なのになんで家に上げたの!?」
虎鉄「ああ、そうだ神前、オレのことは名前で呼んでくれ。正直オレは名字で呼ばれるのはあまり馴れていないんだ。なんと言うか…こう、むず痒くてな」
洸「それなら俺も名前で呼んでください」
恋「ちょっとっ!!無視しないでよ!!」
榎梨「洸君洸君」
洸「なに?」
榎梨「あの子の髪すっごく綺麗だよね!?」
洸「そう…だな…」
確かに綺麗な髪だと思う…ただ気になるのは…。
洸「西じょ…虎鉄さん見たときにも聞こうと思ってたんですけど…髪染めてるんですか?」
虎鉄「この金髪か?残念なことに地毛だ」
榎梨「へー…そーだったんですか」
虎鉄「お前は知ってただろうが…」
恋「なに?髪の色が金色だと不満があるって言うの?」
洸「いや、綺麗だなと思って…」
恋「は、はぁ!?いきなりなに言ってるのよ!?」
洸「え?俺なんか変なこといった?」
榎梨「洸君…なんか、ギャルゲーの主人公みたいなこと言うね?」
柊「ギャルゲー?」
洸「なに訳わかんねーこと言ってるんだよ…そもそも、髪の色褒めただけだろ?」
榎梨「洸君って…天然だったっけ?」
洸「なんで?」
柊「洸ちゃんギャルゲーってなに?」
そんなこんなで、虎鉄さんの店でお好み焼きを食べながらその日を過ごしたのだった。
おまけ 「髪型について」
竜悟「各人物の髪型について紹介するぜ!!」
洸「お前…俺になんか言うことないか?」
竜悟「んー…ねぇな!!ドヤァ!」
洸「……」
竜悟「ダウっ!?え?!なに?!なんか打撃くらった気がするんだけど?!」
洸「気のせいじゃね?」
榎梨「あまみんの顔にパンチしたね」
柊「そうなの?」
榎梨「普通の人は見えないけどね」
竜悟「話が反れてしまった…オッホン!」
洸「つーか、髪型についてとか言われてもいつも見てるのに紹介する必要あんのか?」
竜悟「ノンノンノンノン、わかってないなーそれじゃあ読者に伝わらないだろ?」
洸「読者ってなんだよ…つーか誰だよ?」
竜悟「それじゃあ紹介するぜ!!」
洸「おいこら…」
竜悟「まずは神前の髪は…ボサボサ…っつーよりなんだ?」
洸「なんだ、と言われても…俺の髪はほとんど癖っ毛だからな」
榎梨「癖って寝癖でしょ?ちゃんとしたらサラサラのストレートじゃん女子でも羨むくらいに」
柊「そう言えば洸ちゃんお風呂上がりとか凄く綺麗な髪してたね」
竜悟「しかも赤みがかった茶髪だからな」
洸「これは母親ゆずりなんだが…」
竜悟「続いては〜…柊ちゃん!!」
柊「私?!」
竜悟「yes!!ミス柊!」
洸「だんだんウザくなってきたな…」
榎梨「諦めた方がいいんじゃない?」
竜悟「柊の髪型は黒のロングヘアーでモミアゲの部分も長いよくある髪型だ!」
柊「恥ずかしい…」
竜悟「そして、モミアゲの部分がなぜか銀髪!!」
榎梨「それは僕も気になってた。洸君はなにか知ってる?」
洸「親の片方が外人だからその遺伝じゃないかって命さんがいってた気がする」
竜悟「更にその銀髪は三つ網にしてると…」
洸「毎度、毎度髪を結うの大変なんだよな〜」
榎梨「洸君がやってたんだ?!それが一番驚いたんだけど!!」
竜悟「そんなことよりサクサク行くぜい!!次は宮もっちゃん!」
榎梨「僕?」
竜悟「髪型は肩くらいの長さで髪の色は栗色にヘアピンが二つ…どっかの軽音楽部の主人公みたいな髪型だな…」
洸「お前は…そう言うことを言うんじゃねぇ!」
榎梨「あはは…」
竜悟「じゃあ次は…稲叢先輩!」
榎梨「僕の髪型の話終わっちゃった!?」
洸「あれは引き延ばしできそうになかったからだろ」
榎梨「…洸君怒るよ?」
洸「やめてください…」
竜悟「稲叢先輩の髪は宮もっちゃんと同じ色…より少し明るい感じか…髪型は三つ網で肩にかけてるって感じだな…どっかの田舎を題材にした漫画の高校生キャラみたいな…」
洸「やめろ!マジでやめろ!!なんかわかんないけど怒られる気がするからやめろ!!」
竜悟「なるほど、だが断る!!」
洸「…はぁ、めんどくせぇ…」
竜悟「んじゃ、次は〜俺っちだー!!」
洸「帰るか…」
柊「あ、洸ちゃん今日の夜ご飯はなに?」
榎梨「僕も行っていい?」
洸「いいぞ」
竜悟「ちょちょちょちょ、まってまって!!なんで帰るの!?アカンて俺っち泣くでホンマに!!」
洸「エセ関西弁やめろ。あとお前の髪型はボサボサだ以上」
竜悟「ひでぇ…そんじゃ、西城先輩で最後かなー…」
洸「テンション一気に下がったな」
竜悟「つっても俺っちよくわかんねーから神前に任せる」
洸「まぁ、いいけど…虎鉄さんの髪型はストレートの髪の数ヶ所ハネっ毛がある髪型だな。髪の色は金髪で親譲りらしい…ってこれでいいのか?」
竜悟「以上おまけでしたー…俺っちって…人徳ねぇんだなぁ〜…」
洸「ガチで落ち込んでんじゃねーよ…」