休日のひとコマ
俺が上島家に来てから数日が過ぎて……気づけば
既にゴールデンウィークを迎えていた。
洸「もうゴールデンウィークも残り二日か…早いもんだな……」
柊「なんだかお年寄りの人みたいだよ?洸ちゃん」
洸「あはは…にしても、俺がこの家に来てから大体二週間くらいしか経ってないはずなのに…もうずっと前から住んでる気分になってんだよな〜」
柊「私も…なんだか昔から一緒に暮らしている気分だよ…」
二週間も一緒にいたからか柊は俺と話すときはオドオドしなくなっていた。
俺だけではなく宮本や稲叢先輩や楠木とも話すことが多くなった。
雨宮は相変わらず苦手なようだったけど。
柊「そういえば…洸ちゃんはもう課題終わってるの?」
洸「ん?ああ、もらったその日に終わらしたぞ?柊は?」
柊「私は今日で終わるんだけど……」
洸「けど?」
柊「少しわからないところがあって……そうだ!洸ちゃんわからないところを教えてもらってもいい?」
洸「俺にわかる範囲ならいいぞ?」
柊「本当に?!ありがとう!!」
本当に初めて逢ったときとは別人だと思うほどに表情が豊かになったな…。
洸「あ、そうだ!」
柊「?洸ちゃん?どうしたの?」
洸「課題が終わってないやつを連れてくるよ」
柊「え?それって…私も知ってる人?」
洸「ああ、すぐ隣に住んでるだろ?」
柊「えっと…榎梨ちゃん?」
洸「正解」
柊「でもたしか榎梨ちゃんはゴールデンウィークの初日で終わらせるって言ってた気が…」
洸「ないない、あいつ夏休みの宿題とか最後まで溜め込むタイプだし…てか、宿題手伝わされたし」
柊「あはは…」
洸「じゃ、ちょっといってくる」
柊「うん、いってらっしゃい」
俺は隣の宮本の家に向かい、宮本家の経営してる喫茶店に入る。
洸「こんちはー」
透「お、洸ちゃん!!いらっしゃい!!」
洸「おっさん、みやも……って、おっさんも宮本か……榎梨…いる?」
透「お!洸ちゃん、まさか家の娘と…少し複雑な気分だが…洸ちゃんなら…」
洸「……なに言ってんすか…」
透「みなまで言うな!!わかってる!」
洸「なにが?」
透「家の娘を……よろしく頼む」
洸「いや、だからなんの話っすか?!」
榎梨「お父さーん?騒がしいけど、どうしたの?」
俺がおっさんと話していると奥の部屋から宮本|(娘)が出てきた。
榎梨「あれ?洸君?どうしたの?」
洸「お前に用事があってな…今日はなんも予定入ってないよな?」
榎梨「うん、やることなくてテレビのチャンネルを永遠と変え続けてたからね〜」
洸「じゃ、家に来い!課題を持ってな」
榎梨「うっ、やっぱりバレた?」
洸「まぁな、ほら、準備してこい」
榎梨「はーい、ちょっと待っててね〜」
そう言って、奥の部屋入って行った。
その様子を見ていたおっさんが怪訝な顔で声をかけてくる。
透「なんだ?いきなり家デートってやつか?洸ちゃん…節度を守れよ?」
洸「おっさんがなに言ってんのか全然理解出来ないんだけど?」
透「ちゃんと…つけるんだぞ?」
洸「なにをだよ!!?」
榎梨「お待たせ〜……ってなに話してるの?」
洸「なんでもねーよ…」
榎梨「そう?じゃ、行こっか」
洸「おう、それじゃあな、おっさん」
榎梨「いってきまーす」
透「ああ、いってらっしゃい」
おっさんの声を後ろに聞きながら喫茶店を出る。
洸「あのおっさんを相手すると疲れるんだけど…」
榎梨「あはは…まぁ、お父さんは元気が取り柄みたいなものだしね〜」
洸「はぁ…ま、とりあえず家行くか」
榎梨「そうだね」
そうして俺が宮本を連れて家に戻る。
洸「ただいま〜」
榎梨「おじゃましまーす」
竜悟「お!おっかえりぃ〜」
するとなぜか雨宮がいて柊の姿がなかった。
洸「雨宮?なんでいるんだ?」
竜悟「ちょっと神前の課題を写しにな〜」
洸「は?」
榎梨「なるほど、その手があったね」
竜悟「てなわけで、課題みっせてー!!」
榎梨「僕もぼっくもー!!」
洸「……言っとくけど、俺の課題みても意味ないぞ?」
榎梨・竜悟「「なんで?」」
洸「…お前ら先生の話聞いてなかったのか?」
榎梨「僕はその時職員室に呼ばれてたから聞いてない」
竜悟「俺っちは……寝てぜ!!ドヤァ」
洸「………駄目だコイツら…」
俺はため息混じりに説明をする。
洸「先生が言うには課題は生徒一人一人成績によって違う課題が出されてるんだと」
竜悟「なんでそんな面倒なことになってんだよ〜」
洸「……雨宮、お前…この前の小テストの点数言ってみろ」
竜悟「えっと…確か……赤点にギリならないくらいだけど?」
洸「…宮本は?」
榎梨「僕も同じかな〜」
洸「じゃあ、俺の課題持ってくるからお前らの課題出しとけ」
竜悟「へーい」
榎梨「はーい」
俺はため息をつきつつ、リビングを出て自分の部屋に行く。
洸(そういや…柊はリビングに居なかったな…雨宮が来たから自分の部屋に逃げたのか?)
そんなことを考えながら自分の部屋の扉を開ける。
洸「………」
柊「…あ……」
扉を開けるとなぜか柊が俺の部屋の中に居た…なぜか俺の部屋にあるベットの下に手を突っ込んでいるが…。
洸「…柊?なに…してんだ?」
柊「えと…小銭を落としちゃって…」
洸「俺の部屋で?」
柊「はい…」
洸「本当に?」
柊「………はい」
洸「…怒らないから正直に言ってみろ」
柊「それ嘘だよね!?全体怒るやつだよね!?」
洸「いや、俺は正直に言わない方が怒るぞ?」
柊「………実は…」
俺は柊が部屋に居た理由を聞きリビングに戻る。
洸「…雨宮、ちょっと来い」
竜悟「ん?え?!ちょっ?!なになに!?俺っちどこに連れてかれんの!???」
榎梨「……どうしたんだろう」
柊「…あ、榎梨ちゃん…いらっしゃい」
榎梨「ああ、ラギー洸君が竜君連れてっちゃったんだけど?」
柊「気にしないで…それよりも榎梨ちゃんって雨宮君の呼び方ちょくちょく変わるね?何回目だっけ?」
榎梨「多分8回くらいかな?いまいちピンとこないんだよね〜」
そんな声を聞きながら俺は雨宮に説教をしていた。
そんなこんなで一時間くらい無駄にした。
そのあと、みんなで課題を始める。
竜悟「………」
洸「…ふぁ~……」
柊「…えーっと……あ、こうか…」
榎梨「…洸君、テレビ観ていい?」
洸「課題終わらせたらな」
榎梨「えー…」
洸「お前、テレビつけたら課題やらねーだろ?」
榎梨「うっ……」
竜悟「あっははは!!図星でやんの〜!」
洸「そう言うお前も課題進んでねーぞ?」
竜悟「うぐっ…」
柊「洸ちゃん…ここ、教えて」
洸「ああ、ここは…」
真面目に課題に取り組んでいる柊とは裏腹に宮本と雨宮はちょくちょく課題を中断してる。
それも1問解くたびに休憩していたり…。
榎梨「…洸君ラギーにあま~い」
竜悟「そうだぞ~洸君!」
洸「……お前らが真面目に課題やらねーからだろ?つーかお前らのやってる課題ほぼ一年の範囲なのわかってるか?」
竜悟「なんで転校生の神前が一年の範囲とかしってんだよ?」
洸「お前らの課題をみてもしかしてって思ってな…後輩に聞いたら案の定ってな」
榎梨「ひーちゃんはなにかしてたの?」
洸「楠木はパソコンのパーツ買いに行ってるって言ってたぞ」
竜悟「行ってるって言ってたって…ダジャレか!!」
洸「お前はなにが言いたいんだよ…」
竜悟「ツッコミ?」
洸「なにに対するツッコミだよ…いい加減、課題を真面目にしろよな…」
竜悟「嫌だ!!」
洸「…ふんっ!!!!!」
竜悟「ほげっ!!?!」
そんなふうにふざける雨宮を殴り飛ばしながら課題をやらせる。
洸「…にしても、宮本と雨宮の学力が同じとはな……正直、驚いたわ」
竜悟「そうか?」
榎梨「まぁ、僕はともかく、竜君は真面目に勉強すれば成績いいはずだよね?」
竜悟「いや〜買い被りすぎじゃね?」
榎梨「いやいや、家柄でいったら君も貴族側の人でしょ?」
竜悟「いや、でも俺っち…親とは仲良くねぇし……それに…なんも期待されてねえからな」
洸「柊、鼻かむからティッシュとって」
柊「はい、そういえば今日の夜ご飯どうするの洸ちゃん?」
竜悟「あれ〜?聞いてない?」
洸「いや、正直どうでもいいし…ふぶーっ!!」
竜悟「いやいやいやいや、どう考えても今のはシリアスな雰囲気なる場面じゃん!!なに鼻かんでんの!?俺っちはそれに驚きを隠せねぇよ!!」
榎梨「ねぇ、洸君なんかお菓子ない?」
竜悟「宮もっちゃんまで?!」
洸「いや、買ってこないとないな」
竜悟「ねえ、無視はやめよう?!正直俺っち泣きそうなんだけど?!!」
洸「うっせぇな、どうでもいいんだよ人の家の事情なんか知ったことか!!いつまでも気にしてないでさっさと課題終わらせろよアホ」
竜悟「ちょっと?!最後の一言要らなくない?!」
榎梨「洸君お菓子〜」
洸「わかったわかった、ちょっと買ってっくるからちゃんと課題やっとけよ?」
榎梨「お菓子買って来てくれたらね〜」
洸「ったく、なんかリクエストあるか?」
榎梨「ジャガーポテイト!!コンソメで!!」
竜悟「えびせん!3袋」
柊「洸ちゃんのおまかせで」
洸「お前らね…つーか雨宮えびせんの種類を言え」
竜悟「んー…タコわさびで」
洸「はいよ」
なんでえびせんなのにタコわさびとかあるんだとかタコかえびかはっきりしろとかいうツッコミは厳禁だとか製造会社の人が言ってた気がする。
そんなことを考えていると一匹の黒猫がすり寄ってきた。
洸「ん?ああ、七緒どした?餌ならさっきやったよな?」
榎梨「あれ?この家猫飼ってたっけ?」
洸「ん?ああ、二週間前に柊が仲良くなったからどうせなら家で飼おうってことになってな」
榎梨「みこちゃんに了解はとったの?」
洸「ああ、あの人は飼うことには絶対反対しないしな」
榎梨「あー…でも、みこちゃん動物に好かれないよね?」
洸「それなら平気だと思うぞ?七緒…この黒猫めちゃくちゃ頭いいみたいだし」
榎梨「そうなの?」
柊「うん、まるで人間の言葉が分かってるみたいなところがあるし…ななちゃんこっちおいで〜」
七緒「にゃ〜」
柊が呼ぶと七緒は鳴きながら柊のもとへ行く。
洸「ほらな?」
竜悟「おほっ!スゲーじゃん!!じゃ、俺っちも…」
そう言って雨宮が手を近づけると…。
七緒「フシャーッ!!」
竜悟「うおっち!!」
威嚇されていた。
洸「じゃあ、俺はお菓子買ってくるから」
柊「いってらっしゃい、洸ちゃん」
榎梨「いってらっしゃーい」
竜悟「ってらー」
人によって言い方違うんだなと思いながら俺はお菓子を買いに外に出た。
そして、お菓子を買って帰ってから宮本と雨宮が課題をちゃんとしたかというと…結局やらずそのまま学園で先生に叱られたのだった。
チャランポランなお調子者。
雨宮 竜悟
一人称 俺or俺っち。
6月28日生まれ 16才
AB型
175㎝ 60㎏
好きな食べ物 鮭おにぎり、あんぱん。
嫌いな食べ物 ツナマヨ、ジャムパン。
趣味 情報収集、登山
詳細
洸と同じクラスの少年で、情報通で学園のありとあらゆる情報を持っている。(主に女子の情報が多い)
その情報で悪どい商売をしているらしい。
担任の暁先生によくちょっかいを出しては殴り飛ばされている。
基本的にチャランポランでノリがいい。
柊からは少々苦手意識を持たれている。




