修学旅行でなぜ…こうなった?
6月の三週目半ば、修学旅行の日がやって参りました。
俺たちは現在旅行先の京都に向かうバスに揺られている最中です。
竜悟「なぁ、神前!」
洸「なんだ?」
竜悟「京都に着いたらさ、関西弁以外で話すの禁止な?」
洸「なんでだよ…」
俺は苦笑しながら返すこういう会話も修学旅行の醍醐味だ。
俺たちの座っている席は右側の前の席、隣には暁先生がいる。
霧香「はしゃぐのはいいけど、面倒事は起こすなよ?あたしが処理するのが面倒くさくなるから」
竜悟「そんなこと言って〜霧ちゃん先生も内心わくわくしてるんじゃないの〜?」
霧香「はぁ…お前みたいなバカがいるから問題起こすなっつってんだよ」
先生は頭に手を当てて呆れている。
柴田「なぁなぁ、上島ちゃんは好きなやつとかいんの〜?」
柊「…え…えっと…」
榎梨「こらこら、柴田君。ラギーは人見知り激しいんだから!自重しなさい」
柴田「ちぇー…」
加藤「……」
柴田は柊にちょっかいをだしていてそれを宮本が制止している。
加藤さんは黙ったまま本を読み続けている。(バスの中で本を読んでいて気持ち悪くならないんだろうか?)
ついでに言うと班ごとに並べれている。
俺の隣は雨宮その後ろに柊と宮本、そして加藤さんと柴田がその後ろ。
竜悟「なぁ、神前」
洸「今度はなんだ?」
竜悟「お願いがあるんだよ」
洸「お願い?」
竜悟「今さらなんだけど、今度から俺のこと名前で呼んでくれないか?」
洸「……は?なにお前…なんか気色悪!!」
竜悟「なんだよー!傷つくな〜」
洸「…いや、悪い。まぁ、気が向いたら呼んでやるよ」
竜悟「…まぁ、いっか…」
〜一時間後〜
竜悟「…ふぁ、ああぁ〜……まだつかねーのかな?」
洸「お前ね…テンション下がりすぎだろ」
竜悟「だってー…こう一時間もバスに揺られてたら流石にダルくなってくるって」
俺が雨宮の言葉に呆れていると服の袖を引っ張られる。
柊「…洸ちゃん」
洸「なんだ?って…なんかゲッソリしてるな…大丈夫か?宮本…」
榎梨「いや〜、思った以上に柴田君がしつこくてね〜」
洸「ああ、成る程…雨宮」
竜悟「はいよ〜」
雨宮は俺がなにか言う前に席をたちもともと柊がいた席に移動する。
洸「ほら、隣…座れよ」
柊「ありがとう…」
なぜだかわからないが俺と柊は少しギクシャクしている。
だけど誰も指摘してこないところをみると他のやつには気づかれてはいないようだ。
榎梨「……」
竜悟「宮もっちゃんどうしたの?」
榎梨「いや、なんでもない…」
柊「…洸ちゃん」
洸「なんだ?」
柊「…あんまり、無理…しないでね?」
あのときの電話以来、柊はやたらと俺に気を使うようになっている。
俺に気を使って修学旅行を楽しめなくなったら困るんだけどな…。
柊「…すぅ…すぅ…」
洸「…寝てる」
そう言えば朝早くに起きてたし、そのせいかな?
頭を前の方にコクコクしているので俺は柊の頭を自分の肩に乗せてしばらくゆっくりしようと思った時、柴田が俺に勝負を仕掛けてきた。
柴田「神前…俺と勝負しようぜ〜?」
洸「なんだ、藪から棒に」
柴田「俺はさ〜なんちゅーか〜お前が気に入らねぇんだよね〜★」
洸「…だからなんだ?言いたいことがあるんならはっきり言え」
柴田「なぁ〜に…簡単な話さ勝負して勝った方が班の人員配置を決められる…さぁ、どうする?」
洸「やるわけねーだろ…馬鹿馬鹿しい。つーか、それになんの意味があるんだよ?」
柴田「…じゃあ、勝った方が相手に好きなこと一つ命令できるって言うのは?」
洸「…話を聞く気ゼロか…わかった…相手してやるよ。勝負方法はなんだ?」
柴田「しりとりだ!先行はくれてやる。さあ、スタートだ!!」
洸「…じゃあ、リスザル」
柴田「ルート!」
洸「トンネル」
柴田「ルーマニア!」
洸「アンコール」
柴田「る、る、ルネサンス!」
洸「スマイル」
柴田「る…る…留守!」
洸「ストール」
柴田「る!?る…ルーム!」
洸「ムール」
柴田「る……る〜…ルール!」
洸「ルチル」
柴田「…る…る…る……ルーク!」
洸「クリアファイル」
竜悟「…えげつねぇ…」
榎梨「あれは流石に柴田君が可愛そうになってくるね…」
柴田「……る、る、ルクセンブルク!!」
洸「クール」
柴田「……ループタイ…」
洸「イニシャル」
その後も永遠のる責めによる攻撃で柴田を滅多うちにした。
(柴田は半泣きで覚えてるよ!!とか言っていた)
榎梨「洸君、流石にやりすぎだよ?」
洸「いや、勝負って言ったの向こうだし」
竜悟「いやいや、あれは大人でも泣くぞ?」
洸「いやいやいやいや、大袈裟だろ?」
榎梨「大袈裟じゃないからいってるんだけど…」
宮本が呆れ気味に言っているが、そんなこと言われても勝負事は流石に本気でやらないと相手に失礼だと思うんだが…。
竜悟「まぁ、柴田も柴田で悪かったし御相子なんじゃね?」
榎梨「…ま、そうだね」
洸「…腑に落ちない…」
そうしているうちに京都に到着した。
初日はお決まりのその場所の観光地巡り。
竜悟「清水寺ー!!」
洸「…さっきまでバスの中でテンション下がりまくってたのに無駄に高くなったな」
柊「まだ…少し眠いかも…」
加藤「…う」
榎梨「…大丈夫?」
加藤さんは案の定乗り物酔いでグロッキーになってるし…柴田は柴田でなんかやたらと俺を睨み付けてくる。|(る責めのせいか?)
洸「…大丈夫なのか…この班…」
柊「あはは…」
そんなこんなで、俺たちは清水寺をまわる。
班ごとに自由にみていった方がいいという先生の意見にみんな賛成して班ごとに散り散りになっている。
竜悟「なぁなぁ!確か神様の体内に入る的なとこあったよな!」
洸「あー…確かにあったな…」
入場料100円で神様の加護を受けるとかなんとかそんな話があった気がする。
進んださきに石があってそれに触れながら願い事を思い浮かべてくださいって言われるんだったと記憶してる。
竜悟「あと、確か縁結びもあったよな!」
洸「ああ、奥の方にあったはずだけど…」
竜悟「よっしゃ!!縁結び行こうぜー!!」
そう言って走り去っていく雨宮を眺めながら歩いてついていく。
そして縁結びの神社に到達。
竜悟「おみくじ引こうぜ!」
洸「……」
柊「洸ちゃん?どうかしたの?」
洸「いや…なんでもない…俺たちも引きに行くか…」
引いた結果は半吉だった…。
雨宮は凶を引いて項垂れていた。
そして一通り見てまわり、俺たちは一旦近くの店に入り腰を落ち着ける。
竜悟「う゛〜あ゛〜」
洸「どんだけショック受けてんだよ…たかが凶引いたくらいで」
竜悟「…そーなんだけどさー…やっぱ引くんなら大吉がよかったなー…俺そんなくじ運ないけど」
洸「ああ、くじ運ないんだ」
榎梨「気にしなくてもいいんじゃない?所詮おみくじは紙くずだし」
洸「身も蓋もねぇな…」
竜悟「…はぁ、もういいや…それよりもなんか食おうぜ?」
洸「立ち直るの早いな」
竜悟「まぁ、自分のことだし自分でなんとかするってことで」
洸「…そうか、まぁ、頑張れよ」
竜悟「おう!」
そのあと、しばらく辺りを見てまわり集合場所に移動した。
集合場所に戻ると暁先生が空を仰ぎながらボーッとしていた。
洸「…先生?なにしてるんですか?」
霧香「ん〜?特に何もしてねーなー…」
言葉にいつもの覇気がない。
どうしたんだろう?
洸「…先生は見てまわったりしないんですか?」
霧香「あたしはある程度みたしもういいや…それよりあんたたちの方はもういいの?」
洸「はい、結構見ましたし早めに切り上げました。それより先生?話し方がなんか変わってません?」
霧香「そうさね〜…まぁ、あたしにもいろいろあるんだよ…あんたたちにも、人に言えないこととかあったりするだろう?それと一緒だよ」
そう言って飴を取りだし口に放り込む先生は、なにか悩んでいるようにみえた。
洸「……」
柊「洸ちゃん?」
洸「ん?どうした?」
柊「やっぱり…なんでも…ない…」
洸「?そうか」
そのあと俺たちはバスに乗り初日に泊まる旅館に到着した。
俺たちは班ごとに部屋に向かう。
洸「…風の間…風の間……ここか…」
榎梨「それにしても、男女一緒で一つの部屋に泊まりになるなんてね〜」
柴田「なんか俺…心臓バクバクいってんだけど?!やべーよ超興奮する!!」
竜悟「貴族連中は全員ホテルの個室だってさ」
榎梨「合同クラスだけらしいよ?男女一緒の部屋にされてるの」
洸「お前ら、話してないでさっさと入れよ…」
部屋に入り各々好きなように座っているみんなに
俺は修学旅行のしおりを見ながら班のメンバーに伝える。
洸「今は…6時前か…8時に飯だから風呂に入りに行くんならさっさと行けよ〜?」
竜悟「着替え出さないとな〜」
柴田「風呂…風呂か…デュフフフフ…」
加藤「…」
榎梨「じゃ、僕はお風呂に行こうかな〜。ラギー!一緒に行こう!加藤さんも!」
柊「あ、待って榎梨ちゃん!…日和ちゃん行こう?」
加藤「…え?あ、あの…?!」
柊と宮本に引っ張られながら加藤さんたちは風呂に向かった。
あと、俺は加藤さんの名前をその時初めて知った。
竜悟「さーってと!準備できたし俺っちもお風呂に行ってこよーっと!って、あれ?柴田がいなくなってる…」
洸「柴田ならさっさと風呂に行っちまったぞ?」
竜悟「…いつの間に…ところで…神前は行かないのか?」
洸「ん?ああ、俺は後で入るから気にしないで行ってこいよ」
竜悟「…そうか?じゃ、また後でな!」
洸「おう」
俺はみんなを送り出し部屋の奥にある椅子に腰掛け窓の外を見る。
洸「…日が高くなってきたな……」
俺は傾き始めた夕陽を眺めながら呟いていると先生が部屋に入ってきた。
霧香「あれ?君だけか?他のみんなはどうしたの?」
洸「みんなは風呂に行きましたよ。先生こそどうかしたんですか?」
霧香「ああ、見回りだよ。面倒くさいんだけどね。しないと教頭のアホがうるさいんだ」
洸「…アホて…あんなのでも一応は上司的な立場の人でしょう?」
霧香「仕方ないだろう?あの教頭ときたらあたしが若いからってことで仕事をやたらと押し付けてくるし…しかも押し付けといてその仕事が終わらなかったら…ネチネチ小言を言う始末…ああ〜!!思い出したらイライラしてきた!!神前!ちょっと付き合ってもらうよ!」
洸「え゛!?」
俺は先生に引っ張られてとある場所に連れて行かれた。
霧香「さぁ、いいことをしようか?」
洸「…別にいいですけど……先生?」
霧香「どうした?」
洸「…どうしたって…なんで、麻雀クラブなんですか?」
霧香「いや〜!最近麻雀する機会が減っててね〜久々にやりたくなったんだよ!!」
洸「いや、俺が聞きたいのはそう言うことではなくて…」
霧香「あ、おやっさーん!!!」
洸「聞いてないし…」
俺は呆れながら先生が呼んでいる人を見る。
見たところ40代から50代くらいのオジサンだけど…。
洸「知り合いなんですか?」
霧香「ああ、あたし…と言うよりあたしの親の友人でね。いろいろ教えてもらったものさ…」
そう言って話す先生の顔は幼い子供を見守る親のように優しい顔をしていた。
霧香「おっと…そうだ、神前」
洸「はい?なんですか?」
霧香「ここにいる間、君は私の恋人ってことにしておいて」
洸「はい。…………はい?今なんと?」
霧香「なんだ、聞こえなかったのか?しょうがないな…ここにいる間、君は私の恋人になってくれる?」
洸「何故?!!」
霧香「何故って、わかるだろ?先生であるあたしが生徒である君を麻雀に誘ってるんだよ?」
洸「…ああ……なるほど…」
そんなこと、バレたら退職させられそうだ。
オジサン「霧ちゃーん!準備できたよ〜!」
霧香「おっと、それじゃあ行こうか?コー?」
洸「……ラジャ…」
俺はニヒルな笑みを浮かべている先生の後をついていく。
霧香「ああ、そうだ。今さらだけど、君、麻雀のルールは知ってる?」
洸「まぁ、嗜む程度にはって感じですけど」
霧香「それは知ってるってことでいいんだね?」
俺は先生の言葉に頷いていると、先生の知り合いのオジサンが近づいてきた。
オジサン「やぁ、霧ちゃん久しぶりだね。5年ぶりくらいかな?」
霧香「ええ、5年と6ヶ月ぶりですよ」
オジサン「そっかそっか!!ところで、そっちの男性は?」
霧香「ああ、この人はあたしの恋人さ」
オジサン「なん…だって…あの、内気で男の子が怖いと言っていた…あの霧ちゃんが…?!」
洸(誰だそれは!!!?)
オジサン「どういう心境の変化だい?!!?」
霧香「いや〜…なんて言うか…彼の情熱的っていうか…優しさっていうか…なんかそんな感じなものに心射たれちゃったって言うか〜!」
洸「………」
オジサン「おお!!そうなのかい!!?そりゃめでたい!」
霧香「でも、手加減とかはしなくていいっすよ!」
オジサン「お!強気だねぇ!彼氏さんがかなり強いとかかい!!?」
霧香「いえ、あたしが全員飛ばすつもりでやりますって話っす」
オジサン「がっはっはっは!!面白いこと言うね〜…いままで勝てたことないだろう?」
霧香「舐めてかかると痛い目見ますよ?」
オジサン「はっはっは!!じゃあ、いつも通り十万点の責任払いありのルールでいいね?」
霧香「はい!」
正直俺はおいてけぼり状態なんだが…どうしよう…戻っていいかな?
そう思っていても結局麻雀はスタートするわけで…。(ちなみにあと一人は麻雀クラブで一番強い人で眼鏡さん。見た感じナルシストっぽい人だ)
オジサン「…ふむ……」
霧香「リーチ!!」
眼鏡「…ポン」
霧香「ぬ…」
洸
俺の手牌は筒子で染まってる状態で軽くリーチをかけられそうだが…ぶっちゃけ俺は勝っても負けても特がないんだよな…。
洸「…これでいいか」
眼鏡「ロン…8000」
洸「…はい」
まあ、筒子を狙ってたのは捨て牌でわかってたし…親っかぶりでもないからいいけど…先生がやたらと不機嫌な顔で睨んできてるんだよな…どうしよう。
オジサン「はっはっは、霧ちゃんの彼氏さんには辛い状況かな?」
その言葉に先生はため息をつき俺にアイコンタクトで伝えてきた。
霧香(コラ!君ね、もう少し真面目にやろうって気はないのかい!!?)
それに対して俺はめんどくさいといった感じで返す。
洸(いや、やる気と言われても勝っても負けても特に害はないじゃないですか)
先生は俺を睨み付けながら貧乏揺すりをしている。かなり殺気だっててかなり怖い。
眼鏡「君…弱いね」
俺が先生とのアイコンタクトの会話に割ってはいるかのように言葉を発する眼鏡さん。
洸「…まぁ、そっすね。嗜む程度くらいで、本格的にやってたこと自体なかったですから」
眼鏡「…ふっ、その程度の腕前でよく麻雀をしてられるね?まぁ!!大会で優勝をしている僕と勝負できるだけでもありがたいと思うんだね!!」
洸「…はい、胸を借りるつもりでやらせてもらいます」
眼鏡「…チッ」
皮肉を言っているので当たり障りのない返しをすると舌打ちをされた…めんどくさい人だ。
霧香「コー!話してないでさっさとやるよ!」
洸「はいはい…」
オジサン「…そういえば、霧ちゃんの彼氏さんは霧ちゃんをなんて呼んでいるんだい?」
霧香・洸「え゛?」
いきなり、そんなことを聞かれて変な声が出た。
そう言えば先生は呼び方決めたけど俺は決めてなかった!!どうしよう…。
そう思い先生をみると完全にフリーズしていた。
洸(…先生が決めたとき俺も決めときゃよかった…)
俺が悩んでいるとオジサンは笑って言った。
オジサン「はっはっは、そんなに照れなくてもいいよ!!ひょっとして、まだ付き合ったばっかりなのかい?なんつってな!!がははは!!」
その言葉に先生がそれだと言わんばかりに目を見開き、オジサンに言う。
霧香「そう!そうなんですよ!!あたしたちまだ付き合ったばっかりで、彼ったら恥ずかしがって名前を人前で呼ぶのを躊躇うんですよ!!」
オジサン「…そうなのかい?じゃあ、普段はどう呼んでいるのか…ワタシが勝ったら彼に教えてもらおうかな?」
霧香「え、ええ!!いいですとも!!ね!!」
そう言ってくる先生の目には絶対に勝つぞ、さもないとただじゃおかないという力がこもっていた。
洸(これは…勝たないと本当になんかされそうだ…)
そう思いながら俺はため息をつき眼鏡さんとオジサンに言葉を投げる。
洸「…オジサンに眼鏡さん…俺はこれから本気でやるんで…お二人方はこれから先……あがれないと思ってください」
眼鏡「は?何を言っているんだ?」
オジサン「おお!?いままで本気でやってなかったって言うのかい!こりゃ、面白くなってきたね〜!」
それから、俺は真面目に麻雀をする。
実際に昔少年大会で優勝しまくったこともある。
爺さんに仕込まれた結果だがその結果俺は大会のブラックリストに載ることとなった。(載った理由はおもに爺さんのせいだが)
眼鏡「ふっ、ならばみせてもらおうかな。その実力を…ね」
この人のナルシスト具合は本当にめんどくさい。
洸「はいはい、負けても泣かないでくださいね」
そう言って麻雀を再開する。
〜東2局〜
眼鏡「…リーチ」
洸「…それ、ロンです。国士無双」
眼鏡「な!?」
それから俺は連続であがる。
〜東3局〜
眼鏡「…ギリッ…リーチ!」
洸「…ロン、大三元」
眼鏡「ヌグッ!!?親っかぶり…!?」
おもに眼鏡さんからあがり倒した。
〜東4局 親番〜
オジサン「…ん」
霧香「ぬー…」
眼鏡「ぐぬぬぬ…!!」
洸「…ほい」
東4局場は硬直状態で進んでいる。
オジサン「そい」
霧香「…んー…これかな?」
眼鏡(なぜだ…なぜ、大会での優勝経験のあるこの僕が負けている?!!この餓鬼…イカサマしてるんじゃないのか?)
洸「…?どうしたんすか?」
なんか眼鏡さんの目が怖いくらいに血走ってるが…聞いても答えてくれない。
眼鏡(…今引いたのはイーピン…か…くそ!!テンパイだが、なかなかツモれないとは…どうする?やつの捨てた牌を見る限り筒子を集めているのは明白…このまま捨てても狙い撃ちで飛びかねない……どうすればいい……!…跳満か満貫なら耐えられるかも…捨て牌を見ても九筒や八筒…七筒などの五筒から上の筒子を集めているようすはない…ならいける!!この局は捨てて次で取り戻す!!)
洸(眼鏡さんの目付きが変わった?まぁ、気にしなくてもいいかな…つーか俺、なんで今回筒子がやたらと集まってくるんだろ?)
そう思っていると眼鏡さんが叫ぶように牌を捨てる。
眼鏡「これだああああぁぁぁ!!!」
というか叫んでいた。
眼鏡「ほら、上がるならあがれよ?」
挑発的にいってくる眼鏡さんに俺はため息をつきながらオジサンに聞く。
洸「…オジサン、確か…責任払いありのルールでしたよね?」
オジサン「ん?ああ、そうだよ。それが、どうかしたかい?」
洸「いえ、ただの確認です。…カン!」
眼鏡「な!?このタイミングでカン!?」
洸「おっ!きたきた!!もう一回、カン!」
オジサン「連カン!?」
洸「おっし!三回目のカン!」
霧香「いやいやいやいや、こんなの初めてなんだけど!!?」
洸「最後にもひとつ!!カン!そんでー!ツモ!!」
霧香・オジサン・眼鏡「えええええええええ!!!?」
洸「…四槓子の責任払いです。眼鏡さん」
そうして、俺は麻雀に勝利したのだった。
ぶっちゃけやり過ぎた気がするが…まぁ、気にしなくてもいいだろう。
その後、俺は先生に付き合わされて何回か麻雀をして先に寝落ちした先生をおぶって旅館に帰るのだった。
口は悪いが心優しき先生。
暁 霧香
一人称 あたし
10月10日生まれ 23才
AB型
145㎝ 36㎏
好きな食べ物 麻婆豆腐、青椒肉絲。
嫌いな食べ物 明太子、生クリームが多い御菓子。
趣味 麻雀(だがけして強くはない)、生徒観察、食べ歩き、ボーッとすること。
詳細
風町学園の先生で洸たちの担任。
厳しい反面優しい為、生徒からの人気は厚いが本人はあまり気がついてない。
身長が小さいのを気にしていて、喋り方を変えてはいるがそのせいで余計に子供っぽくみられがちになっている。
実は命の後輩で、今でもたまに逢っては愚痴をこぼしている。
酒を飲むと幼児化してしまうので飲むなと命に言われている。
弾丸チョークの速度は音速を越えると噂されている。




