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心と心  作者: コヨーテ
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出会いました。

後書きにキャラクタープロフィールが書いてあります。

突然だが、あなたは運命と言うものを信じますか?

俺は信じていません。

なぜなら、この世に起こるのはすべて必然だからです。

恋愛ゲームのように運命的な出会いがなければ、

謎の転校生なんてものもいない。

かと言って、いきなり異世界に転生してしまうなんて夢物語も起きるはずもない。

この世に起こることはすべて必然的に起きるのだ。

つまり、何が言いたいのかと言うと……。


洸「この世界は…本当に腐ってるよな……」


と、こんなことを心の底から口に出す俺こと神前(かんざき) (こう)

高校二年生のなんの特技もない、青少年だ。


女性「腐ってるのは、君の頭だろう?」


そう答えるのは、叔母の上島(かみしま) (みこと)さん。

命さんは俺の母さんの妹で、よく父さんと飲みに行ってた人だ。

結婚はしてないものの、死んでしまった知り合いの

子供を養子縁組で迎えて今はその子供と暮らしていたらしいのだが、仕事で海外を飛び回ることに成ったため、俺がその子供と一緒に住んでくれと命さんに頼まれたのだ。


洸「ところでさ、息子さん?ていくつなの?」


命「ん?君と同じだよ?あと、勘違いしてるようだから付け加えると、"息子"じゃなく"娘"女の子だよ?ま、気楽に行きなよ」


洸「へ~………は!?今なんて?」


命「え?気楽に行きなって」


洸「いや、その前!!」


命「前?……ああ、娘だよ?言ってなかったっけ?」


洸「聞いてないよ‼そもそも命さん、"養子の子供ができたんでよろしく"って言ってただけじゃん‼」


命「そーいや、そうだっけ?まぁ、いいじゃないか

そんな小さいことを気にしないでさ」


洸「いや、そうじゃなくて…もっといろいろあるでしょう?年頃の男女がこう……」


命「気にしない、気にしない‼」


命さんはいつもこんな感じで飄々としている。

親戚の人には煙たがられたりしていたこともあったそうだけど、正直俺はこの人の性格に結構救われている。

俺が今の歳になって両親が事故に遭って死んでしまったさいに親戚のなかで命さんだけが俺を引き取ると

言ってくれたのだ。

俺に向かって笑顔で家に来いと言ってくれた……

俺はそれだけで嬉しかった。(ちゃらんぽらんところは困るが)


命「ところで、続けてるのかい?剣道」


洸「……いや、じいちゃんが死んでからは…竹刀もろくに握ってない」


命「……そうか…いや、なにも言うまい これから、

君の新しい門出だと思って行きたまえ」


洸「……うん」


俺は命さんの言葉に頷き、空を仰ぎ車のラジオから聴こえる音楽の歌を口ずさんでいた。


それから、俺は命さんの買い物の荷物持ちとして

いろいろ持たされながら町の案内をされた。

それから一時間後にようやく家にたどり着いた。


洸「ふぅ…以外にいろいろな所があるんですね」


俺は荷物を下ろしながら話しかける。


命「ん?ああ、まぁ…広い町だからね」


命さんは肩を回しながら答える。

俺はもう一つ気になることがあるので訪ねる。


洸「いまさらだけど娘さんってどんな子なの?」


命「本当にいまさらだね……そうだね…可愛い子…かな?しかも、ハーフ」


洸「いや、そうじゃなくて……(ハーフ?)」


命「あはは、わかってるよ!……人付き合いが苦手で

いつも人に怯えてるような子だよ」


洸「怯えてる?それって…どうゆうことですか?」


命「彼女はね…君と似たような境遇の子なんだ…ただ

君と違うのは彼女がいた環境…親を亡くしたさいに

心を閉ざしてしまってね……父親が大企業の社長と

言うことで彼女に近づく大人が多くってさ…沢山の

人たちを見たせいか、相手の気持ちや感情を

読み取ってしまうようになってしまったんだ……

私もちゃんと話してくれるようになるまで時間掛かったしね

最近はマシになってきた方なんだけどね~」


洸「感情を読み取る……ですか…それなら俺を連れてきたらに悪化するんじゃないですか?」


命「君だから連れてきたんだよ!」


命さんは力強くそう笑って言った。

俺だから連れてきたとはどういうことか聞き返そうと思って命さんの方に顔を向けるが命さんは家の扉に手を掛けようとしたのと同時に扉が開いて開いた扉には女の子が立っていた。


命「おおっと……帰ってたのかい?"柊"」


柊と呼ばれた子が不思議そうな顔をして俺に目を向ける。

その子の第一印象はめちゃくちゃ可愛い…思わず見惚れてしまうほどに。


柊「……だれ…ですか…?」


洸「え……?あ、その…」


不意に声をかけられて思わずキョドってしまう。


命「この間、話してただろう?神前 洸…私が仕事で

いない間、君と暮らす人だ」


柊「……」


洸「……っ」


頭のてっぺんから足の爪先までまじまじと見られて

俺は思わず背筋を真っ直ぐに伸ばして硬直する。


柊「……?」


命「どうだい?嫌なものを感じたりするかい?」


洸「……ちょ、命さん!?」


柊「…ふぇ!?」


あの話を聞かされたあとだから思わず声をあげる。

柊と呼ばれた子も少し驚いてしまう。


洸「ああ、ごめん…」


柊「…あぅ………だい…じょう…ぶ…です…」


怯えながらも答えてくれる。


柊「……命…さん……」


命「ん?何か感じたかい?」


そう聞く命さんに首を横に降る。

そして、俺の方をもう一度見てくる。

俺もその顔を見つめる。


命「……ほら、ちゃんと自己紹介しな」


洸「…あ、えと、神前 洸……です」


命さんの声に我にかえり名前を伝える。


柊「……柊…上島(かみしま) (ひいらぎ)……です…」


お互いに名前を伝え終わると命さんが笑って俺に

よろしくしてやってくれと…俺に小さく伝えていた。


命「さ、自己紹介もすんだところで洸、君の部屋へ案内するよ」


洸「あ、はい、お願いします じゃあ、これからよろしく」


俺は柊にそう言ってから命の後を追う。


柊(…なにも感じないなんて…不思議な人だなぁ…)



命「ああそうだ、学園の転入手続きはもう済ませておいたから明日から君も柊と同じ風町学園に通ってもらうよ。

ついでと言っちゃなんだが荷物も既に部屋に運んである」


洸「何から何まで、ありがとうございます」


命「気にしなくてもいいよ君は家族になったんだからそれで、どうだった?柊は君の目から見て」


洸「……なんつーか…凄い可愛いですね」


命「ははは!!正直でよろしい‼やっぱり君をつれてきて正解だったよ」


洸「え?それってどういうことですか?」


命「いや、こっちの話だよ」


洸「……でも」


命「細かいことは気にしない!いいね?」


命さんの言葉はそれ以上は聞くなと言わんばかりに

俺の顔を見ると、すぐにソッポをむいて俺の部屋に

案内してくれた。


その夜、命さんは家のことや学園のことを事細かく

教えてから仕事に行ったのだった。


洸「……さて、どうしようかな…」


柊「…じー……」


洸(なんか……すっげー見られてる…落ち着かん……

いっそ質問とかしてみるか?)


柊(やっぱり…なにも感じない……どうゆうことだろう?……こんなことはじめてだからどうしていいか

わかんないし……命さんも仕事で出てっちゃうし……)


洸(……話しかけづらいな…なんか百面相してるし……

明日の準備でもしておこうかな……)


そう思い立ち上がると柊が俺に向かってなぜか

ファイティングポーズをとっていた。


洸「…………」


俺は黙って、と言うよりアホなものを見るような顔をしていた。


柊「…………」


洸「…………」


数分の沈黙……そこで柊が口を開く。


柊「あ、あの…」


洸「っ!う、うん!?」


柊「………」


洸「………………?」


柊「なんて……呼んだら……いい……ですか?」


洸「……へ?」


柊「……あな…た…を……なんて……呼んだら…いいですか……?」


洸「……えと、好きに…てゆうか……呼びやすい感じで

呼んでくれたらいいのではないでしょうか……?」


なぜか俺まで敬語で喋っていた。

いきなりで頭が混乱していたのだろう声も若干うわずっていてすごく恥ずかしい。

柊は俺の言葉を聞いてしばらく悩んでから俺に向かって聞いてきた。


柊「……じゃあ…洸ちゃん…と言うのは……どうでしょうか?」


洸「……いいのでは……ないでしょうか……」


俺は少し恥ずかしくなりながらもそう答えていた。

それを聞いた柊は少しだけ微笑み、呟くように

おやすみなさいと言うと部屋に入っていった。

俺はその場に固まっていた。

冷静になって大きく息を吐き俺は寝ることにした。

明日は学園に速めに行こうそう思いながら俺は

眠るのだった。

巻き込まれ体質な主人公。


神前 洸


一人称 俺


1月25日生まれ 16才


RH+のB型(よくA型に間違えられる)


172㎝ 58㎏


好きな食べ物 唐揚げ プリン。


嫌いな食べ物 海鼠のような下手物。


趣味、特技 特になし


詳細

風町学園二年の転校生。

両親を事故で亡くし叔母である命に引き取られる。

祖父に剣術や体術、その他諸々を体に覚え込まされているせいか、普通の人より身体能力や反射神経がズバ抜けている。

面倒事に巻き込まれやすく、本人曰く軽く呪われてるんじゃないかと言うことと、幼馴染みが厄介事を

持ち込んできたりするからだとか。

性格は両親と祖父が亡くなってから少しだけ暗く

なった(命談)が優しいのは変わらないらしい。

基本的に面倒見がよく、子供にすぐになつかれてしまう。

右利きだが剣道の試合で骨折したため現在は左利き。

産まれてから1度も恋愛感情で人を好きになったことがなく、その手の話になると困惑している。

小さい頃から落ち着いていたため、手のかからない子と親たちからは言われていた。

幼馴染みの性格が羨ましいと思っている。

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