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偽り屋の本音  作者: 高浦
10/12

何だかんだで部長です

「皆やる気十分ね!

じゃあ、このメンバーで演劇部として活動していく事になるわ。仲良くするのよ!」


「はい!」



不揃いながらも、皆が返事をする。



「では、先生は少し職員室に行って来るわ

その間に、部長、それぞれのイメージカラーを決めておいて下さい。良いわね?」


「えっ、先生副部長は?」


「副部長は要らないわ!部長だけで良いわよ!」



篠田の問いにそう答えて、結希乃先生は特別活動室を去っていった。


…部長を決めるのは分かるが…副部長が必要ない、とは。しかも、イメージカラーを決める部活何てそうそうないだろう。

まぁ良い。面白いから。



「…じゃあ、部長やりたい人ー」



緒方がそう言ったが、誰も挙手をする気配はない。


…やっても良いかな?うん。



「…私、やっても良い…かな?」



そろそろと手を挙げる私。



「良いと思うよ!

寧ろ宮野さんが適役!」


「だな、さっきの自己紹介も格好良かったぜ」



口を揃えて言う篠田と緒方。

他の部員も見回すが、皆頷いてくれている。



「じゃあ、逆に宮野が部長になるのに反対な奴ー」



緒方がそう尋ねるが、口を開くものはいない。



「よし!じゃあ宮野が部長で決定!」



いえーい!何て声と共に拍手を送ってくれる部員達。

有難い事だ…



「良かったー、皆ありがとう!

じゃあ…次はイメージカラー決め!三上君のイメージカラーからね」






†               †               †






話し合いの結果、イメージカラーはこの様に決まった。


緒方が橙色。

篠田が桃色。

西崎が銀色。

広瀬が黄色。

三上が赤色。

水谷が水色。

そして私が紫色だ。



イメージカラー何て一体何に使うのだろうか…

そう考えていた矢先、バンッ!と勢い良く扉を開けて結希乃先生が入って来た。



「たっだいまー!

さて、部長さんとイメージカラーは決まったかしら?」


「決まりました!

私が部長を務めさせて頂きます

そしてイメージカラーは、緒方さんが橙色、篠田さんが桃色、西崎君が銀色、広瀬君が黄色、三上君が赤、水谷さんが水色、私が紫です」


「…っと、了解したわ

やはり璃成が部長なのね、しっかり頼むわよ」


「はい、勿論です」



結希乃先生は自分のポケットから出した手の平サイズのメモ帳へ私が言った事をメモしてから、私へと告げた。

その様子を見つつ、緒方が問い掛ける。



「あのー、先生

イメージカラーは何の為に決めたんすか?」


「ああ、それはね?

演劇の台本は私が作るから、その参考にするのよ」


「先生が作るんすか!?」


「そうよ?

因みに西洋風のお話になるわ」



朗らかな笑みを浮かべつつ、そう言う結希乃先生。


さらっと言っているが…この人何者だ?

見た目に反して凄い人何じゃ…否、失礼か。



「…あら、もう時間ね

では、今日の活動はここまで!

璃成、挨拶をお願いします」


「はい!


…これで、演劇の活動を終わります!

ご苦労様でした!さようなら!」


「さようならっ!」

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