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March On  作者: awa
4/12

04

「ねえ、携帯電話、見ていい?」

「見るって?」

「メールとか、発着信履歴とか」

「なんで?」

「見られて困るもの、あるの?」

「ないけど」

「ならいいじゃない。お願い」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ごめん。ジュース、これしか──なに、してんの?」

「ん? 浮気チェック」

「──なんで、勝手に見てんの?」

「まえに言ったら、見せてくれたじゃない」

「まえはまえだろ? なんで今、また勝手に見てんの?」

「見られたら困るもの、あるの? あったの? メール、何件か削除してるみたいだけど」

「メルマガは見たら消す。それくらい知ってるだろ」

「わかった。ごめん、もう見ないから」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「お前、浮気してんの?」

「──なんで?」

「お前の電話」

「見たの?」

「見れるわけないじゃん。お前、ロックしてる」

「ああ──落とした時のためよ」

「じゃあ、暗証番号教えて」

「──なんで?」

「やましいことがないならできるだろ。俺の見たんだし」

「──男の子と女の子は、違う。女の子は女の子同士、男の子に見られたくないメールだってあるの。それに、暗証番号は教えるものじゃないわ」

「んじゃ、お前がロック解除すればいいじゃん。内容見なきゃいいんだろ。一覧画面だけでいいから」

「──やだ」

「は?」

「男友達からのメールだってある。もちろん、浮気なんかしてない。でも、男友達の名前だけで勘違いされるの、イヤだもん」

「──あっそ」

「ねえ、信じてよ。私は、浮気なんかしてない。私は、あなただけ。ギャヴィン。大好き」

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