マナ
ここから、魔法に関する項目に入ります。
まずは、ラグナガルドを構成する微粒子『マナ』の説明です。
ラグナガルドには素粒子マナの存在が知られており、マナを制御することで様々な奇跡を起こす行為を魔力と呼んでいる。マナが豊富な時代は栄え、マナが少ない時代は廃れていく。
マナの更新によって、マナを励起させなければ世界が存続できない。そのため、マナの力が衰えるとマナを励起させる(命を捧げるのとほぼ同義)存在が生まれてくる。
神には、マナを励起させても存続可能なほど生命力に溢れた『エル』と、現象や物質を司るだけの『ゴド』の二種類がある。
歴史上に存在する『エル』は、十六の創世神、聖暦初代女王とその夫、戦歴の聖皇・魔帝・光后・闇姫、誓暦の「彼女」「彼」「私達」「わたし」「あなた」という名前を持つ人物など、が知られている。
またマナは『存在そのもの』でもあり、全ての物質はマナを宿している。
原子を分解すると、陽子と中性子と電子に分かれ、それをさらに分解するとクォーツが存在し、というように粒子を限りなく分解したその最小単位が『マナ』という粒子になる。
また生命が存在するとマナは微かに励起することが知られ、その励起振動も個人で異なり、マナから個人特定・生死判定・人物探索が行える。
ラグナガルドには、マナを感じ取れる人間と感じ取れない人間がおり、マナを感じ取れる人間は全体の三割から四割と言われている。なお、その感知能力も個人差がある。
魔法単位は次の二つがある。
ベリタス(Vr:Veritas:古代ラグナ語で『真理』)
真理単位。一つの真理を『虚無』という真理に変換するだけの魔力を1Vrとしている。一般人の魔力は1~5Vr、ハルモニィの魔法使い・魔術師の魔力は25~40Vr、セアエルは1000~10000Vrである。
マナ(Mn:Mana)
マナ単位。一秒間にマナ1molを励起させる魔力を1Mnとしている。これに3.78をかけることでジュールになる。1Vr≒1855789Mn(1.8×10の6乗Mn)。