異世界
ラグナガルド以外の異世界について。
一般には知られていないが、ラグナガルドの他にも世界は存在する。
世界は、『全ての源』から発生した。その時にいくつの世界が誕生したのかは、定かではない。また、一つの世界がなくなれば『全ての源』が余ることになる。それによって新しい世界が誕生することもある。そうして生まれた世界には、以前の世界の『記憶』が継承される。この『記憶』を『断章』という。
ラグナガルドにも異世界の『断章』や世界を去った神の残した『断章』が確認されている。
さらに複数の世界の記憶を取り込んだ新しい世界には、複数の神話や文化が発生しやすくなる。
また、創世神を始めとする神の中には、世界に余った『全ての源』を用いて、小さな世界を造りだすものもいた。
例えば、ロキエルは神に近い生物を生み出すために複数の世界で生物を発生させ、神に近い生物(つまり人間)がどのような文化や思想を育てるか実験していたという。その試行錯誤した世界の中には、人間が自滅した世界や、世界を崩壊させた世界、他の世界へ侵略しようとしてロキエル自身が世界を破壊したこともある。
他にもロンは四神という存在を配して、ある世界を守護させた。その世界はラグナガルドとは異なる摂理によって運行したと言われる。
また、異世界からラグナガルドに訪れるものもいる。
世界の歪みに巻き込まれるという事故により世界を越えてくる者もいれば、ラグナガルドの人物がなんらかの方法で召喚することもある。
後者の儀式や来訪者自身を『ミサ(Missa)』と呼ぶ。