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梟座(サヴァン:Savan)

 輝道十六宮の一つ、賢梟宮・梟座。

 梟座は輝道十六星座の一つで、古代ラグナ語ではSavanサヴァンと呼ばれる。そのサインは賢梟宮である。


 梟座は、知恵の木の実を掴んだ梟が翼を広げて降り立とうとしている姿を表している。Savanとは、賢者を指す言葉である。

 このサヴァンという梟は、ガルディオドの一本、智慧の木の洞に棲んでいた。そのために高い知能を持っていたとされる。その智慧は、あらゆる知識を蓄えるサヴェルをして、叶うことはないと言わしめたほどである。それは次のような逸話して知られる。

 ある日、サヴェルはサヴァンの下を訪れた。サヴァンは言う、知性の高みを目指すために、切磋琢磨しようと。サヴァンはそれに応えた。

 サヴェルは問うた。何故、日は燃え尽きぬのかと。

 サヴァン答えて曰く、マナの燃え、原子が崩壊して連鎖するからなり、さらにはセイリオスが火の弱りし時には太陽まで飛ぶまた火を入れるからなり。

 サヴァンは問うた。人間は何処にいるやと。

 サヴェル答えて曰く、人間とは個人と個人の関わりの間にいると。

 サヴェルは問うた。神と、他の命に違いはあるかと。

 サヴァン答えて曰く、無きなりと。神は命の鼓動を知るが、他の命もまたそれを自覚することあり。

 サヴァンは問うた。神を救済するには何が必要か。

 サヴェルは答えられず、沈黙する。さながら、サヴァンの住むこの森に三年の月日迷ったことを繰り返しているかのようだった。サヴェルは自分が答えられないことを告げ、サヴァンに問い返した。

 サヴァン答えて曰く、神の苦悩とは、世の命の救われぬことにあり。即ち、全ての存在の救済せし時、神もまた救済されると。

 サヴェルはサヴァンの深い智慧に触れて感銘し、創世神の名の元に『白金の叡智』という号を与えることを提案したが、サヴァンはこれを拒んだ。サヴァンは小さく、限られた命であるから、プラチナのように永久の輝きで世界を照らすことはできないと。故に、『漆黒の愚者』を名乗ることを約束した。

 サヴァンが寿命をまっとうし、智慧の樹の洞で横たわった時、ロキエルが訪れ、彼を天にあげた。そして、彼の『漆黒』の二つ名の如く、暗き星だけ集め、彼が何ものにも煩わされずに静かに眠れるようにしたという。


 梟座の主な恒星は8つあり、これが梟の形に並んでいる。このうち、1つが二等星であり、2つが三等星、残りは四等星以下という非常に暗い星座である。


 賢梟宮は16属性では闇が当てられている。

 賢梟宮を守護星座とする者は、物静かで思慮深いと言われる。。それでいて周り気にせず、自分のペースで行動する人でもある。

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