十字架座(ディクロス:Dikross)
輝道十六宮の一つ、光交宮・十字架座。
十字架座は輝道十六星座の一つで、古代ラグナ語ではDikrossと呼ばれる。そのサインは光交宮である。
十字架座は、ダブルクロス(十字架が二つ重なったもの)を表している。Dikrossという言葉も、ダブルクロスを指す言葉である。
このダブルクロスは、スウェアの持ち物であったと言われる。元々ダブルクロスはスウェアを象徴するものであり、強い誓いの証とされていた。星座となったダブルクロスは、スウェアがある聖女に与えたものである。
その聖女は名前をマリアと言った。マリアはスウェアとの誓約によって、救いの力を得た。その救いの力によって、マリアは様々な奇蹟を起こし、人々を『救って』いったと伝えられている。例えば、ドラゴンの怒りを静めて村を救った、光を失った画家の目を癒しその画家が稀代の傑作を生み出した、燃え盛る森に入り感染病を治す薬草を取ってきたなどである。そうして百の奇蹟を起こした時に、スウェアとの誓約によって、受胎した。マリアは子を成せない体だったのである。その時にマリアに子どもを宿したのは、スウェアが与えたダブルクロスが放つ輝きであり、ダブルクロスはそのままマリアのお腹に入り込み、子どもの手に握られて生まれてきた。
ロキエルはマリアの子が生まれた時に、ダブルクロスを天へと上げた。そしてこの奇蹟のダブルクロスを子どもが決して失くさないように、右手にディクロスの星痕を刻んだという。
十字架座の主な恒星は8つあり、これがダブルクロスの形に並んでいる。このうち、2つが一等星であり、4つが二等星、残る2つが三等星という非常に明るい星座である。
光交宮は16属性では光が当てられている。
光交宮を守護星座とする者は、真面目で義理堅く、約束をよく守ると言われる。それでいて周りを見ることに長けていて、人を引っ張る人物が多い。