龍言語
龍が生み出した世界の真理を知るための言語。
龍言語は、龍族が独自に生み出した言語であり、ロンがその基礎を作ったとされる。世界の様々な側面を異なる視点で理解するために、一つの言葉に対して複数の言い回しを持っている言語である。
龍達は、龍言語を用いることで複雑で繊細な魔法や術式を使用することが出来るようになった。龍言語が扱えることによって、龍族は自然を巧みに扱う術を得た。
龍言語は象形文字を起源として、表意文字の漢字と、漢字から生み出された表音文字のひらがな・カタカナ・万葉仮名が使われている。
伏儀国では、どの時代でも龍言語が公用語とされているため、龍言語は伏儀語とも言われる。世界中でアルファベット(=ラグナ語系の言語)を使わないであり続けたのは伏儀国のみである。
龍言語は、日本語と同じ語彙と文法を持ち、文化的特徴も日本語に近い。
伏儀国は、和を尊重し、穏やかな気風があったため、ロンがこの国では不易な争いがないようにと『大和』と呼び、伏儀国の風土的なものを『和風』と呼ぶようになった。
その文化の中で、五七五七七の語調を基本にする『和歌』が発展してきた。
他に、ひらがなは柔らかい言葉なので古くは女性の文字とされ、逆に力強い漢字やカタカナは古くは男性の文字とされてきた。
龍言語はその特性から、言霊を持つと言われ、ラグナ語と等しく、分野によってはそれ以上に特別な力を持つと言われる。