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古代ラグナ語(Ragnata)

 ここからラグナガルドの言語について説明します。

 まずは、神々が始めに使った魔法の言語ラグナ語です。

 古代ラグナ語は、創世神達がコミュニケーションするために最初に使われた言語であり、即ちラグナガルドの最も古い言語である。単純にラグナ語と呼ばれることもあり、Ragnataとはラグナ語で『奇跡の言葉』という意味を持つ。


 ラグナ語は『胸にある想いをそのまま声や文字にした言語』であり、世界そのものとの交信が出来る。そのため、最も魔法の詠唱に適した言語とされており、魔法使いや魔術師達はどの時代もこの言語の解読に勤しんできた。事実、詠唱にラグナ語を用いた場合、周囲へのマナに対する親和性が高く、世界に負荷をかけずに、より強大な魔法が発現する。


 かつては言語といえばラグナ語のみであった。その後、竜族が自分たちの間で理解しやすく独自に世界と関わることの出来る『龍言語』を、さらにドラゴン達が自分たちで発音しやすいように龍言語を改良した『龍語ロンユ』を生み出したものの、多くの生物はラグナ語を用いて話していた。しかし、人間達がある時から、他者を激しく罵り争うようになったことにルナエルは心を痛め、全ての生命の魂の奥底にラグナ語を封じ込め、他者を愛する者以外にはラグナ語を使えないようにしてしまった。

 これにより、それぞれの種族は独自の言語を使用するようになり、特に人間達は自ら作った集団ごとに異なる言語を発展させていき、遠く離れた同族とはコミュニケーションが行えなくなったと伝えられている。

 また、時折、学んでいないのにラグナ語を使えるようになる者もいる。彼らは一様に優しい心を持ち、人以外の何かをとても大切にしている。それこそが、ルナエルの言った「他者を愛する者」の在り方なのだろう。


 ラグナ語の基本文は、主語格助詞『A』、主語、述語をこの順で並べることであり、これらは全ての文で最初の一文字を大文字にする。


例文:A I Ail. (わたしは愛している)


 助詞が多く、語順が入れ替わっても助詞によって意味が通じるようになっている。

 文法は日本語に近いが、助詞の位置は英語の前置詞と同じなっている。


例文:A Sea o magi l sea Kanady. (セアが海の魔法を奏でる)


 聖歴以降は、このラグナ語を元にした新ラグナ語(Yaragnata)が生み出され、世界共通言語として扱われている。


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