レクス(Rex)
秩序を神格とする統一神レクス
統一神レクスは、歴史と統治を始めた神として知られる。
レクスを最高神として崇めるレクス教は、神歴から続き、世界の大半が信仰している時代も多かった。レクス教は『秩序』を守ることを第一義としており、そのための戒律が定められている。その原典である十戒の第一には『人はその悪しき部分を十字架に縛らねばならない』とされおり、この十字架こそ原典を刻まれた十字架塔『デカグロス』であり、ひいてはそこに記された十戒のことであるとされる。
十戒の内容は以下の通りである。
1.人はその悪しき部分を十字架に縛らねばならない
2.人は万物の霊長が己ではなきことを知り、それを求めなければならない
3.人は人を導く尊き神の存在を理解し、父母と崇めて、これを善とすること
4.人は父母を敬い、その言葉に従わなくてはならない
5.人は父母から学んだことを守り、他のものを導かねばならない
6.人はみだりに命を傷つけることも、ましてや殺すこともあってはならない
7.人の交わりは愛を以てなされ、それなくして身を重ねてはならない
8.人の富を奪ってはならない
9.人は偽りを恥じ、それを口にしても形にしてもならない
10.守るべきこと守らぬ者には、罰を与えなければならない
レクスは元々は人間であった。彼が何処で生まれたのかは明確ではない。
しかし、レクスは生誕の地で身勝手に生き、他者を虐げるのを当然としていた故郷に疑問を感じ、旅に出た。その旅の中で、アーサーと共に栄光を手に入れ、リオンと共に祝福を受け、リンドヴルムと共に契約を果たし、レイヴンと共に不吉を目の当たりにした。
そしてその旅の中で人には神の導きが必要であることを悟ったレクスは、四柱のお供を連れて創世神の下を訪れた。そこで自分の考えを語り、創世神はそれを受け入れて世界の統治を始めた。
しかしその統治はロキエルが突如として破棄したために瓦解し、もともと混沌を好んでいたロキエルとの相性がよくなかったレクスは、この時にロキエルとの決別をした。
その後、創世神に代わり世界の統治したレクスは、全てのものに戒律を伝え、争いを鎮めた。
神歴の終わりにロキエルが攻め込んできた時には、アルヘイム側の総指揮を務め、敵軍の侵攻を抑えたほどの戦略家でもある。しかし、ロキエルがアルクレイオスを倒したことにより戦況が傾き、レクスはアルヘイムにある神の城に侵入したロンの手によって殺害された。