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リバーエイト(Libaeit)

 風を司る自由の神リバーエイト

 創世神で十五番目に生まれた男神がリバーエイトである。その名前は古代ラグナ語で『解放』という意味がある。

 彼は風属性を司り、自由の神格を持つ。リバーエイトを象徴するのは弓矢と騎馬、そして白い翼と旗であり、緑をスピリチュアルカラーとしている。また6月を統治していて、夏に木の葉を揺らす風と共に世界を巡っている。

 天馬の姿を持つ神と伝えられている。白き翼をその背から広げる駿馬の姿こそ、天を翔け、地を駈け、海を駆ける風を体現している。


 その姿は『栗色の髪を風に遊ばせ、新緑の瞳は風の届く限りを見通す。あらゆる生物を駆ることが出来るように、細く絞った体に必要なだけの筋肉を付けている。騎馬に適した遊びのない服を着こなし、旗を持って皆を導く』と称される。


 リバーエイトは支配された人々を解放する神として知られる。

 ある時、飢饉で国が一つ滅び、その国の人々は隣国に助けを請う。隣国はその人々を受け入れたが、不当に奴隷とし、重労働を課して、玩んだ。余りに非道な行いに反発すれば、躊躇いなく首を飛ばされた。

 そんなある日、白い翼がある男の元に降ってきた。男はその翼は、リバーエイトが授けた物に違いないと思い、その翼から矢を拵えた。弓すら持てぬ奴隷の男は、果敢にも自ら造った矢のみで戦いを挑もうとした。そしてまさに矢を敵に向けて投げようとした時、空より天馬の嘶きと蹄の音を響かせてリバーエイトが舞い降りた。彼は男の矢を受け取ると弓に番え、放たれた矢は風に乗って走りその国の王の心臓を貫いた。

 さらにリバーエイトは旗を掲げて人々を先導し、皆を高原へと招いた。リバーエイトはそこで天馬を数十与え、その地で遊牧民となるように告げた。

 それに従った人々によって生まれたのが『グイデア』(古代ラグナ語で『導く』という意味)という国である。

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