サヴェル(Saver)
金を司る富の神サヴェル
創世神で十三番目に生まれた黄金の卵より孵った男神がサヴェルである。その名前は古代ラグナ語で『守護者』という意味がある。
彼は金属性を司り、富の神格を持つ。サヴェルを象徴するのは黄金と白金、そして財貨であり、金色をスピリチュアルカラーとしている。また12月を統治していて、動物に冬のための蓄えをさせて肥えさせる神でもある。
亀の姿を持つ神と伝えられている。亀とはその甲羅で身を守り、サヴェルも同様にあらゆる財産を守るのである。
その姿は『恰幅がよく、金色の髪を靡かせ、黄金の目を輝かせている。その短い足は歩むのには遅く、いつも自分の財宝の上で座り込んでいる。そして自分を慕う小人達から知識と引き換えに財宝を受け取るのだ』と語られる。
サヴェルの富とは、金銀財宝ばかりでなく、知識も含まれる。彼に知らないものは、これから起こる未来のことのみと語られ、また知識を次々に求めている。ロキエルと共に様々なことを研究し、新しい発見に努めている。そしてその豊富な知識で、神の困り事に助言を与えるのだ。
その知能は、『黄金の知性』と称される。その他、彼の眷族神には、『銀の知恵』『銅の知識』などがいる。
サヴェルはフェアリーの内、財宝を集めるものに信仰される神でもある。フェアリー達は、自分の財産の一部をサヴェルに捧げることで、さらに多くの鉱石が採れる鉱山を教えてもらうのである。サヴェルを信仰するフェアリーは、坑夫として世代を重ねたために手足が短く太くなり、背が縮み、ドワーフと呼ばれるようになった。