世界の根幹
ラグナガルドの世界観を説明していきます。
この章は観念的なものなので、飛ばしていただいても大丈夫かと思います。
ラグナガルドという世界は、三層の世界が折り重なっている。
一つ、肉体と物質のガルディオドの地。
一つ、精神と情報のアカシャの空。
一つ、魂魄と情念のエリュシオンの海。
ラグナガルドにある『存在』は基本的に、ガルディオドの『物質』とアカシャの『精神』とエリュシオンの『情念』を持っている。
しかし、その一部が欠けている存在もある。
『肉体』しか持たない死体、『物質』しか持たない物。
『精神』しか持たない人工知能、『情報』しか持たない文字。
『魂魄』しか持たない幽霊、『情念』しか持たない呪い。
それらは普通、死んでいると表現される。
逆を言えば、生きているものは全て、その三要素を備えていると言える。
この三要素を『言葉』で表現する。
『言葉』には、声もしくは文字という直接触れられる要素が存在する。これが『物質』の要素だ。『愛している』という音声や文字のことである。
『言葉』には、意味する内容がある。これが『情報』の要素だ。『愛している』という言葉の『相手を強く想っている、大事に想っている』という意味のことである。
『言葉』には、それが発せられた想いもしくは意図がある。これが『情念』の要素だ。『愛している』と言った人の『相手のそばにいたい』という想い・意図のことである。
このように、全ての存在は三要素を備えている。そして三要素は深く結び付いていて、離れることは出来ず、お互いに影響する。
これがラグナガルドという世界の根幹である。