魔具
魔具について。
魔具とは、魔法や魔術をサポートする道具で、魔器やマジックアイテムとも呼ばれる。武器だと、魔剣と呼ばれることも多い。
魔具は、『属性の力を秘めた素材』と『魔術回路を内蔵した物品』の二種類に分けられる。
『属性の力を秘めた素材』とは、周囲のマナを属性化することで魔力を使いやすくしたり、魔法や魔術の効力を増幅したりするものである。
代表的なものは、宝石や鉱石であり、それらはどれも多少は魔力を持つものの、特に強い魔力を秘めたものは魔石とも呼ばれる。その他には、高齢樹の材木や創世神の眷属などの生物的な素材、銀やミスリルなどの魔力性金属、想いを込めて形成された素材などがよく用いられる。
『魔術回路を内蔵した物品』とは、魔具を作る時にその形状や模様に魔術式を組み込んだり、魔具の『真理』に魔術式情報を組み込んだりしたものをいう。
このタイプで最も有名なものは、なんと言ってもマジックプログラムであろう。ラグナガルドでは、コンピュータは魔術と共に発達した側面もあり、神暦には高度なコンピュータと電脳ネットワークが形成されていた。それらは暗黒暦に大半が失われるが、それ以降も発掘品として使用されてきた。そのコンピュータで魔術式をプログラムしたものがマジックプログラムである。マキナやアイならばハードウェア無しで魔法・魔術を再生出来、その他の種族もマジックコンピュータ(通称マジコン)を使用することで魔力がない人間でも魔法や魔術が使える。この他には、魔術式を模様として刻まれたアクセサリやストラップ(武器の装飾として用いることもあった)がよく使用される。
魔具の形状は様々であるが、旅に用いやすく作りやすい『杖』、武器として早くから完成形が現れ汎用性に優れた『剣』、魔法と共に発達した『コンピュータ機器』、広い面積に素材や魔術式を生かしやすい『マント』や『ローブ』などが比較的多い。
魔具を生み出せる職人は、時代の先端を歩む技術者でもあり、尊敬されることが多かった。