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前編

あなたは優しかったね・・・。                                                                      いつも私が寂しいときにはそばにいてくれた。                                                               私もそんなあなたが好きだった。大好きだった。愛してたよ。                                                        あなたもそう思ってくれるかな・・・・??

「明良〜〜帰ろう〜!!」

「おう!!つーか佳奈と久しぶりに帰るよなぁ〜〜」

「うん!!」

「そんなに嬉しい??」

「!!明良はうれしくないの〜〜!!?」

「あははっ♪♪俺も佳奈と帰れてうれしいよっ!!」                                                            大石佳奈オオイシカナ高一。一年前から明良と付き合ってます!!                                                                      増田明良マスダアキラ同じく高一。佳奈LOVEの男♪♪                                                                                                                                                                      そんな二人が出会ったのは中三の春だった―・・・。                                                                                                                                               『佳奈!!宿題見せてっ!!』

「あっ、うん」                                                                             この頃の私はまだクラスになじめないでいた。                                                               唯一小学校からの友達だった『麻紀マキ』とは普通に話していたが、麻紀にはゲループがすでにあって私とはあまり行動をしなかった。                                                                                                                                                   そんな時だった。ある事件が起こったのは・・・・。                                                                                                      私は移動教室から帰ってきていつものように席に着こうとした。                                                       そして机を見たとたん・・・・・                                                                    『死ね!!きもい!!バカ!!』などいろいろな言葉が書かれていた。                                                    私は何でこんなことされなきゃいけないの??私がなんかした??                                                      これを見たとたん、いろいろな気持ちが私の中で交差した。                                                         それから佳奈は人の目を嫌った。                                                                     いわゆる不登校になってしまったのだ。                                                                  ピンポーン―・・・                                                                           誰か来た・・・。                                                                            佳奈は両親にイジメられていると言えずに『風邪』ということで休んでいた。                                                 しかし、もうそろそろ一ヶ月がたとうとしている。                                                             風邪と言うことで休むのも限界が来ていた。                                                                あ〜あ。もうそろそろ学校に行こうかな・・・。でもまた―・・・。                                                     コンコン                                                                                『佳奈ちゃん??起きてる??』

「あ〜〜、うん。起きてるけど・・・」                                                                 『お友達がいらっしゃったわよ?』                                                                    えっ!?誰!?                                                                            『なんか佳奈ちゃんと同じクラスの増田明良くんって子なんだけど・・・』                                                  知らない人だよ・・・。でも同じクラスの人だよね??まさか私の机に書いた―・・・。                                           『佳奈ちゃん??どうする・・・??』

「連れてきて・・・・!!」                                                                       もし書いた人ならなんでこういうことしたのか聞いてやる・・・!!                                                     コンコン                                                                                来た!!

「・・・・はい」                                                                            ガチャッ

「えーと、俺は学級委員の増田明良です!今日は佳奈さんのプリントを届けに来ました!!」                                                                                学級委員・・・・。違った―・・・・・                                                                  ポタッ

「えっ!?何で泣いてんの!?俺なんか失礼なこと言った!?」

「・・・違う・・・。ヒックッ・・・増田君は・・悪くないの・・・・」                                                   かっこ悪い・・・。初対面の人の前で泣くなんて・・・。

「ごっ・・・ごめんねっ・・・!!すぐ・・・すぐ泣きやむからっ・・・―」                                                 ギュッ                                                                                 えっ―・・・・??

「泣くなよ・・・・。俺はずっと知ってたんだからな・・・!!」

「!!!うそっ!!なんでっ!!!」

「驚いた・・・・??」

「おっ、驚くに決まってんじゃん!!」だってまだ私、誰にも言ってなかったのに・・・。なんで!?

「おっ!今なんでって思っただろう!?」

「・・・・・うん」                                                                           見透かされてる・・・・。

「それは〜・・・・                                                                           ゴクッ

「秘密♪♪」

「なんでよっ!!!」

「やっと泣きやんだ♪♪」                                                                        こいつ!!最初から私を泣きやませるためにこんなことを!?でもそんなうまい話あるわけないだろうし・・・。

「大石がされたことは本当に知ってるよ・・・。」                                                                          

「俺、大石が好きだ・・・・!!」

「!!!なっ!!!!」                                                                         その後、増田は私を抱きしめたまま少しずつ話し始めた。                                                          誰があんなことをやったのか。                                                                      クラスの人たちは心配してるとか。                                                                    増田のせいでもあったとか・・・。                                                                    私は聞いていて涙があふれてきた。                                                            自分が一人じゃないってことがすごく嬉しくて、自分がみんなに必要とされてることがすごくうれしかった。          



「・・・・・告白の返事聞かせて??」                   


増田がすごく真剣な目で聞いてきた。 

 

「こっ、これからもよろしくお願いします!!」                                                              「マジ??俺で良いの??」                                                                       「うん・・・」                                                                             「やった!!!!!」                                                 









「あっ、そうだ今度デートしない??」

「今度って??」 

「う〜ん、日曜日とかあいてる??」 

「うん!!」 

「じゃあ今週の日曜日、草原公園で待ち合わせな!!」

「うん!!」


久しぶりのデートだな〜〜!!かわいい洋服きて行こ!!


「じゃあ、日曜日な!!!」

「うん!!バイバイ〜!!!」








そしてこれが最後の明良と交わした会話だった・・・・・・。




       

 

                         

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