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第2話

「ただいま隊長〜!」

「あら、おかえりなさい…ってなによそれ? もしかして弾薬?」


 彼女たちは拠点に戻り、先ほどの通信相手でもあった()()に成果を報告している。 


「そうそう、他のコンテナに埋まってたの!」

「……!」

「良く見つけたわね、()()! これで今回は赤字回避よ」


 今、隊長に呼ばれた()()、というのが彼女の名前。いつも元気いっぱいな少女だがそれゆえ色々と空回りすることも多い。


「やった〜! 黒字なんて何ヶ月ぶり?」

「約二十四カ月ぶりね」

「それって二年ぶりじゃん!」

「……」


 彼女たちの普段暮らしている移動式拠点は二階建ての大きなコンテナのような形になっていて先頭車両と同じサイズの車両が後ろに二台連結している。


 用途は先頭車両から順にメインの操縦室、休憩室、そして倉庫兼整備室。今は操縦室で全員揃って話している。


「良くやったわね、二人とも。このまま目標地点まで()()()()を走らせておくから、二人は義体のメンテナンスだけしたら休んでなさい」


 ()()()()というのがこの拠点の名前だ。名前を隊長が決めかねていたときにノアがコンテナのような外見をもじって名付けた。


 隊長はずっと嫌がっていたが、ノアが可愛いじゃんと言って呼んでいるのを見て諦めた。


「え〜、別に平気だよ〜。ほら、傷一つないじゃん」

「そう言って壊れてたらどうするの? 

 それにせっかく黒字になったんだから、これ以上義体のパーツを買いたくないの。意外と高いのよ」


「もうっ、隊長の頑固〜。じゃあ行こっ、ベラ!」

「……!」


 文句を言いながらも素直にメンテナンスに向かうノアの後を追って、ベラも操縦室を出ていった。


 ガシャという扉の閉まる音と同時に、隊長はふぅと息を吐きながら椅子に腰掛ける。


「あの子たちってば昔から全然変わらないわね。さてと、私は依頼主に連絡しないとね」


―――


 それから二日、三人は依頼主の設定した目標地点までたどり着いた。

 着いた後に連絡すればドローンが物品を回収して持っていってくれる。


「報酬振り込みを確認したわ」


 隊長が携帯端末で報酬の振り込みを確認する。予想通り、今回はギリギリ黒字になった。


「さてと、このまま買い出しに行ってくるわ。

 ノア、コテナ号は任せたわよ」

「あいあいさ〜!」

「……!」


 買い出しに行くときは基本的にはお金や物資の管理をしている隊長と、隊長の護衛係としてベラが外に出る。

 ベラは喋ることができないのもあってコテナ号に一人にはさせられない。


「今回はあなたたちのおかげで弾薬と義体の購入は必要ないのよね。で、必要なのは燃料と日用品。

 ……久しぶりの黒字だし、お酒でも買っちゃう?」

「……!!!」


 ベラはお酒と聞いた途端に首を縦に勢いよく振り、隊長の手を引っ張って店まで急かす。


「あはは、そんな急かさないでもお酒は逃げないわよ」

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