表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

再会の春、金剛寺の異変

映像:金剛寺の四季折々の美しい風景が、軽快な音楽と共に流れる。桜が満開に咲き誇る春、緑深まる夏、紅葉が鮮やかな秋、雪景色が広がる冬。

- ナレーション(落ち着いたトーンの声):「一色村。山々に抱かれた、のどかな里。その中心に、静かに佇む古刹、金剛寺。八百年の歴史を刻み、人々の心のよりどころとして、今も変わらぬ姿を見せている。そして、春。境内を彩るのは、樹齢四百年の、見事な桜。村人たちは、千年桜と呼び、その開花を、心待ちにしている。」

再会の春、金剛寺の異変(45分)

場面:工場緑化管理事務所


- 時間:朝

- 場所:工場内の緑化管理事務所

- 登場人物:西島聖志

- 映像:殺風景な事務所。整理整頓された机の上には、使い込まれた園芸道具と、一枚の写真立てが置かれている。写真には、かつて西島が治療した見事な桜が写っており、その前で、笑顔の西島、亡き妻、そして、幼い長女の歩里あゆりが写っている。

- ナレーション:「西島聖志。かつて、植物活性酵素の開発で、その名を轟かせた、プランツドクター。しかし、事業に失敗し、今は、工場の緑化管理技士として、日々を忙しく過ごしている。」

- 西島(独り言、写真を見つめながら):「おはよう、照美、歩里、阿留お前たちに、恥じない生き方を、しているだろうか…。」

- 同僚:「西島さん、おはようございます。今日も、熱心ですね。」

- 西島:「おはようございます。まあ、これも仕事ですから。しかし…(桜並木の写真を見て)たまには、ゆっくりと、桜でも見に行きたいな。」


場面:墓地


- 時間:昼

- 場所:金剛寺の墓地

- 登場人物:西島聖志

- 映像:西島は、墓前に花を手向け、手を合わせている。

- ナレーション:「今日は、亡き父の墓参りのため、数年ぶりに、金剛寺を訪れていた。父は、樹医の開祖、山野忠彦の一番弟子。幼い頃から、植物に囲まれて育った西島にとって、この場所は、特別な意味を持っていた。」

- 西島(墓前で):「親父、ご無沙汰しています…。相変わらず、ろくでもない息子で、申し訳ない…。事業に失敗して、あんたの夢を、潰してしまった…。でも、何とか、生きていますよ。…この桜は、元気だろうか…。」


場面:桜並木


- 時間:昼過ぎ

- 場所:金剛寺の桜並木

- 登場人物:西島聖志、山野真純

- 映像:西島が桜並木を歩いていると、向こうから、真純が歩いてくる。

- ナレーション:「その時、一人の女性が、西島の視界に入ってきた。山野真純。樹医の家系に生まれ、祖父の跡を継ぎ、植物の命を救うため、日々、奔走している。」

- 真純:「あら、西島さん。こんなところで何をしているんですか?」

- 西島:「山野さん…!久しぶりだな。」

- 真純:「お久しぶりです。西島さんも、桜を見に来られたんですか?」

- 西島:「ああ。親父の墓参りに来たんだ。」

- 真純:「そうでしたか…。お祖父様も、きっと喜んでいると思います。西島さんのことを、いつも気にかけていましたから。」

- 西島:「山野さんは、相変わらず、頑張っているんだな。」

- 真純:「はい。植物たちの笑顔を見るのが、私の生きがいですから。」


場面:桜の異変


- 時間:昼過ぎ

- 場所:金剛寺の桜並木

- 登場人物:西島聖志、山野真純

- 映像:二人が並んで桜並木を歩いていると、真純が、ある桜の木の異変に気づく。

- ナレーション:「その時、真純は、千年桜の一本に、異変が起きていることに気づいた。それは、静かに進行する、生命の危機だった。」

- 真純:「西島さん、見てください。この桜、少し元気がありません。葉の色も悪いし、枝も枯れ始めています。」

- 西島:(桜の木を観察しながら):「これは…ただの病気ではないな。土壌の状態も良くない。それに、幹にも、何か異常があるようだ。」

- 真純:「もしかしたら、根に問題があるのかもしれません。治水工事の影響で、根が傷ついている可能性もあります。」

- 西島:「治水工事、か…。確かに、あの工事で、この寺の裏山の一部が削られたと聞いた。それが、桜の根に影響を与えているのかもしれない。」


場面:住職との会話


- 時間:午後

- 場所:金剛寺の本堂

- 登場人物:西島聖志、山野真純、住職

- 映像:西島と真純は、住職に、桜の異変について話を聞いている。

- ナレーション:「住職に話を聞くと、昨年の治水工事の後から、桜の元気がなくなったという。村人たちも、心配しているが、どうすれば良いか分からず、途方に暮れているという。」

- 住職:「西島さん、山野さん、どうか、この桜を救ってください。この桜は、村の宝なんです。もし、枯れてしまったら、村人たちの心の支えが、なくなってしまいます。」

- 西島:「住職、ご心配なさらないでください。わしと山野さんで、この桜を、必ず救います。」

- 真純:「はい。私たちも、全力を尽くします。」


場面:決意


- 時間:夕暮れ

- 場所:金剛寺の桜並木

- 登場人物:西島聖志、山野真純

- 映像:西島と真純は、夕日に照らされる桜の木を見上げている。

- ナレーション:「千年桜の危機を前に、西島の中に、眠っていた情熱が、再び燃え上がり始める。かつて、プランツドクターとして、植物の命を救うことを誓った、あの頃の想いが…。」

- 西島:「山野さん、力を貸してくれないか?工場の緑化管理で得た知識と、山野さんの知識と技術を合わせれば、必ず、この桜を救えるはずだ。」

- 真純:「…喜んで!私も、西島さんと一緒に、植物の世界を盛り上げたいです!それに、この桜は、私たち二人の家系の繋がりを象徴するような木ですから。」

- 西島:「ありがとう、山野さん。…わしは、もう一度、プランツドクターとして、生きていきたい。」

- 真純:「西島さんなら、きっとできます。私は、西島さんのことを、信じていますから。」



時間:夜

- 場所:西島の自宅

- 映像:西島は、昔の研究資料を広げ、真剣な表情で読んでいる。机の上には、金剛寺の桜の写真と、家族写真が並べて飾られている。

- ナレーション:「桜の異変の原因は、過去の治水工事にあることが判明。しかし、村の反対も根強く、治療は困難を極める。さらに、治療には、多額の費用が必要となる。果たして、西島と真純は、この危機を乗り越えることができるのか? そして、西島は、亡き妻と娘に、再び、プランツドクターとして生きる姿を見せることができるのか? 次回、桜の縁 第2話『過去の影、村の記憶』」

お楽しみに!(^_^;)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ