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ガンダム・ビルドファイターズif(インフィニティ)  作者: Omoti
目指せ地区大会 始動編
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28/31

未来を"創る"者達




翌日、いつもの放課後の部室。



夕陽が差し込み、シミュレーターの台座に三機のガンプラが並ぶ。


ツバサのアブファールト。

リュウヤのザクファイター・シャイタン。

ハルノのティタルニア。


その正面に立ちはだかるのは

顧問・ユリの アストレイ・タカマガハラだった。


「さて、今日は皆さん……三人同時で私へ挑んでもらいます」

ユリが優しく微笑む。

「テーマは“連携”です、皆さんのガンプラも完成しましたし、全国へ向けてチームでの戦いを覚えましょう、さぁ始めましょう」



「おぉし!三人揃えば余裕だ!」

リュウヤが気炎を吐く。

ツバサは苦笑しつつ頷き、ハルノは緊張で喉を鳴らした。


__________


開始の合図。


Start a Gunpla battle

《ガンプラバトルを開始します》


__________


リュウヤのシャイタンが勢いよく突っ込む。


「っしゃあ!!行っくぜぇぇ!」


だが、その進路にツバサのアブファールトがビームを放ってしまう。


「なっ……リュウヤ!?」

「うおおおぁぁぁぁ!?!」


直撃を受けたリュウヤは体勢を崩し、その隙をタカマガハラが突く。

さらに援護に走ったハルノとツバサの機体が衝突し、三機はもつれて転倒。


「……ふふ。仲良しさんですね。でもこれは遊びではなく、バトルですよ」

ユリは剣を肩に担ぎ、呆れたように言った。



二度目の挑戦。

「よし、今度は声をかけ合うぞ!」

「うん、リュウヤくん!」「……わかった!」


互いを意識しすぎた結果――


ツバサは攻撃が遅れ、リュウヤは守ろうと動きが大きくなり、ハルノは焦って狙いを外す。


一瞬の隙をユリが突き、タカマガハラの残像が三人を翻弄する。


「惜しいですね、でも意識しすぎて他が疎かになってます」


ユリの声は穏やかでありながら鋭い。

「まずは“互いの位置を把握する”ことから始めましょう」



三度目。

「リュウヤ、前に出すぎないで!」

「おう、任せろ!」

「ハルノちゃん、右側お願い!」

「……うん!」


声を掛け合い、動きが少しずつ噛み合っていく。

ツバサの射撃が牽制を作り、リュウヤが拳で切り込み、ハルノが空いた角度をカバー。

ぎこちないながらも、戦線が維持され始めた。


「いいですね……呼吸が合ってきましたよ」

ユリの口元に微笑みが浮かぶ。



四度目。

それでも失敗はまだ多い。

リュウヤの突進にツバサの射線が重なりそうになり、慌てて避けた結果ハルノと接触。

三人がもみ合いになり、タカマガハラに一掃される。


「ふふ……やれやれ」

ユリは剣を構え直し、優しく告げる。

「焦らず、一つずつ課題を消化していきましょう、ですが、意識をしすぎて他を忘れないように」



五度目。

三人は必死に呼吸を合わせる。

掛け声が飛び交い、互いの位置を確認しながら少しずつ形が整っていく。

まだ完全ではない、だが確かに前進していた。


「……そう、それでいいんです」

ユリの声に、おっとりとした響きと戦闘者としての高揚が混じっていた。

三人は汗を流しながらも、今までにない手応えを感じていた。



練習が終わったあと、ユリ先生が紅茶を片手に告げた。

「ところで――全国大会に申し込むには、チーム名が必要なんですよ」


「チーム名……!」

3人は思わず顔を見合わせた。


リュウヤが真っ先に口を開いた。

「うーん……なんか、強そうな名前がいいよな!“爆裂〇〇”とか!」


「だ、ダサいよリュウヤ……」

ツバサが額に手を当てる。


「でも、強さだけじゃなくて、僕たちの気持ちを込められる名前がいいな」


「気持ち……」

ハルノは少し考えて、静かに言った。

「私たち、まだまだだけど……これから“未来”に向かって進んでいくんだよね」


その言葉にツバサが顔を上げた。

「……未来、か」


そして、ぽつりと呟く。

「僕たちは……それぞれが作りたい未来を形にして行くんだ…」


ハルノが小さく微笑む。

「未来を……うん……」



「そしてこれからも…皆んなで未来を作っていくんだ、未来を……作る……ビルド……」

しばし考え込んだあと、ツバサがゆっくりと口を開いた。


「“ビルドフューチャーズ”ってどうかな?僕たちが積み上げてきたガンプラを……未来へ繋げる、そんな意味を込めて」



「おぉぉ!いいじゃねぇか!」

リュウヤが身を乗り出す。

「ワクワクする名前だ!俺たちらしい!」


「……素敵だと思う」

ハルノが微笑みながら言った。

「未来を一緒に築いていくって、なんだか私たちにぴったり」


「それじゃあ決まりですね」

ユリが優しく微笑む。

「鳳進高校ガンプラ部、チーム…」

「"ビルドフューチャーズ"!全国に向けて、頑張っていきましょう」


三人は机の上のガンプラを見つめ、自然と拳を合わせた。

「「「目指すは全国へ!!」」」



夕陽が差し込み、アブファールト、シャイタン、ティタルニアの三機を橙色に照らしていた。

その光景はまるで、未来へ進む彼らを祝福しているかのようだった。

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