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ドタバタ!遊園地デート 前編

 俺(刑異賢二)は今、バスに乗車中だ。隣には俺の幼馴染である刑部蓮華が乗っている。この町の遊園地「湯蓮テーマパーク」に行く為だ。せっかくの夏休みなのだからどこかに出かけようと思い、俺の方から誘ったのだ。蓮華は薄着のTシャツを着ている。俺も今日は青色のTシャツを着ている。


「賢ちゃんから誘ってくれるなんて嬉しいよ。デートのお誘いは常に私の方からなのに。」


「いや、まぁ、高校生になって初めての夏休みだからな。せっかくだから蓮華と一緒どこかに行こうかと思ったんだ。」


「そ、そんな事言ってくれるなんて嬉しい。ありがとう、賢ちゃん。」


 蓮華は俺の腕に抱きついて来た。


「蓮華、嬉しいのは分かるんだけど、暑いから離れてくれ」


「そ、そっか、ごめんね」


「そうだ、ケジタテムシは連れて来たか。」


「うん、ちゃんと連れて来たよ。」


 蓮華は持っている手提げカバンを開けて俺に見せてくれた。ちゃんとケジタテムシが入っているのが確認出来た。まぁ、そのせいもあって蓮華のカバンの中はスペースがあまり無い状態になっているが。

 一応、俺の手提げカバンも開けて三機のケジタテムシを確認させた。


「あれ?一つ足りないよ?」


「あぁ、明花にあげたんだ」


「明花ちゃんに?」


「まぁ、一応な。」


「ふふ、甘いって言ってたのに、優しいお兄ちゃんだね」


「い、いいじゃんか別に。」


「明花ちゃんは今日は何してるの?」


 明花は今日は家の修理屋の受付をしている歩美さん達と隣町の馬蓮町の遊園地に行っている。何でもここよりもデカいようで、遊園地の中のホテルに一泊してくるそうだ。しかも高級との事だ。


「へぇ〜泊まりなんだ。」


「しかも一泊で四万もするんだってよ。」


「た、高いね.......」


「まぁ、歩美さん達の就職祝いも兼ねてるからな。流石に俺はここまでは出せないな......」


「ううん、私は賢ちゃんと一緒ならどこでも嬉しいよ!」


「そうか、ありがとう」


「う、うん......え、えっと、そうだ!ケジちゃんなんだけど!」


「な、何だよいきなり?」


「なんで虫なのかなと思って!もっと強そうな動物とかあったんじゃないのかな〜って!」


 勢いで質問をぶつけてくる蓮華。照れてるのだろうか?

 質問の答えは俺が当時、夢中になっていたヒーロー番組で虫のメカが活躍していたからだ。その虫のメカは敵を倒す事もあれば主人公の変身アイテムにもなるという優れものだったんだ。そんな俺の夢中になっている姿を見てじいちゃんがケジタテムシを作ってくれたというわけだ。

 そんな話をしているとバスは湯蓮テーマパークにへと到着した。湯蓮テーマパークは山の方にあって結構広い方だ。明花の行っているのはここよりも広いんだろうか?そんな俺の考えを余所に蓮華はテンションが上がった勢いで入園していったので、俺も後を追うように入園した。入園してすぐに蓮華が売店に向かって、動物の耳のカチューシャを一緒に買って付ける事にした。蓮華はウサ耳で俺は犬耳だ。ちょっと恥ずかしいかもしれないな。

 俺達は色んなアトラクションに乗った。ジェットコースターやメリーゴーランドやゴーカート、海賊船型のマシンが左右に激しく動く「パイレーツボート」と午前中はかなり満喫出来た。

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