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故郷帰りの満喫 前編

 馬蓮町に着いた私達は町内バスに乗り換えて馬蓮リゾートランドに向かった。バスの中には中々の人数が埋まっている。みんな遊園地に向かっているのだろうか?バスから見える風景は本当に薔薇が多く咲いていて、湯蓮町の百合と同じように盛んなんだなという感想が私の中で浮かんだ。


「そういえば、実家には行かなくて良いんですか?」


「う〜ん、今日は遊園地を楽しみたいのでまたの機会にします。帰ろうと思えば帰れるので」


「アタシは家出てからそんなに経ってねぇからいいや。」


「そうですか。そういえば二人は車とか運転出来るんですか?」


「私は出来るよ。自分の車もアパートにあります。」


「そうなんですね。まぁ、家までは歩いていける距離ですもんね。環さんは?」


「アタシは免許は持ってるけど、車は持ってねぇな。たまに歩美の車を運転するくらいだな。」


「一応、二人共運転は出来るって事ですね。」


「何でそんな事聞いたんだよ」


「ちょっと気になっただけです。二人共大人だから、運転出来るのかなって」


「そういえば明花ちゃんは私が運転出来る事言ってなかったね。今度、私の車で三人で出かけようね。」


「いいですね」


 三十分経過して、現在、午前十時ー

 目的地である馬蓮リゾートランドに到着した。

 私の町にある湯蓮テーマパークは山の方にあって、それなりの広さがあるけど、馬蓮リゾートランドはそれ以上に広くて、一つの村ぐらいの広さが案内板に表されていた。


「すごく広い、私の町の遊園地より全然広いよ......」


 湯蓮町の方は遊園地だけだけど、馬蓮町の方はリゾートだけあってゴルフ場や公園まであって、私は、自分の故郷と比較して敗北感を感じて少し落ち込んだ。そりゃあ、こんな所に通ってたら好きになるわけだよ.......。


「えっと、今度、湯蓮町の遊園地にもみんなで行ってみようね!」


 歩美さんは、私を元気づけるようにそう言ってくれた。


「それで着いたわけだけど、まずどうするんだよ?」


「ホテルのチェックインは五時だから、まずは遊園地を楽しもう!」


 歩美さんは張り切った様子で入場して行った。入場してから歩美さんは色んなアトラクションを楽しんでいった。ジェットコースターにメリーゴーランド、ゴーカートといった定番な物から、タイヤのようなゴンドラを回転させるアトラクション「スピンタイヤ」。空中で回転するブランコのアトラクション「スカイウェーブ」といった物までとことん楽しんでいた。

 最も楽しんでいたのは「スプラッシュコースター」。遊園地にはあるにはあるであろう水を走るアトラクションだ。歩美さんは色々と楽しんでハイになっていたのか、一番前の席に座っていた。こういうのはあえて濡れるのが良いんだよ!と歩美さんは言う。環さんも楽しくなって勢いで同意して、二人で一番前に座っていた。私もその後ろに座らせられていた。

 アトラクションがスタートして、すぐに斜面を登り始めた。400メートルを登って、そこから一気に急降下し始めた。トンネルを潜っていって、下に進んでいき、最後にはやはりバシャーンと水飛沫が飛んで、前に座っている私達は上半身に水が多く掛かった。

 乗り終わった私達はマシンから降りた。二人はとても満足な様子だった。

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