第4章:異世界?
-キャラクター
メイン
小田優斗 (主人公) 根暗 静か
鈴木光 (優斗の親友) 飽き性、陽キャ
あやせ 綾瀬ひまり(ヒロイン) 明るい 勉強が苦手
さとう 佐藤愛(ひまりの親友) 優しい おしとやか
異世界
ルナ おとなしいが頼りになる
マルディー 見た目は怖いが優しい
海斗 色んな事をそつなくこなせる天才だが手先が不器用
サブ
広宮海斗 優等生で霊感がある
大野先生 厳しい理科の先生
老人 楽観的、怪しいペンダントの元所有者
俺たちが目を覚ますとそこは見たこともない街だった。少し散歩をした後とにかくお腹が空いたひまりは近くのりんごを買おうと日本円を差し出した。しかしここは異世界だったのだ。
"きゃー異世界人よー助けて!"
お店の人がそう叫ぶと大人数の大人が魔法を使って攻撃してきたり弓を投げてくる。服はもうボロボロになり体力が落ちてきた頃、誰かの声が聞こえた。
"こっちよ"
その声は木の物陰の後ろからだった。俺は必死に光と愛の手を取り木の後ろに走り出した。ひまりは駄目だったんだ、 もう助けられない。そんな独り言を吐く理由はたった1つ、ひまりはもう彼らに捕まってしまったのだ。僕たちは泣いた。後悔と虚しさを感じながらただひたすら。
"辛かったわね。でももう大丈夫。"
女の人が声をかけてきた。
"貴方が、俺たちを助けてくれたんですか?"
俺がそう聞くと彼女は首を縦に振ってうなずいた。
"友だちが、、捕まったんです、、助けて"
光が叫ぶと彼女が言った。
"今、マルディーがあなたのおともだちを捕まえた奴と戦っているわ、 きっと大丈夫。まずはあなた達をすみかに招待するわ、話はそれから。"
俺たちは土の中にできた立派な秘密基地で暖を取った。そして彼女からもらった服を着てひまりとマルディー??の帰りを待っていた。
"そういえば、自己紹介をしてなかった、私は ルナ。ある日老人からもらったペンダントを開けたら急に、、 マルディーは私の親友。"
"俺も同じです、あの老人は結局誰なんだろう。。"
俺等は同じ状況に置かれたという共通点で仲良くなった。
"ひまりさんとマルディーがここにたどり着いたら私達が突き止めたここを出る方法について話すわ。"
彼女が真剣そうな顔で言った。
はぐれてから2時間が立った頃、俺たちはマルディーさんとひまりにあった。マルディーさんは身長が高く小太りで少し怖い顔をしていた。ひまりは意識を失っているようだった。マルディーさんはひまりをベッドに寝かせ看病している。ひまりが寝ている間、この世界について先に話すことを決めたルナさんが俺たちをテーブルに集めてこう言った。
"この世界は異世界。魔法使いやエルフ更には魔女まであっちの世界ではフィクションだったものが実際に存在する世界。そして元の世界に戻る方法はアイスストーンというパズルの形の溶けない氷を6つ探し出して合体させなきゃいけないの"
"そのアイスストーン、、はどこにあるか検討はついているのですか?。。"
"検討はついているわ。ここ10年でいろんなところに行きアイスストーンがありそうな場所を突き止めたわ。特徴としては、冷たい、暗い、小雨の杖が指す方向。"
"小雨の杖?" 光が聞いた。
"小雨の杖は時々宝箱に入っている、ストーン探知機よ。便利だけどなかなか見つからない杖だよ。"
"ルナさんは見つけたことありますか?"
"1回だけね、でも雪の魔女に凍らされちゃったから今は使えない"
ルナは凍った杖を見せてくれた。続けて泣きそうな声でこう言った。
"これはもう魔法で凍ったから溶けることは二度とないの。私達はいつ地球に戻れるのかな、、友だち、家族みんな心配しているのかな、こんな生活早く終わらせたい"
"大丈夫ですよ、俺が、俺たちが必ずルナさん達を地球に返します。辛かったですよね、不安ですよね、今僕も同じ気持ちです"
光は共感して泣き出してしまった。それを見た愛はもらい泣きをして綺麗な涙を流していた。俺は、、何も共感ができない。俺は意外と異世界ライフをエンジョイしているからか?
そんな中、さっきまで寝ていたひまりがマルディーと仲良く手をつなぎ帰ってきた。それを見たルナは安心した顔で地球に戻る方法を説明した。そしてルナとマルディーは2つの部屋に招待し、俺たちに寝るように言った。
大きさを考え、光と愛、ひまりとおれが同室になった。部屋には中くらいのベッドと小さめなベッドが1つずつおいてあった。俺は当然大きめなベッドに飛び乗ったがひまりが文句を言ってきた。その頃光&愛は喧嘩をせず一瞬で決まったらしい。
"愛、俺は良いから大きなベッドで寝な、疲れたでしょ!"
"でも光くんも同じくらい疲れたよ、絶対"
"大丈夫だって! だって俺体力パネェから!"
そんな感じで決まったらしい。いや俺がレディーファーストしてなさすぎて笑える。結局ひまりが小さいベッドで寝ることになったが一応慰めておいたほうが良いだろう。俺は
"お疲れ、お前が無事で良かった"
とひまりの頭を撫でた。ひまりは顔を真っ赤にさせながら布団の中に潜った。
"バカ.."
その時だけひまりが可愛く見えた。いやその時からのほうが正しいのだろうか。
第四章:廃病院とハプニング
"ドサッ"
ルナが地図を広げた。その地図にはルナ達がもう探索済みの場所にチェックがされていた。ルナとマルディーはサバンナムーンとライトクワァツの2つは探索済みらしい。残っているのはプラリックチス、ティシマ洞窟、ソジエストパール、チップドスキラの5つだという。
"僕たちはサバンナムーンとライトクワァツですでに2つのアイスストーンを見つけているが残り4つ、手伝ってくれるかい?"
"もちろんです!"
みんなで口を揃えていった。
"まずは地図を完全に理解してから2手に分かれて動きましょう。"
そう言うと、ルナはある部屋に入っていった。その数秒後マルディーが紙とペンを取り出し、こう書いた。
ルナ-愛-光
マルディー-ひまり-優斗
つまり俺はひまりとマルディーと同じチームというわけだ。そうこうしているとルナが小さな銃と矢を持ってきた。
"初めはプラリックチスに行くよ。プラリックチスは昔までこの世界で一番有名な病院がある地域だったの。今はもう廃墟なんだけれども。だから私達を嫌う異世界人より未練を残しそこに溜まったモンスターを倒す為の弓と銃よ。私の予想だとアイスストーンは病院の中にある気がするの。廃病院はつめたくて暗いでしょ。私達は今からプラリックチスに行って一番大きい病院を探索してみることにしましょう。"
俺たちは各自、食料、水、銃と弓を革のリュックサックに入れてすみかを出た。
(ちなみにひまりは最初に店から取ってきたりんごも入れたらしい。)
"これで全部かな?"
そう俺が皆に問いかけるとひまりが口を開いた。
"ねぇねぇ、もし私たちが迷子になった場合、どうやって連絡を取るの?はぐれたら最後の旅なんて不安で足が溶けちゃうよ、、"
"おまえはショッピングモールで迷子になった子供か!?"
そう俺がつっこむとひまりは気絶してしまった。俺はいつもあんなにポジティブでおおざっぱな彼女が仲間と会えなくなるかもしれない心配で倒れることが信じられなかった。だから俺は慌ててひまりを部屋に持っていく光の隣を一人ぼーと立っていた。
"どうしよう、ひまりが倒れちゃったよ、ルナ。"
そう慌てる愛もそのばで倒れてしまった。簡単に言うと愛がもらい気絶(?)をしてしまったぽい。そのとき俺はぼーとしてる場合じゃないことを脳が確認した気がした。そして俺は愛を担いで部屋に連れて行ったがその場で意識がショートしてしまった。
"愛。。?"
消えていく視界になぜか懐かしさを感じながら俺は意識を失った。それもそのはずだ俺は脳がすべての事を理解しきれないとき意識を失う癖がある。両親は俺を病院に連れってたが医者は問題なしとそれ以外の結果を言わなかった。もし俺があの時に機能していれば役に立てたのかな、そう思いながら暗闇を一人でさ迷い歩く夢を見た。