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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

戦神の使徒〜戦神の意志を継ぐ少年〜

作者: うめじゅーす
掲載日:2022/01/12

タイトル募集中

世界中に特殊な力を持つ者が現れるようになって15年

2007年、日本の上空約50kmに巨大なゲートが出現。世界各地にも小型ゲートが発見されるようになった。

某国の軍隊が調査に向かったゲートの奥には怪物達が蔓延る世界が広がっていた。


そして、ゲートから出てきた怪物は次々と人類を襲い始めたのだ。すぐにゲートと怪物の存在を脅威だと認識した国家元首達は共に手を取り、対策機関を設立した


そして、今の日本には世界能力者管理機関の支部が置かれ、数々の有名能力者が名を連ねている。


今や世界中の人口の約半分が能力者であると言われる時代なのである


この物語の主人公、碧衣 蒼空は能力者であるにも関わらず能力値200以下の雑魚

しかし、ゲートと現代科学の結晶である能力値測定機にはとある欠陥があった。それは、能力値が10万以上変動する場合、正しく検出することができないことだった



ーーーーーー



「あ〜・・・ねむ」

俺は桜の舞う道を1人、制服姿で歩いている

高校生になって2週間が過ぎたが、未だに早起きには慣れることができない


「蒼空おはよ〜」


挨拶代わりとばかりに、強く肩を叩かれる


「あぁ、おはよう。拓斗」


こいつは成海拓斗。俺の数少ない友人で、中学からの付き合いだ。


「月曜日はいつもに増して陰湿だねぇ〜」


「陰湿じゃない。大人しいんだ」


「ものは言い様ってわけね」


俺の事をいじり倒してはいるが、こいつも中々の変わり者だ。なんてったって、能力値162の俺とつるんでいるのだから。一般人としては平均の100を超える数値だが、能力が開花した人間のなかでは世界最低値を叩き出したと言っても過言ではないだろう


そろそろ学校の門が見えようか、といった所で女の子がチラチラとこちらを見てくる


「モテるやつはいいな。毎日女の子とイチャイチャできて」


朝はいつもこいつの周りに女の子が集まってくる

理由は単純。顔が良いってのと能力値が高いから

能力値が高いやつは能力者として有望株。華々しい将来が約束されているのだ。もちろん、逆も然りなのである


「ははっ、男の嫉妬は見るに堪えないね。好きな子以外に絡まれてもめんどくさいだけだよ。ま、いないけど」


「ちっ・・・これだからイケメンは・・・」


「君とつるんでいなかったらもっとモテてたかもね」


本当に嫌な奴だ。そんなこと、これっぽっちも思っていないくせに毒を吐く。だからこそ質が悪い


「はっ、女の子と乳繰り合ってろ!そんで遅刻しろ!」


「君も精々遅れないようにしなよ?」


その言葉と女子からの嫌悪を含んだ視線を無視し、門を通る


ここは能力者を鍛えるために創られた学校

――――――国立異能高等専門学校


能力者の通う高校は青森校・神奈川校・大阪校の三校がある。元々は大分校を含め、四校あった異能高専もSS級の怪物、シーサーペントに一校を九州の一部ごと沈められてしまったのだ


自分の席につきながら、入学式にて長々と語られた大分校沈没の悲話を、意味もなく頭の中で反芻する


いや、意味はあったのかもしれない。それは自分の心を紛らわせるため


そりゃ、能力者の高校に能力値200以下の雑魚がいるのは場違いかもしれない。だからってここまで嫌悪感を含む視線が向けられるとは思っていなかった


この視線は昔から向けられていたものだが、エリートが凡人に向ける視線は格別にキツいものがある


だが、いつか見返してやる。なんてったって俺の本当の能力値は――


「燃やされたくなかったらさっさと席につけ。ホームルームを始める」


それほど大きな声ではないが、教育者としてどうなのか?と物議を醸す発言が教室中に響きわたる


声の主に目を向けると赤髪ロングの美女、田端 薫がいた。俺らのクラスの担任だ。見ての通り口は悪いが、その実力から校長直々にスカウトしたらしい


「今日 特に重要な連絡はない。が、一限目は実習だ。各々訓練用スーツに着替え、訓練棟に向かうように。以上」


彼女は必要最低限の連絡を行ったあと、さっさと教室を出ていってしまった


――――――


訓練用スーツ、という名の体操服に着替えた俺は1人で訓練棟に向かう

因みに拓斗は同じクラスではあるが、また女子に囲まれている


「やぁやぁ、碧衣くぅ〜ん。久しぶりだねぇ」


ちっ、久しぶりっつっても2日合わなかっただけだろうが、とは思ったが言ってしまうと殴られるので言わない


振り返るとやはりクラスメイトの高井がいた

こいつは相手が自分より格下だと確信した途端、奴隷のように扱い始める典型的ないじめっ子(くず)


「やぁ、久しぶりだね。会えて嬉しいよ、高井くん」


にっこりと満面の笑みで挨拶をすると、高井の目元が険しくなる


「おいおい碧衣ぃ・・・いつからそんなに偉くなったんだ?あ?頭が高ぇんだよぉ!」


高井は俺の頭を鷲掴みにし、ぶん投げる


「・・・ぐはぁっ!!!」


くそっ・・・笑顔で挨拶すりゃ見逃してくれるかと思ったが・・・月曜日だから機嫌が悪いのか?


くだらんことを考えていると高井が耳元でこう言う


「碧衣ぃ・・・今日の実習、対人だってよ。それも指名制だ・・・分かってるよな?」


「あぁ・・・分かってるよ」


指名制の対人訓練は、能力値が高い者が低い者を指名することは出来ない。なので、合法的に俺を甚振りたいがために指名しろ、ということなのだろう


言いたいことを言い終えた高井は訓練棟に入っていく


「合法だろうがなんだろうが結局ボコすくせに・・・」


はぁ・・・早く行かねぇと燃やされちまう


俺は体中についた土を払い、訓練棟に向かった


――――――


「かはっ・・・・・・はぁ、はぁ」


全身あざだらけの俺は最後の力を振り絞り、高井に殴りかかったが、軽く避けられ、蹴り飛ばされた

対人訓練は高井の圧勝だった


「そこまで!」


遅いんだよ・・・

試合の終了宣言を聞きながら、俺は意識を失った


――――――


目を覚ますと、窓から差す夕日が眩しい


「まじか・・・もう放課後かよ」


上体を起こし、制服に着替て保健室をでる


因みにあざは治癒系能力者の保健医によって治療済みだ


時計を確認すると、まだ16時を回ったころ。拓斗は部活があるので一緒には帰れない


下駄箱で靴を履き替え、顔を上げるとそこには黒い点があった。その点はグルグルと渦を巻き、一瞬で俺の身長を超える


まさか・・・!と思った時にはもう遅い

高井の打撃なんて比にならないほどの衝撃が俺を襲う


「ぐへらっ・・・」


壁に打ちつけられた俺は首だけを上げ、敵の姿を確認する


「・・・はっ、まじかよ・・・」


そこにいたのはA級怪物、バルログだった

バルログとは人型の怪物で、体高は2mを超える。そして、炎の鞭や炎剣を操る


A級を殺せるのは教師陣だと校長か田端先生ぐらい。が、田端先生は炎系統の能力者。相性が良ければS級すら屠れるだろうが、炎を操るバルログが相手では分が悪い


バルログの様子を薄目で観察すると、キョロキョロしていて全く目が合わない。俺如き眼中に無いということか。それに、炎の能力もまだ使っていない。これなら校長の到着を待ってもいいかもしれないな


「おい!大丈夫か!?」


!?・・・誰か来た。声的に田端先生でも校長でもない

――生徒か!


目を開いた時にはバルログが男子生徒を殴り飛ばした後だった。それなりに能力値の高い能力者だったが、所詮学生。A級の前には無力


くそっ・・・やるしかねぇのか


「碧衣!」


っ来た!田端先生だ!ひとまずこれでなんとかなるか


「大丈夫か?碧衣!」


「なんとか・・・」


田端先生は安堵の表情を浮かべる

以外だったな。もっと冷徹な人だと思っていた


「逃げれるか?動けなくても気合いでそこの生徒を引っ張って逃げてもらわねば困るのだが」


「分かりま――先生、後ろ!」


「見えているさ」


――――――爆炎の砲撃


先生が手をクイッとすると、地面からマグマのような砲台が現れ、見事にバルログの頭部を撃ち抜く


が、やつの頭部は刹那のうちに再生され、炎の鞭を振るう


「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」


「くっ・・・やかましいわ!」


――――――炎纏


炎纏とは本来、自身の周りに炎を纏わせる技なのだが、最低限の防御分しか展開することができなかった。故にA級怪物の本気の一撃を完全に受け流すことができなかった


「田端先生!」

どうやら意識はあるようだが、頭部を強打した。重症だ


俺は息を整え、ゆっくり、冷静に思考する。自分が能力を発動するデメリットと発動しないデメリット


――ちがう。やらないなんて選択はない。先生は体を張って俺を助けてくれた。なら次は俺の番だ


己の()()()()()()()()()()()深呼吸をして、能力を呼び起こす


――――――進軍する者 マルス


大きく心臓が跳ね、身体中の至る所から力――オレンジ色の闘気が吹き出してくる。今なら1人でなんでも出来そうだ


これが・・・能力者の見ている世界か


「おい、止まれ」


自慢の炎剣で先生を刺し殺そうとしているバルログに向けて声をかける。それだけでやつはビクリッと全身を震わせる


が、やはり怪物は怪物。A級如きに言葉を理解する知能など備わっているはずもないので再び切りかかろうとする


こちらとしては能力の制御で手一杯なので、とっととご退場願いたかったが・・・しょうがない


「おいおい、落ち着けよバルログ君」


先生とバルログの間に走り込み、素手で炎剣を受け止める


そのままの勢いで炎剣を折ったのがまずかったのか、バルログ君はブチ切れて俺の頭に蹴りを入れようとする


上段の蹴りをしゃがむことで避け、アッパーを決めてやる

すると顎から上が天井を突き破り、綺麗にすっ飛んでいった


「はっ、そんなもんか?かかってこいや!」


首は失ったが戦意は衰えていないバルログを挑発する


「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」


「よっしゃあ!こい!」



これから俺の――俺たちの戦いがはじまるのだった

ここまで読んでくださりありがとうございます


評判が良ければ今書いている長編が終わった後に

連載していきたいと考えています


なので、続きが見たい!と思った方は

評価・ブックマークをよろしくお願いしますm(_ _)m

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