いつも通りの日常
読んでくださりありがとうございます。処女作品なので、色々拙いところもあると思いますが、温かい目で見てもらえると嬉しいです。
僕の名前はレイ、田舎町に住む子供だ。黒髪黒目で歳は8歳だ。将来冒険者になるのが今の夢なんだ。その為、今から体を鍛えたり、薬草の知識をつけたりしているんだ。みんなは信じてくれないんだけど僕には前世の記憶があるんだ。前世の僕はサラリーマンをしていたらしい。10歳になるとこの世界の子供は職業を授かるんだ。どんな職業を授かるのかな?今から楽しみでしょうがないよ。
「おいっ、レイ!素振りばかりしてないで、家の手伝いもしろ!」と大声で言われて我に帰る。振り返るとそこにはクマのような見た目の赤い髪と目をした大男が立っていた。僕の父だ。名前はランガ、猟師をしている。
「ごめん、ごめん」レイは誤魔化すように謝り、「僕は何をしたらいいかな?」っと言った。
「とりあえずそこの薪を割っておいてくれ」
「うん、わかったよ。父さん。」
〜2時間後〜
汗が頬を伝う。僕はようやく全ての薪を割り終えた。全身が汗でびちょびちょだったので、井戸で水を組んで、体を拭いた。
「レイご飯よー!」声が聞こえる。僕の母である。茶髪に黒目で、愛嬌があるため村でも人気でよく街のみんなは父に「お前があんな別嬪さんと結婚するなんてな。ガハハッ」などと揶揄われていたりする。「うるせぇっ!ばかやろうッ」などと照れ隠しに言っている。
そんなやりとりを僕は眺めながら家に帰るのだった。
「今日はシチューよ。」
「おおっシチューか、美味そうだなぁ」
「ママありがとう!」
「腕にかけて作ったシチューよ。ゆっくりお食べ」
そんなふうに僕の日常は流れていく。