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閑話


私がレイと知り合ったのは、6歳の頃だった。


たまたま、村の公園で遊んでいたレイと遊んだのがきっかけだった。


それから、毎日のように遊ぶようになり、次第にレイに()かれていった。








8歳になり、私とレイは村で開かれている剣術教室に参加するようになった。


私は、体格はそんなに良くないのに何故が異常な程強かった。



そのせいで、みんな私と戦うのを嫌がった。



でも、そんな中レイだけは私に変わらず接してくれた。


私はそれがたまらなく嬉しかった。そして、レイが好きだと自覚した。





私が聖騎士だと分かった時、レイと離れ離れになっちゃうんじゃないかって怖かった。


けど、レイは相変わらずいつも通りに接してくれた。




王都に行く事になった時も、レイは領主様に頼み込んでついてくれた。

    

大好きなレイがいるのは何よりも心強かった。

下か






国王様と謁見後、私はレイと王都を観光した。


いろんな食べ物を食べたり、お店を見て回った。好きな人との観光はとても幸せな時間だった。



そして、


「これ、もし良かったら使ってよ」


そう言って、アクセサリーとクレイモアを渡された。



その瞬間私は自然と涙がこぼれ落ちた。


「!? ごめんウィリア 要らなかったかな……」


「違うの! 嬉しくて……」


嬉しかった。こんなに嬉しいと感じたのは初めてだった。



その後も、レイと一緒に王都を見て回った。






そして、今度は別の街へ行く約束をして別れた。






あれからしばらく経ち、私も騎士団での生活に慣れてきた。


レイもDランク冒険者になり、最近はダンジョンに潜っている。


そんなある日のことだった。


「集会を始める!」


っとガルシュさんの声が聞こえた。







数分もしないうちに、騎士団のメンバーが集まる。


「ダンジョンが転換期を迎えたようだ。本来ならありえない強さのモンスターが低層で発見された」


『ーーッ』


私は、嫌な予感がした。


「団長…… その目撃者と言うのは….?」


「ああ 冒険者がダンジョンで遭遇したらしい。1人が足止めをしている間になんとか逃げ延びたらしい」


『その冒険者の名前を教えていただけますか?」


嫌な予感が止まらない


「Dランク冒険者のレイ だ」


「ーーッ !?」


その瞬間、私は世界が崩れ落ちるような感覚に陥った。


「行かなきゃ 助けに行かないとっ!」


私は走り出そうとした



「待て」


だが、団長に引き止められる。


「すでに調査隊の募集が始まっている。お前1人で言っても死ぬだけだ」


「だ、だけど……」


レイが死ぬかもしれないという、不安が拭いきれない。


「あいつなら必ず生きている。もし心配なら、少しでも強くなれ」


そう言って団長は去って言った…






『レイ…… 必ず生きててね』


そう心で願った。
























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