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3:前々世2
前々世の神様とかそんな話をしよう。
名前は忘れたが、・・・いや名前を言ってはいけなかったんじゃなかったっけ?
取り敢えずその神様が出来たばかりの世界を歩いていると、闇の中から混沌が揺らめくように形を変えながら向かってきた。そこで神様は最初の火を焚いて闇を払うと混沌も消えてしまった。
そんな感じの話。
ちなみに寒さを凌ぐためにだす第二の火の話と肉を焼いて食べる第三の火の話が続くのが三火信教というこの世界の宗教のお話。どれも同じ火じゃないかと思うのだが、実は『最初の火』は明確に違う物だ。灯火の石というどこにでもある石に灯火の魔術を掛ければ、熱を出す事も、燃え広がることも無い最初の火の完成だ。
三火神教の聖者が掛ける灯火の魔術は永遠に消えないとまで言われている。