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・・・ 台所で食事の後片付けをしている時に私は母に声をかけた。
『ねぇお母様、今とても幸せなの。いつも冷静で周りを気にかけてるお父様と身体は少し弱いけどとても優しいお母様の間に生まれてこれて良かった。本当にありがとう。』
「あら柚姫。いきなりどうしたの?」
『ううん、なんでもない。ただ急に言いたくなっただけ。』
「そう・・・」
『んじゃ、勉強してくるね!!なんかあったら部屋に来てね。』
「わかったわ。あまり無理しないようにね。ただでさえ寝てないんだから。」
『はーい』
私には未来が見える。だがその未来は私にとって残酷なものだったー