3:数学的放言集
*無限の羊を数えるの事
「羊が一匹」
「n番目の羊に対して、n+1番目の羊が常に存在する」
「Zzz...」
*任意の鳩P
対生成によって鳩と反鳩が生じる。鳩と反鳩はそれぞれ逆の「羽ばたき」を持っている。鳩と反鳩は、平均で10^-7秒程度で別の宇宙へ逃げる。また、鳩と反鳩が衝突すると、エネルギーを放出して対消滅する。
反鳩は、鷹なのかもしれない。対称性の破れである。鳩と鷹では、もはや対等とはいえない。
*無意味大数
ある暇人が、「なんの意味もない数」を考案する。その数はどこの郵便番号でも電話番号でも会員番号でもない。そのうち専門家による審議会が開かれて、改めてその数になんの意味もないことが認められると、その数に彼の名前がつけられ、「初めて見つかった『なんの意味もない数』」として百科事典にも載るようになるが、やがて彼は自殺してしまう。葬儀にはたくさんの人がつめかけ、彼に捧げようと何人もの人がその数を暗唱する。
*数学的パントマイム
1.まず原点を定める。空間上の点ならどこでもよい。
2.基底ベクトルを必要な数設定する。通常、空間の次元の数だけあれば足りるが、それぞれ独立でなければならないのに注意。
3.最後に、方程式を定めれば壁の完成だ。このとき、式によっては点や直線になってしまうので気をつけよう。
*鏡の国で
自分の鏡像体と出会う。握手をしようとして、普段どおりではうまくいかないのではと心配し、左手を出す。しかし、彼も左手を差し出し、結局うまくいかない。