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其の四 ママの澪ちゃん補完計画 2

 「…あなた?何してるのかしら?」

 「す、すまない香奈枝!こ、これにはマリアナ海溝よりも深い訳gウボァーあばばばばばばば!!!??!?」


 ドゴッ ゴガッ ベキッ グチャッ ボゴッ メキャッ ブチュッ ザクッ ブシューーーーッ





 ー母上暴走モード突入につき、しばらくお待ちくださいー





 出会い頭、意味不明な事を叫びながらボクに抱き着いてきた父さんはボクの悲鳴を聞いて乱入してきた母さんによって無力化された。

 …父さんを制裁する母さんに某エヴァン〇リオン初号機(暴走状態)の幻影が重なって見えたのはボクの気のせいだろうか。

 「さーせん!!!誠にさーせんしたぁっ!!!!」

 あの惨劇の後、黒光りしてカサカサ動く某「G」(ボクは大嫌いだ)のような生命力で復活した父さんがバイトでミスった若者みたいな口調で母さんに謝り倒している。全く、これ以上変態が増えなければいいんだけど…

 「いや、あまりにも澪が可愛いからつい…」

 いや、される側としてはやめてほしいんですが父さん。てかキモい。

 「ん~、確かに澪は可愛いから抱き着きたくなるのも分かるけど…」

 ちょ、そこは否定しようよ母さん!!!!こっちとしちゃぁ、かなりきついモノがあるんですが…



 ゥォォォーンッ、ゥオオオオオーーーゥ、ヒュォーンッ



 と、そこに独特の排気音が玄関から聞こえてきた。どうやら楓姉さんが帰ってきたらしい。ん?暴走族かなんかじゃないかって?暴走族のエンジン音はもっと耳障りなものだ。しかも姉さんのはRE車だからなおさら暴走族の耳障りなレシプロエンジン+安っちいだけの爆音マフラーの音とは区別が付く。それに、連中が出てくるのは大体夜だ。ボクの知る限り、あんなエギゾーストノートを出すのはこの辺じゃ楓姉さんのFDぐらいだ。よく分かるねって?そりゃ、結構な間姉さんのクルマ好きに付き合わされてきたからね。

 よっしゃ!このカオスから抜けられる!!!

 そう思ったボクは今までの最速記録を更新しつつ、玄関へ楓姉さんを出迎えに行った。

 玄関を出ると、車庫に数日ぶりに見る青いⅥ型のFDが入っていた。相変わらずゴテゴテ付いてるなぁ…

 停まってるだけでも異様な迫力を振りまくFDから降りてきた姉さんはボクの姿を発見し…

 「あれ~、澪が女の子になってる~?」

 至ってマイペースにそうのたまってくれました。

 いやいやいやいや、そこはもうちょっと驚こうよ!!!!

 「ま~、いいや♪それよりも~改めて見ると~」

 そこはもうちょっと気にしようよ!!!てかなんか近づいてきてないか?嫌なフラグがバリバリ立ってる気がする!!!

 「可愛い~~~~♡」

 「ちょ、やめ、あっーーーーーーー」




 ◇ ◇ ◇


 ~その日の夜~



 「澪~、お風呂沸いたわよ~」

 「は~い」

 さて、ついにこのときが来たか…

 すなわち、入浴である。

 これも…慣れなきゃなんだろうなぁ…

 諦め半分でボクはお風呂に向かった…え?なんで母さんまで?

 「ちょ、なんで母さんまで?」

 「え?洗い方とか知らないでしょ?」

 「ひ、一人でやるよ!!」

 「だ~め、母さんが教えてあ・げ・る♪」

 「ちょ、やめ、あっ…そんなとこっだめっ…や、あっーーーーーーー」




 ぅぅ、ボクもうお嫁にいけない…



ちょっと間が空きましたがお待たせしました更新です。

今回は時間に余裕があったのでボリュームUPw

香奈枝ママは無双ですw

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