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其の参 ママの澪ちゃん補完計画

 くっ…ついにこの時が来たか…

 さっきからボクはあるものと睨めっこを続けています。…ボクの新しい下着、つまり女性用の下着と。

 母さんの笑顔がやっぱり怖かったので買いに行ったんだけど、母さんがやたらアレで過激なのばっかりセレクトしようとするので必死に説得して普通のにすり替えた。

 これからの生活のために慣れとかなきゃなんだろうけど…ぅぅ、これを着けたら最後ーーー付け方は母さんがレクチャー済みだーーーココロに残っていた男としての何かが壊れるような気がする。女として生きるって言っておいて今更感バリバリだけど。

 くぅ、ここは覚悟を決めるしかない!!!

 これからの生活を平和に過ごすことを優先したボクは”それ”に手を伸ばした。




 だいぶ苦労したが上下とも着用成功だ。

 なんだか男としての最後の砦が陥落したような気がするが、この際気にしない。成るように成れだ!

 「澪にぃ…じゃなかった、澪姉ちゃんいる~?湊だけど~」

 と、そこへ湊が入ってきた。はっ!?まずい、ボクの今の格好は…

  「ちょっときき…たい…こと…が…………ご、ごめんっ!!!!!」

 湊は入ってきてボクの姿を直視してしばらくフリーズした直後、顔を真っ赤にして謝りながら出て行った。

 あ~、もぅ完全に女の子扱いだなぁ…




 その後、何故か用意されていた女物の普段着(男物はもうサイズが合わなかった)に着替えてリビングに行ってみると、起き出していたらしい父さんに遭遇した。そういえば女になってからはまだ父さんに会ってなかった。

 父さんはボクを見てフリーズした。……父さんの視線がボクの顔から離れない。あまりにも視線がしつこいのでボクは居心地悪そうに体を捩った。

 「な、何?父さん」

 「hshs、見つめられて恥じらう表情もいいよ澪ちゃん~~~~~!!!!(トゥッ!」

 突然、父さんは意味不明なことを叫びながらボクに抱き着いてきた。

 なんで?父さんはこんな人じゃなかったはずなんだけど…

 正直いってキモい。

 これはダメだ。そう女性としての本能が告げているような気がする。

 だからボクは叫んだ。

 「きゃああああああぁぁぁぁ!!!母さん、変態がいるぅぅぅ!!!!!!」

パパキメェwwwww

なんかここまででかなり本格的に女の子になっている澪ちゃんでしたw

楓姉さん登場はもう少しお待ちくださいw

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