其の八 新友で親友!
どうもお久しブリッツガンダム!5ヶ月ぶりに大☆復☆活!蓮です!
いや~、リアルの忙しさと設定及び話の詰まりにより全回の投稿時を超える間が空いてしまいました、すいませんm(_ _)m
復活に当たって、前回出しかけた新キャラの名前、及び楓を中心に大規模な設定改訂・それに伴う過去の投稿話の修正を行いました。この先の詰まりを防ぐためですwちなみに改訂によって楓がRE乗りになったため、一時的に退場となったs30zは後々楓のクルマ仲間の一人の愛車としてでも登場してもらう予定ですw
さて、今あたしは人待ちのために親友と共に駅にいる。今日は少し前の高校入学以来の新友を加え、三人で街遊びの予定なのだ♪
・・・おっと、自己紹介がまだだったわね。あたしは四条 未来。東雲学園って高校の一年生だ。横にいる瀧巳 鈴とは高校入学以前からの親友だったりする。あたしはどっちかというと明るく快活、鈴は物静かで大人しい、と性格は対極のようなあたし達二人なのだが、色々と気が合うみたいで長い間親友という関係が続いている。これからもこれが続けばいいなって思ってみたり。
さてさて、今は、入学後新しい友達をGETしたので友好を深めよう!ということで立てた街遊びの企画のために鈴と一緒にその新友を待ってる最中なのだ。何かと待ち合わせに便利よね、駅って。
「・・・みっちゃん」
「ん、何?」
「・・・そろそろ10時」
鈴のその言葉に近くに備え付けられている時計に目をやると、10時数分前を示しているのが見えた。待ち合わせは10時なのでもうそろそろ来る頃かな?
そんな思考と共に駅前の道路に目をやった瞬間、曲がり角から猛々しいエンジン音とスキール音を響かせ、青いスポーツカーが現れた。それはみるみるこちらへ猛進し、ちょうど周りに車が居ないのをいいことに盛大なスキール音を響かせ華麗なドリフトを決めてあたし達のいるベンチ前の道路へその青く輝く低い車体を横付けした。
“キキキイィィィィーッ!!!”
恐らくタイヤからか、ゴムの焦げたような臭いのする中、こちら側に向いた助手席のドアが開く。
「毎度、楓のRE特急をご利用頂き有難うございまーす♪」
「姉さんマジ天使!!ほんと助かったぁ♪♪」
「良いって事よ♪可愛い妹の為ならえんやこらってね!」
運転席の女性―――会話からすると恐らく姉なのだろうか、とそんな会話をしながら助手席から降りてきたのは待ち人の弐ノ瀬 澪その人だった。
「この登場は予想外だったわ・・・(汗)」
「ええ・・・(汗)」
あまりのダイナミック登場に暫くあたし達は二人して唖然としていた。
◇ ◇ ◇
~side澪~
車通りの途切れた隙間を縫って、青いⅥ型FDが疾走する。
現在、ボクこと弐ノ瀬 澪は楓姉さんのFDに送ってもらって駅に向かっている。今日は新しくできた友達の未来さん達と街遊びの予定なのだ。駅での待ち合わせ時刻は10時、現在時刻は9時50分。絶賛遅刻寸前だ。こんなことになったのは元々ボクは寝起きが悪いのに、目覚まし時計が電池切れで仕事をしなかった、という事態になったからなのだが・・・
こんな事ならスマホのアラームでも仕掛けとけば良かった。
まぁ、そんなこんなで入学式の時の再現となった訳なんだけど・・・なんだか最近は困ったときの神頼みならず姉さん頼みが多いような気がする。
「あちゃー・・・この先なんか長蛇の渋滞が起きてるわぁ・・・」
ふと横から聞こえてきた姉さんの困ったような声にナビの画面に目をやると、進路先の交通情報が渋滞を示す表示を出していた。事故でも起きたのだろうか。
いや、そんな悠長なことを言っている場合じゃない。
「姉さん、渋滞回避できる?」
「ちょっと裏道通る事になるけど、出来るわよ?」
ボクの問いに姉さんは嬉しいお言葉を返してくれた。それに対するボクの答えは勿論、即依頼だ。抜け道フィーバー。
「それでお願い!」
「よし来た!古い道だから路面ボコボコだけど寂れて殆ど車通らないから飛ばせるわ♪」
意気込んだ姉さんがアクセルを踏み込む。
“ルゥォォォーーーンッ!!”
13Bターボが送り込まれるガソリンに歓喜のロータリーサウンドを高らかに奏で、タコメーターが高回転へと飛び込む。タイムリミットに間に合わせるべく渋滞回避を選んだFDは裏道へ飛び込んだ。荒れた古いアスファルトのせいで軽い車体が跳ね回るが、そんな路面状況にも関わらずFDは更に加速しながら駅へ向けてひた走った。
暫く裏道を突っ走り、見事渋滞を回避してFDは駅へ辿り着いた。
「姉さん、あそこ!」
ボクの目が待ち合わせ場所と見覚えのある二人を捉えた。
「あいよっ!」
そのまま待ち合わせ場所の前の道路へ滑り込む。
現在時刻、9時55分。待ち合わせ時刻5分前。絶妙な到着タイミングではなかろうか。
「毎度、楓のRE特急をご利用頂き有難うございまーす♪」
おどけてそう言った隣の楓姉さんが天使に見える。
「姉さんマジ天使!ほんと助かったぁ♪♪」
思わず笑顔になってしまう。
「良いって事よ♪可愛い妹の為ならえんやこらってね!」
良い仕事をしたと思っているのか、笑顔の姉さんとそんな会話をそんな会話をしながらFDのドアを開け、降りた矢先に見たのはこちらを見ながら呆然と固まっている未来さん達二人の姿だった。
・・・そりゃそうか、こんな登場の仕方したら、ね(笑
◇ ◇ ◇
~数分後~
呆けていた二人が復帰してから、改めて自己紹介を行った。
「まぁ知っちゃ居るだろうけど改めて。あたしは四条 未来。友達とかからはそのままみく、あるいはみっちゃん、なんて呼ばれてるわ。良かったらそう呼んでね♪」
そう言った未来さん、いや、みっちゃんが明るく笑った。
「うん、分かったよみっちゃん!」
「おぅとも♪」
なんだかつられて明るくなれるような気がする。
「で、横のが瀧巳 鈴。入学以前からの親友よ」
続けてみっちゃんが鈴ちゃんを紹介した。
「改めて・・・瀧巳 鈴です。宜しくね」
ぺこりと静かにお辞儀をした鈴ちゃんがにこりと微笑んだ。やっぱり何度見ても綺麗な微笑みだなぁ・・・
「改めまして。弐ノ瀬 澪です。こちらこそ宜しくね」
ボクも微笑みを返す。
「さて、挨拶も済んだことだし、まずはのんびりぶらつきましょー♪」
みっちゃんのその言葉でまずは色々と話しながらのんびりとぶらつくことになった。時間はまだたっぷりあることだし、のんびり行くのも悪く無いと思う。話によれば、予定には街ぶらりの定番とみっちゃんが言い張るカラオケが入っているらしい。
・・・そういえば、女になってから歌ったこと無かったなぁ。というかカラオケなんてここ数年行ってなかったもんなぁ・・・なんだかちょっと不安だ・・・・・・
いろいろまだ慣れないこの身体とこれからの事にちょっとだけ不安を感じながら、ボクは二人について行った。
えーと、またまた前後編に分割です。街ぶらりは後編に持ち越しということで。出来るだけ速いうpに努力したいと思いますので、良かったらこれからも見てやってくださいね。あと、近いうちに新キャラの設定も付録其の参としてうpる予定なのでお楽しみに~♪