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其の伍 お出かけと遭遇

ども、あけましておめでとうございます。蓮です。

2013年初投稿は今後へのつながりがいっぱいです。

 さて、今ボクは、行きつけのCD店に来ている。

 今日は【VOCALOID】ニューアルバムの発売日なのだ。ファンとしては見逃せない。

 「あ、これこれ♪」

 【VOCALOID】専用の棚にNEWのシール(?)の付いたアルバムを発見。初回生産盤は特典もついてくるらしい。

 アルバムを手に取り、レジへ直行。無事購入完了だ。

 帰ったら早速iPodに取り込まねば♪




 ◇ ◇ ◇




 その後、気になる物をいくつか見て回ったボクはCD店を出て、帰路についた。

 この前【G】が出たときは大変だったなぁ、等となんとなく考えながらぶらぶらと歩いていると、なんだかお約束のようにその光景を目にしてしまった。

 「へへへ……可愛いね?俺らいいとこ知ってるからさ、ちょっと遊ぼうぜ?」

 「嫌……放して」

 「まぁまぁ、そんなこと言わずにさ」

 ボクと同い年ぐらいの少女に絡むチャラ男トリオ。絡まれている娘は静かながらも明らかに嫌がっている。

 うわ、明らかにナンパじゃないか。しかも質悪いパターンの。場所は周りに比べて人影の殆どない場所。そして状況は多勢に無勢。これ、あの娘の危機じゃね?

 ボクが行ったほうがいいんじゃないか?

 こう見えても、男だった時は見かけによらず、絡んでくる連中の撃退は得意だった。(今思えばなんで絡まれたんだろう...まさかおホモだちだったのか)まぁとにかく、たぶん大丈夫だろう。

 ボクは近くのビル影に廃棄されていた空き瓶を掴んでこちらに気づいていないチャラ男その1に背後から接近し、思いっきりぶん殴った。

「がっ!?」

 鈍い音をたてて後頭部に空き瓶という名の鈍器が直撃したチャラ男その1は短い断末魔を残して昏倒する。そして襲撃者に気づいたチャラ男その2が掴んできたのを振り払おうとし……そこまでは良かった。

 「テメェ仲間になにしやg…って、お?二人目か?こっちも可愛いじゃん。一緒に遊ばない?」

 女になったせいか、チャラ男の腕力には悲しいことに全く敵わなかった。そのまま引っ張られる。

 「俺らと一緒にいいとこ行こうぜ、な?」

 チャラ男その3までに絡まれ、背中を撫で上げられた。先ほど殴り倒したチャラ男その1も復活したようだ。

 「ひぁっ!!」

 寒気がした。全身の毛がよだつ。チャラ男達の視線にはボクの身体を求める下心しか含まれていなかった。

 「い、いや……いやっ!!はなしてぇっ!!」

 怖い。こわい。コワイ。

 ぎゅっと目をつむって悲鳴を上げたその時。

 「てめぇらぁ!!!!」

 ゴッ!!!

 「グフッ!!?」

 「こんの真昼間からぁ!!!」

 ガッ!!!

 「ギャンッ!?」

 「なにやってんだゴルァ!!!!」

 ゲシィッ!!!

 「アッガイッ!?」

 「汚物は消毒だァ!」

 ゴヴァッ!

 「「「ブルゥァァァアア!?」」」

 突然現れた人影がチャラ男全員を一瞬のうちに殲滅した。

 「危ないとこだったな二人とも、気をつけろよ。じゃ、俺はこれで」

 そう言い残した救世主は颯爽と走り去っていった。

 そいつの顔はボクのよく知る旧友とそっくりだった。



絡まれていた女の子と救世主の正体は次回で明らかになる予定ですw

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