誰かに自慢したくなる生物学! 第1弾「コラーゲンは食べても大して意味無いって知ってた?」
とりあえず受け狙いで、コラーゲンは食べても大して効果は無いですよって話をします。
まぁ、最初は簡単に。
皆さんはコラーゲンってどんなものだと思いますか?
イメージでいいです。化粧品に入ってるから、ベチャッとした感じとか。
フカヒレに多いから、ゼラチンみたいな感じとか。
ゼラチンって、プルプルしてるから肌にもいいのかな的な感じを持っている方が多いかもしれません。
それでは種明かし。
一言で言うと、コラーゲンはヒモのような「タンパク質」です。
「タンパク質」とは、簡単に言っちゃえばお肉のこと。
中でもコラーゲンは皮膚をはじめ、身体中あらゆるトコロで使われています。
それで、この「タンパク質」っていう奴らは何者かっていうと、「アミノ酸」の塊です。
例えるなら、「アミノ酸」はレ○ブロック。
要するに、○ゴブロックでできたヒモがコラーゲンだと思って下さい。
じゃあ、もう一つお聞きします。
「タンパク質」って、食べたらどうなるでしょうか?
多分中学の理科で習うんですよね、コレ。
そう、答えは「アミノ酸」です。
「タンパク質」はバラバラのブロックに分解されてしまうんです。
でも、コレって覚えるだけで終わってる場合が多いんですよね。きっと。
恐らくもうお気付きとは思いますが、もう一度繰り返します。
「コラーゲンは、食べるとバラバラになっちゃいます」
これでもう分かったでしょうか。
そう。コラーゲンを食べても、コラーゲンのまま吸収されないんです。
コレ、結構見落としてる人多いんじゃないでしょうか?
でもバラバラになったのを、また組み立てればいいんじゃない?と思われるかもしれません。
確かに、また組み立てればちゃんとコラーゲンはできます。
でも、コラーゲンなどの「タンパク質」が体の中でどう作られているか、ご存知でしょうか?
ここからは高校生物の範囲になってくるので、知らない方も多いと思います。
でも大丈夫。簡単に説明しますね。
コラーゲンを始め、タンパク質はDNAから「転写」「翻訳」という過程を進んで作られます。
例えるなら、「DNA」は料理のレシピです。
そのレシピ通りに、料理人が「アミノ酸」を材料にして「タンパク質」が作っています。
こうやって「タンパク質」は体の中で作られているんです。
これは全ての生物で共通なんですよ。
では、作られ方が分かった所で本題です。
バラバラになったコラーゲンは、再び元通りに組み立てられるでしょうか?
答えはほぼNOです。
だって元々コラーゲンだった「アミノ酸」は、様々な「タンパク質」の材料になっちゃうんですから。
例を出して説明しましょう。
ここに元はコラーゲンだった緑のブロックがあるとします。
コイツは、バラバラになった後、ブロックのたまり場に積み上げられました。
そして何かの「タンパク質」を作る時に緑のブロックが必要になったら、たまり場から取り出されて材料となります。
つまり、コラーゲンを食べればその構成要素は摂取することができますが、必ずコラーゲンとして再利用されるとは限りません。
そうなると、コラーゲンを大量に食べれば何とかなるんじゃないか、って思う人が出てくるんですよね。
もちろん、そんなことしても無駄です。
コラーゲンは作ろうとしなければ作られませんから、肌の細胞が作ろうとしない限りコラーゲンは増えません。
材料があっても料理人のやる気が無ければ、料理はできませんからね。
第一、コラーゲンは色んなところで作られるので、全てが肌に行く訳ではないです。
ただし、作りたいのに材料が足りないよ、って時にコラーゲンを取れば、コラーゲンになってくれるのではないでしょうか。
ちなみにもう一つ、女性の方には悲しいお知らせです。
化粧品にもコラーゲンって入ってますが、これが肌に浸透してお肌の成分になる……はずがありません。
だってコラーゲンって大きなタンパク質で、皮膚を通って体の中に入れないサイズなんです。
じゃあなんで入ってるんだ!って話なんですが、これには理由があります。
確かに、コラーゲンは肌の成分にはなりませんが、保湿作用があります。
要するに、若返った、感があるということ。
これは勘違いしている人がまだまだいるようです。気を付けないといけないですね。
とは言うものの、一応。
もしかしたら、技術の進歩ってやつで、ちゃんと肌の成分になるっていう化粧品もある”かも”しれません。私は知りませんが。
何はともあれ、
気になったら、自分で調べるのが一番です。
なんとかリテラシー、ってやつです。
私だって専門家ではありません。
そういう人の意見を鵜呑みにはせず、自分で真偽を判断できる人間になりましょう!
(と言っておけば間違ってても大丈夫……?)
ではまた機会があれば!
どうも、葦沢亀といいます。
今回は気まぐれでこんなん書いてみました。
へぇ~っ、って感じで読んでくれたら嬉しいです!
ただうろ覚えなので、情報の真偽はあまり確かではありません。
その辺はご理解願います。
もしこんな感じでもっと雑学を知りたいという方はご感想など頂けると、また気まぐれで「その2」を書く気になるかもしれません。
でも、ネタ探さないと……。
ここが良く分かんネぇよ、っていうのも是非お願いします。
今後の参考になるので。
では、最後までお読み頂きありがとうございました。
K.Ashizawa