拍手よくあるかもしれない異世界召喚《五年前の会話一場面》
「クレナイっ。何処だクレナイーーーッッ!!!」
「あー。うるせぇ声が」
「うるさいとは何事だッッ!!」
「その声が既にうるせぇっての」
「こっちに来い!! 剣をあわせるぞ!!!」
「人の話を聞けっつーの」
「今日こそは勝つ!! そしてお前に土下座させてやる!!!」
「いつの間にそんな話になったんだよ」
「お前のその澄ました顔を泥まみれにさせてやる!!!」
「っつーか、俺ん所そんなに嫌いか? 泥まみれって…お前に何かやった覚えってないんだけど」
「あぁ、嫌いだな!! お前の存在そのものが気にくわん!!!」
「じゃぁ、ほっとけよ。面倒だし」
「だがしかし、貴様は父上の客人!!! 礼儀というものを叩き込んでやる!!!」
「……面倒っつーかうぜぇっつーか。俺に教える前にお前はどうなんだって話しになるんだけどな」
「刃を前にぶつぶつとそれでも男かっ! かかってこないならこちらから行くぞっ!!」
「(というか、男じゃないし)…ホント面倒なヤツだな──っと。問答無用か」
「刃を合わせろッッ!!!」
「断る。っつーか、ホントマジで面倒だわ。後三日四日で帰る人間なんだから、ほっとけよ(…というか本当に毎日毎日無礼とか気に食わんとか嫌いだとか土下座しろとか、それっしか言う事はないのかしかも初っ端からだしっ!!)」
「土下座しろーーーっっ!!!」
「…アホか。守護の盾。守りの光。戒めの鎖──面倒だな。とりあえずシーアの全てを絡めて束縛しろ」
「──ッッ!!??」
「さぁってと…飯食って、王さんの所で事情話してテメェの面は見ないようにするから安心しとけ」
「────ッッッ!!!」
「じゃーな。(ホント、なんで初対面からこれなんだったんだろうなぁ。まぁ、いっか)」