重巡洋艦 伊吹
【伊吹】
・艦として
・艦種:重巡洋艦
・艦級:伊吹型重巡洋艦一番艦
・前級:利根型
・次級:なし
・建造:呉海軍工廠
・進水日:1943年5月21日
・全長:201m
・最大幅:20.5m
・所属:第二艦隊
・基準排水量:14,400噸
・対艦兵装:五十口径三年式二十糎連装砲×6 零式六十一糎5連装水上魚雷発射管×6
・対空兵装:九八式十糎連装高角砲×8 五式四十粍連装機関砲×20
・対潜兵装:六式噴進爆雷砲×4
・搭載機:なし
艦名は重巡洋艦の通例通り山岳名から。この名前の使用は二代目。先代は巡洋戦艦である。最上型や利根型は当初は軽巡洋艦として設計された為に、本艦は書類上高雄型以来15年ぶりの重巡洋艦である。
本艦は紆余曲折を経て建造された艦であった。当初は戦時急造で鈴谷型(最上型とはやや設計が異なる)重巡洋艦の図面を流用した改鈴谷型重巡洋艦として建造が始められたが、ミッドウェー海戦の敗北で空母の建造が優先され、工事中止が決定された。その後は進水させてドックから出すことを目的に建造が進められた。
その後、1943年8月に空母化が決定されて大規模な改装工事が行われた。しかしフィリピン沖海戦の大勝利で余裕ができたことで空母を量産する意味もなくなり、また最新機種を扱えない軽空母は存在意義が薄いということで、1945年3月には空母化が中止された。
大東亜戦争が終結すると、航空機が必ずしも絶対的ではない時代となり、伊吹は再び重巡洋艦として完成させられることになった。船体が鈴谷型を元にしているので余裕は少なかったものの、船魄化を前提として再設計され、また航空兵装を全廃することで甲板上にかなりのスペースを確保することができた。
最終的な装備は20.3cm砲12門、魚雷発射管30門という類を見ない重武装である。いずれも重巡洋艦の搭載数としては世界一であり、強力な火力を有している。主砲は艦橋の前後に3基ずつ配置されている。30門の魚雷発射管は両舷に設置されているので一気に放てる魚雷の数は15本であるが、それでも島風型駆逐艦と同等である。対空兵装は戦後世代ということで新型の長10cm砲や40mm機関砲を潤沢に装備している。
また、装甲が大幅に増設されており、速力は32ノット程度にまで低下している。これは巡洋艦本来の通商破壊よりも敵の巡洋艦を撃滅することを目的としているからである。とは言え、これでも20.3cm砲防御として万全とは言えないが。
このように正面戦闘に特化した重巡洋艦であるから、アメリカのデモイン級と並んで「攻めの伊吹」「守りのデモイン」と称する者もいる。両者が戦ってどちらが勝つかと問われれば、天運が味方した方としか言いようがないだろう。いずれにせよ世界最強格の巡洋艦の一隻であることには違いない。
竣工したのは大東亜戦争の後であったから、取り立てて実戦経験はない。現在は武蔵の下で大湊鎮守府の第二艦隊に勤めている。
・船魄として
・技術系統:日本式第二世代
・身長:165cm
・体重:72kg
・血液型:B型
・髪:白
・目:赤
・好きなもの:殴り合い・日本酒
・嫌いなもの:ドック・仲間が傷付くこと
気性の荒い少女である。その頭に生えた角は、元々は他の第二世代船魄と同様に動物の耳であったが、あえてそのような見た目にするよう自分で要求したものである。必要以上に長く工廠に閉じ込められていたので、いつも暴れたくてウズウズしている。一方で、何もできないまま仲間の沈没を聞かせられ続けたことから、仲間を失うことは御免だと思っている。




