俺の『バラ焼き』
アップルパイなど作って、その作り方を投稿しているので、何となくわかっていらっしゃる方は多いとは思いますが、私は普段から料理をしております。
昨年転勤により、どう頑張っても電車の都合で19時前には家に帰れなくなってしまってからは作る回数が減りましたが、それでも休日は私が料理担当です。
ただ、料理は嫌いではないのですが、いつでも料理のことを考えてうずうずしているとか、趣味が高じて高い調理器具を揃えてしまうとかいった料理バカではありません。でも、やるからには美味い物を作りたい。これが人情だと思います。ですから、「どれだけ手軽に美味い物を作るか」料理をする際にはこんなことばかり考えています。
そんな中、今回紹介するのは、『バラ焼き』です。
書こうと思ったきっかけは、私の敬愛する作家の1人である『寿々喜 節句』氏が、活動報告の中で、「タマネギが高い。けど好き」という趣旨の発言をされているのを目にし、タマネギを美味しく食べる料理とは何か考えたとき、まず思い浮かんだのがこれだったのです。
でも、一般の人は『バラ焼き』を作ろうなどとは考えないと思います。なぜなら、そもそもそれが何だか良くわからないからです。簡単で美味いのにみんな作ろうとも思わない。それは残念だと思い、筆をとった次第です。
まず『バラ焼き』とは何か。
こちらは、青森県の南部地方(三沢・十和田など)のご当地グルメで、2014年のB-1グランプリでゴールドグランプリにも輝いたことのある食べ物です。牛バラ肉とタマネギを甘辛いタレで炒めていただきます。
バラ肉の脂とタマネギの甘さ、ジューシーさが、甘辛いタレとマッチして、凄まじく箸が進む逸品です。
さて、タイトルに『俺の』と銘打った以上、何らかのオリジナルポイントが必要です。
鶴舞オリジナルは、以下の3点です。
・油を使わない
・豚バラ肉を使う
・最初は蒸し焼きにする
理由は色々あるのですが、追々説明することにして、早速調理に入ります。
家のタマネギ
①タマネギを刻む
タマネギ(大)を1個用意し、細切りにします。
※小さいものなら2個ぐらいあっても良いと思います。
②フライパンにタマネギを敷き詰める
細切りにしたタマネギを、フライパンの底が見えなくなるレベルで敷き詰めます。
※肉がフライパンの底に接触するようならタマネギを追加しましょう。
③薄切り豚バラ肉(200gぐらい)を一口大に切る
豚バラにするのはまず安いから。そして、味が安定しているからです。牛は飼料が牧草系と穀物系で味がまるで違います。あと、高い肉は美味いけど、とても美味い肉だったら、素材の味を楽しみたいじゃないですかw
④タマネギの上に肉を並べる
タマネギが完全に隠れるように肉を敷き詰めます。多少重なっても気にしません。
※バラ肉を被せてタマネギを蒸し焼きにするためです。
⑤タレを回しかける
適当にタレを回しがけします。
※後で継ぎ足し可能なので、かけ過ぎに注意しましょう。
ちなみに使ったタレはコレ↓
上北農産『バラ焼きのタレ』
近所のスーパーは扱っているので私は愛用しています。
※エバラ『十和田バラ焼きのタレ』なら、比較的入手しやすいと思います。
⑥フライパンにふたをして、肉の色が変わり始めるまで火にかける
火の強さは強火から中火ぐらい。あんまり気にしませんw
蒸し焼きにするのは、タマネギをしんなりさせるためと、バラ肉の脂を全体に行き渡らせるためです。この調理法は、道の駅十和田のレストランでやっていた手法を参考に考えました。
※バラ肉から脂が出るので、油は敷きません。
⑦肉の色が白っぽくなってきたら、ふたを取り、水分を飛ばすように炒め焼きする
強火で一気に炒めましょう。ちなみに、タマネギから水が出るので、水分が完全になくなることはありません。
※味見をして足りないと感じたら、タレを足しましょう。
※ただし、ちょっと薄味気味に調整しておいた方が無難です。
完成!
調理時間は15分ぐらいです。
私の場合、火を使っている時間より、素材を処理する時間の方が長かったかもしれません。ですので、手際のいい人ならもっと短時間で作れるのではないかと思います。
こんな簡単料理ですが、ムチャクチャ箸が進みます。主菜としてそのまま食べても良いし、丼にしてもイケます。少なくても、調理している人以外は手抜き料理だとわからないことは間違いありませんw
現在高めなタマネギですが、長期の備蓄も効く常備野菜ですので、価格が落ち着いてきましたら、ぜひお試しください!