異世界爆走兄貴〜漢よっちゃんの愚零凍舞破伊憂栄〜
※この物語は設定として昭和後期〜平成前期のヤンチャな漢を主人公としております。
※フィクションです。
俺は『佐々木 洋平』16歳のマブい漢だ。仲間とチャリで風を感じていたら、変なトンネルに入っちまって・・気付いたら愛車と一緒にハイキングに来ちまったわけだ。幸い俺らの魂の身旗は俺の愛車に結合してるから安心したぜ。
「あ“ぁん〜、なんだぁここはよ。早くタクミと一緒に峠を走りてえんだけどよぉ。俺オフロードで走んの嫌なんだけど、傷がついたらどうしてくれるんだぁ〜よおぉ!!」
自慢の愛車にまたがってギアを入れる。すると空中に変な板が出てきた、昔やってたゲーム機の文字にそっくりだ。
『乗馬スキルLv.MAXのためあらゆる地形に対応できます。』
「あ“ぁんテメェ、そんなこと言われなくたってできるんだよぉ俺は。叩き割るぞコラぁ」
愛車を思いっきり吹かすと、ガタガタの道が塗装されたての高速道路差ながらの滑らかさに変わる。こんなに気持ちいのは久しぶりだぜぇ。
と思いながら森を駆け巡る、途中犬ころやトカゲに追いかけられたけど我らが身旗で魂に恐怖を轟かせてやった。
『スキルを獲得
ユニークスキル【愚零凍舞破伊憂栄】
・漢という心理を追求しようとし続ける限りスキル習得、熟達スピード4倍。
・体力・筋力・に+補正値4649860
総長Lv.MAX 槍術Lv.7 体現言語Lv.MAX カリスマLv.MAX 』
「ヨォシぃ、イヌッコロども。トカゲども!!俺についてこい!!」
「イエッサァー総長!!」「ワォォン」
森を進んでから3時間くらい経った時に目の前に村が見える。祭り見てぇだ、キャンプファイヤーでもしているみたいだ。
「逃げろぉ〜オークの群れだあ。」
「ニンゲンはツカマエテタベルゾ、一人残らず捕まえろ。」
キィィッッッー ヴォォオォォォン“ォォォ
「オイてめえら何しけたことしてやがるんだぁ?パンピーを寄ってたかっていじめやがってよぉ。テメェら漢じゃねえなぁ!!この豚やろおぉども!!」
「なんだコイツッ、ワーウルフにリザードマンを従えッーブヒイィィ」
気に食わない顔面を愛車で通り過ぎざまにブン殴る。俺の身旗、黒い生地を赤い枠で囲み、金の刺繍で「愚零凍舞破伊憂栄」を刻み込んである。
「てめえぇら、俺がてめえらの根性叩き直してやラァ。かかってこいぃやぁ!!」
ーぶォォォン
「」
「」
「行くぞテメェらぁ。目指すは頂天。」
「イエッサァー総長!!」「ワォォン」「ぉぉぉ」
愛車のミラーで黒髪のオールバックを整え、星の剃り込みを見て笑う。助けたマヴい姉ちゃんには言葉がわからねぇから俺の魂を背中で見せつける。白い長ランに刻んだ「愚零凍舞破伊憂栄」の金の刺繍。
漢の生き様は背中で語る。愛車のエンジンを吹かせて駆け抜けたー
彼の物語は続いて行く・・・
【仁・艶怒】