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[主人公たち!]  作者: 狼の野郎
前日譚 夢を見て空を見る少女 
32/109

夢を見て空を見る少女26

ルディアはぼろ雑巾のように空中を吹っ飛ばされた


槍を幾つも投げられ串刺しにさせられた、身体を穴ぼこにされ、脳みそすらも穴ぼこにやられた、身体の隅々に穴という穴を作られた


また戻される、全てが無かったかのように、何もかもが戻っていった


高速回転する刃にお腹を貫かれ、臓物がぐちゃぐちゃにされる、血液と臓器が混ぜられ、肉片と血液が良い感じに混ぜられたものが体外に吹っ飛んで行った、身体は大きな穴をあけられ地面に倒れ伏す


また戻される、何事も無かったかのように、身体すらも戻っていった


首を切り落とされる、自身の背中を見れる日が来るとは思わなかった、切り取られた首の断面からは大量の血液が溢れ出ていた、それは噴水のようにも見え、空中に一凛の血液の花を咲かせている様だった


また戻される


勇者や魔王という影の手下を使い、骨を何回も何回も何回もお菓子のように折られ続けられた、折られた細かくなった骨をもう一度折った

、骨という骨を全て折られていった、何回も何十回も何百回も何千回も折られていった、折られるたびに鈍い音が耳の中に入ってきた


声が出ていた、涙が出ていた、だが止まらなかった


声は枯れていた、そこには意識が無かった


また戻される


横に高速回転する刃に少しずつ少しずつ足先から削られていく、削られていくたびに、削られ肉が露出している部分が刃によってまた削られる、普段は外に出るはずのない神経が刃に触れ、痛さのあまり、頭の中で花火が散る、目の前の光景が白くなる

足を削られ、腰を削られ、胸を削られ、最後には頭を削れた、ルディアは泡を吹いていた


また戻される


業火に焼かれ、着ていた服すらも熱によってルディアから消え去る、裸になってもその業火は終わりを見せずに皮膚を焼いた、骨を焼いた、全ては灰になった


また戻される


ジュウという皮膚が焼ける音と共に皮膚がただれていった、皮膚が腐ったようにぼとり、ぼとりと地面へと落ちていき、最後には骨が見えてきた

彼女から猛毒をぶちかけられて、服が溶け、皮膚が溶け、骨だけが残っていった、なんの毒なのだろうか分からなかったが、猛毒を掛けられるたびに全身に吐き気を催すほどの激痛と嘔吐感が上ってきた


激痛のあまり意識を手を離した


まら戻される


大きな鉄の塊で身体の右側だけをミンチにされる、感覚がなくなった、痛さというものが分からないほどにミンチにされた、顔の右半分はぐちゃぐちゃになった


半分だけ身体が残っても仕方がないなと思った


また戻される


”彼女”の不思議な力によって四肢が吹き飛ぶ、千切れた手足から血液が溢れ出す、身体がふっと軽くなる感覚に陥った、目の前は赤く染まった、床すらも瞬く間に赤く染まっていた


痛くても身体から溢れ出る、物を止める腕が無かった、痛くて逃げ出したくても逃げ出す足が無かった


足や手は遠くに落ちているのだもの


手足出せない体で、脳みそで一つ考える


人間ここまで血液を持っているのだなと思った



また戻される



足先から極太の鉄の槍に縦に貫かれる、身体の中に大事にしまわれている臓器なんてものすらも軽々と貫き、脳天すらもぶち抜かれ、空いた隙間から血液が鉄の槍を滴り地面へぽたり、ぽたりと落ちていた


これが焼き鳥の気持ちかと思った



また戻される



高電圧の雷撃に何十回と身体が貫かれた、身体の中にある筋肉ははじけ飛び、身体が焦げ臭いにおいと共に痙攣した、体中に電気が走り回り何度も何度も自身の意思とは関係なく身体が跳ねた


脳みそすらも焼け焦げた



また戻される


四足歩行の黒い化け物にむしゃりむしゃりと生きたまま食われた、化け物の唾液と骨と肉がミックスされ咀嚼されていく音が耳に入ってきていた、食われていった、全てを細かくさ化け物の胃に収められた


また戻される



おもちゃを遊ぶかのように乱雑に吹き飛ばされ、千切られる、首がめきめきと悲鳴を上げた後にバギッと何かが、重要な何かが、折れてはいけないはずの何かが折れ、鈍い音が空間に響いた


また戻される


戻されてからすぐに魔術を使いダメージを当てえるが、彼女は無傷だった、どれだけダメージを与えようとしても無傷だった


殺された


死ぬ直前に彼女の邪悪で高らかで、自身が気持ちよくなるためだけの笑いが聞こえてきた


また戻される


能力を使用して、止めようとするが直ぐに断ち切られる、十分な強度があるはずの鎖がなすすべなく断ち切られ、一瞬で殺される


タイムアタックをするかの如く、凄まじい速さで私の命を刈り取る


「楽しいわぁ」


楽しそうに、心底楽しそうに、400年の鬱憤を晴らすかのように声が聞こえてきた


また戻される


殺された


また戻される


抵抗してみたが殺された


また戻される


抵抗する暇すらも与えられずに殺された


また戻される


逃げてみた、逃げる場所なんてないが、何かが変わるのではないかと思って逃げてみたが、追い付かれ殺された


また戻された


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺される


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された                         なんで殺すの…


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された、涙がでた


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


抵抗する、殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された                    いやだ


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また慈悲もなく戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


抵抗する、殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


拷問の如く殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


抵抗する、殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


苦しめられながら殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された                             痛いよ…


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


惨殺に殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


抵抗する、殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された、涙がでた


また戻される


殺された


また戻される


殺された                           戻りたくない


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された、


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された                    もう嫌だ…


また戻される


殺された


また戻される


殺された


また戻される


殺された、殺された、殺された、殺された、殺された、、殺された、殺された、殺された、殺された


殺された、殺された、殺された、殺された、殺された、殺された、殺された


殺された、殺された、殺された、殺された、殺された


殺された、殺された、殺された


殺された、殺された


殺された


………………………‥‥‥‥‥‥‥………………‥‥‥‥‥‥‥‥


………………‥‥‥‥…‥‥‥‥…‥‥………・‥‥


………‥‥‥‥‥‥‥‥‥…………‥‥


・‥‥‥………‥‥‥‥‥…


‥‥‥‥‥‥…‥‥


……………‥‥


‥‥‥






そろそろ諦める?


挫けそうになった


だけど二人の姿が浮かんだ




彼女は苦痛の与え方を知っていた、何百通りの殺害の方法を知っていた、人が痛がる行為を彼女は知っていた


彼女は手を止めなかった


戻して、殺して、戻して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して‥‥‥‥‥


ずっと楽しんでいた、400年前の鬱憤を晴らすように殺戮を楽しんだ、狂気の笑顔を浮かべながらルディアを殺し続けた、永遠と、永遠と、永遠と



ルディアは負け続けた、負けて、負けて、負けて、負けて


死に続けた、死んで、死んで、死んでいった



心が死んでいく


痛さが死んでいく


足が死んでいく


手が死んでいく


目は現実を直視したくなかった、だが・‥‥‥‥‥


心が折れていく


心が壊れていった


声は枯れていく


何回、「死」というものを体験したのだろうか?


数えられなかった…‥‥


死は何回も襲ってきた、避けられない死を何回も味わった


腹を裂かれ、足を裂かれ、手を裂かれ、耳を引き千切られ、脳みそを取り出され、目は抉りだされ、骨は折られ、身体は潰され、爪は剥がされ、炎に焼かれ、身体全てを切り刻まれ、頭は跳ねられ………‥‥


何百回と違う手法で彼女に殺された



心は現実を直視しないように壊れていく


戦っても、対処をしても、魔術を使っても、能力を使っても


最後には殺された


心は壊れていったが、身体は動かし続けた


心そのものは既に機能は失っていたが、だが心の奥底にあるものは壊れていなかったからだ


その何かに沿って彼女の目は死ななかった


その何かは心を支えた


身体を何回も壊され、殺された


だが心は限界の所で踏みとどまる


吐いて吐いて吐いて吐いて吐いていて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて‥‥‥‥‥‥


身体は無意識に震え始める


身体はがたがたがたがと止まっていると震えていた


だかルディアは動き続けた


心が完全に壊れたわけじゃないから動けていた



何か!何か!何か!何か!弱点は!!突破する糸口は!!


そんなものはないことも頭ではわかっていた


無理だって、勝ってこない、全ての技を出し尽くし、莫大な魔力を使いこんでも傷がつかない、彼女がどのように回復をしているのかも検討が付かない

糸口なんてものは無かった


だが諦めなかった


彼女は諦めなかった、ルディアは諦めなかった!心が摩耗しようが、消耗しようが、最後はギリギリのところで耐えてくれていた


だから彼女、ルディアは動き続けた、止まらなかった


彼女の目は死ななかった


涙に濡れ、血液に濡れ、汗に濡れ、目を覆いたくなる現実に直面しても、目は死ななかった


心が死ぬ前に目が死ぬことは無かった


下を向くことは無かった


彼女は一回も下を向かなかった


泣いた、叫んだ、吐いた、だがすぐに目を上に向けた




心の中に一つの言葉が浮かび上がる


もう諦める?


私は前を向いて答える


諦めるもんか



ルディアは歯を食いしばる、腕に力を入れる、そして前を向く



負けない!!


負けられない!


オーローンさんが繋いだもの!


シャルルさんが繋いだもの!


青い世界を!


それを私は落とすわけにはいかない!!



だってだってだって!それを落としたら二人が死んだ意味が分からない!!


二人が死してなお、残した物!


死んだ価値を残さないと!!


無駄死になんて言わせない!


だから!!


負けてたまるか!!挫けてやるか!!


心がどうした!!


心が壊れようが!!心が折れようが!!身体が壊れようが私は動き続ける!!


私は!!


私は!!


絶対に!!!


お前に負けてやるか!!!!!


もう引き分けなんてことにはさせない!!!


ここで決着を付けさせる!!!!!!



ルディアの片目はオレンジ色に燃え上がった


ゆらりゆらりと生きる強さを表しながら、力ずよく、ルディアの目はオレンジ色の炎によって燃え上がる


それは勇気の色、綺麗に、綺麗に彼女の心情を表した、勇気のオレンジ色だった


能力は彼女の心の底にあるものに影響を受け、芽が出る


彼女に対して能力が応えようとした結果だった


彼女を支えるために能力が芽を出し始めた


片目のオレンジ色は火力を増していく


オレンジ色だが、真っ赤に、真っ赤に、真っ赤に、勇気が溢れ出る


オーローンの魔法が「ここだ」と告げてくる


何ができるかは分からない、だが魔法は教えてくれた、意識をしなくても身体は勝手に動いていた


声も出ていた、枯れるほどに、勇気と共に


「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!止まれぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


空間を埋め尽くすほどに至る所からから鎖は出現した


それは空間自体に突き刺さり、突き刺さり、固定し、空間を鎖で繋げた


ルディアの身体からも鎖は現れていた、ルディアと空間を繋げていった


全てを繋げるために!


空間から、身体から、勇気の色の鎖が全てを繋げるために出現した



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