夜空の星空に捧げる五重奏17
それは確かに意思を持っていた、それは確かに一本一本が意思を持ちながら動いていた
主のために、主人のために、離れることができない身体の持ち主のために……いいや、ただ一人の友達のために
友達の仕方がないお願いを叶えるために私は動く
鎖は私の意思通りに動き続ける、私が思った場所に、私が思い描いた軌跡で鎖が飛んでいく、手を動かせばそこに、目を動かせばそこに鎖が飛んでいく
話したことなんてないし、意思を介したことなんてものもない、だけれども声が聞こえなくても意思を感じ取ることなんてできなくても、それでも意思はそこにあると思える
数百年一緒に過ごしたからですかね?まぁそんなものはないとはわかっていますが…。
信じるのは人の自由ですしね……何言ってるんでしょうね、ほんと
自身の思考回路のあほらしさに笑みが浮かんでくる
今私はどんな顔しているんでしょうか?自分の顔なんぞ一々把握しませんし把握する必要もないですし、まぁどうでもいいか
鎖は空中に浮遊しいるサガンに向かっていく、夥しい量の鎖が意思を持ったように四方八方から喰らいつかさんと迫り続けた
空中で自由に動ける人なんてものは数が知れている、知れているからこそ、ソフィアさんも深追いはしなかったんでしょうね、だってこれ以上は必要がないから、だってこれ以上追ったとしてもしょうがないから、結果は既に変わらない
ただ彼女はある程度の完璧を求めたんでしょうね、誰もが文句を言わず、誰もが賞賛してしまうほどの結果を出したかったんでしょう、誰が納得するかは知りませんが誰かが納得するほどの結果を出したかったんでしょう
それは彼女の性格からか、はたまた人生からか……それとも自身がいる地位か、正解なんてものは存在しないのかもしれません、いやこの中に正解があるのかしれませんが、私がそんなことを気にしても仕方がないですね
余計な思考を振り払い目の前の事象だけを目に入れる、やるべきことはただの一つ鎖を中心に入れ込む…ただのそれだけ
「まぁここからが勝負なんですけどね」
そんな言葉と共にルディアが放った鎖がサガンの腕を絡み取り、足を絡み取り、首を絡み取り、身体を絡み取る、そして最後にはサガンの胸に向かって一つの鎖が飛んでいきとぷんと水に落ちるように沈んでいった
さぁさぁ上手くいくかは全く分かりませんがでもやれるならばやるべきですよね
配信が楽しくて書けてないけどやめる気はないです




