家なり
短いです。
「ただいま〜〜」
「お帰り! ご飯出来てるよ!」
「ありがと」
彼女は俺の妹の北条美琴。
俺が一人暮らしをし始めた時に何故か美琴も一緒に来たのだ。
「遅かったね。もう7時なるよ? 今日はお祝いで100%牛肉のハンバーグだよ!」
「ま、じか……」
ウチは俺がバイトをして生計を立てているので、牛肉は貴重なのだ。
ありがたや〜〜
「で、どうだったの? スキルは」
「戦闘職だったよ」
「どんな?」
「『武具家』っていうやつ。武器を出せるんだけど、得られる熟練度が80%減るだって」
「へぇ〜〜」
「自分から聞いたのに関心無いな」
「だって、まだ私には早いし」
「まだ高一だもんな。お子ちゃま」
「2つしか変わらないじゃん!」
「俺からしたら十分子供だけどな」
「大人みたいなこと言うね。まだ18のくせに」
「16に言われたかぁない」
そんなことを話していると、あっという間に夕食を食べ終わった。
「はぁ、せっかくの牛肉が……」
「お兄ちゃんがもっと稼いでくれたら贅沢できるよ?」
「明日から討伐依頼受けよ」
「食が絡むとお兄ちゃんバカになるよね」
「んなこたぁない」
はず……
「お風呂沸かそっか?」
「いや、いい。もう夏だし。シャワーだけで良いよ」
「分かった。ちゃんと洗ってね?」
そういって、美琴は鼻をつまむ。
「お兄ちゃんも男なんだから。臭い時は臭いんだし」
「うぅ……」
妹に臭いと言われました。泣いて良いですか?
人物紹介
北条美琴
16歳、高校一年生。
好きなことは掃除以外の家事で、嫌いなことは兄と同じく勉強。
160cmくらい。あまりモテないが、コアなファン?がいる。