4節
主人公が徴兵に赴く話です。
夜の東京及び大阪の繁華街は明るくて騒がしいですよね。
モトトは自室に戻ると、椅子にドサっと座った。
(以外と疲れた…アリーナや団長さんに目つけられたし。あ、ヒスリーさんに会えなかったな…遠くにいるって、仕事で遠い街にでも行ってるのかな?)
机の横にある窓から外を見ると遠くにキラキラと光る街の光が見える。
(ここは村と違って夜でも明るいな、東京とか大阪に比べると全然暗いけど…いや、比べるのはヤボだな)
街の中心には聳えるように大きな城が立っていて周りには宮殿が爛々と輝いていた。どちらも街にありふれているどの建物よりもはるかに立派な作りをしているのが遠目でもはっきりわかった。
(同室の子は明日の朝にはくるって言ってたけど…。そこまではっきりわかるって事は王都に住んでる子なのか?それならここに朝に来てもおかしくないな)
そんな事を考えていると初めて来た場所に対する緊張による疲れか、あっという間に睡魔が迫ってきてモトトは大きなあくびを溢した。
(ご飯は…いいや、もう寝よう。明日の朝になったらいっぱい食べればいいし)
机の上に置いたままだった荷物を開いて中にある寝巻きを取り出すと、モゾモゾと着替えだす。着替えた服は畳んで机の上に置いておき、他の服はとジャムの入った瓶はクローゼットの中にあったタンスにしまうと、モトトは靴を脱いで壁側のベッドに入る。
目を閉じれば疲れたからか、あっとゆうまに向け眠りに落ちた。
そのせいでヒラヒラと宙を舞う手紙の存在に気づく事が出来なかった。
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