表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生勇者の下級魔法  作者: 安空雪氷
2/60

1節

前回の回想の続きです。主人公の転生時について触れています。


追記 あらすじで"スライム"を"スライス"と表記しておりました。申し訳ありませんでした。


 俺は世に言う「転生者」だ。

 つまりは、前世の記憶がある。


 前世前の俺は当時26歳、名前は「鈴木 恭助」。職業は保育士、天職だと思っていた。他人の恋愛がとにかく大好きすぎて彼女がいた事はない。大好きな子供達と、これまた大好きな恋愛系少女漫画と共に人生を謳歌していた。


 そんな俺が転生をしたのは本当に久々の休日にクライマックスに突入した最新刊の少女漫画を開いた刹那。


 始めの1ページの片隅も目に映る事なく、光に包まれ目の前が見えなくなった俺が次にぼんやりと見たのは、汗を滲ませ辛そうに眉を寄せながらも愛おしそうに目を細め笑う女性だった。


 慌てて声を出そうとすると自分の口から元気な赤ん坊の声が出て、その部屋を通り抜けて響き渡った。

 その声を聞きつけたのか、即座にバンッとドアが開いた音と共に男性の歓喜に染まって泣きじゃくっている声がした。その声は部屋いっぱいに届いていった。


 その時に察した、もちろんとても驚いていっぱい叫んでしまったけれど。俺のこの声ひとつひとつにこんなにも喜んでくれる、俺はこの人達の子供になったのだと。


 赤ん坊になってしばらくして俺はいろんな事を考え込んで、それから自分が転生をして、ここは俺が住んでいた世界とは違う世界だと知った。


 かなりショックだったし、正直元の世界で子ども達にもう一度会いたかった。けれど俺の事を心底愛してくれる新たな両親から、離れようとは思えなかった。

 俺は両親から愛されて、周りの人もいい人ばかりでどんどんと大きくなった。


 俺の生まれたのは面積で見たら大きいけれど人口26人の極々小さな村で、世の中では戦争もなく、魔王やらスライムもいない世界で小さな身体でもできる限りの手伝いをしながらまさに平穏な暮らしをしていた。

 これが、俺のモトトとしての生活のプロローグだ。

読んでいただきありがとうございます。

悪いところがあればビシバシドドンと指摘していただけると飛んで喜びます。

御感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ