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九話

まさかの8000字越え

暇なら見てやってください



この世界に来てようやく街に到着した。この街の名前は防衛都市ライラックといい、街の全体を石壁で囲っている。更に、奥の方にも壁が見えるので二重の壁で守っているようだ。




(ようやく街に入れたが、街の感じは中世のヨーロッパに近いな、門をくぐって今いる場所はさしずめメインストリートか?)




俺は初めての街に辺りを見渡す、夜だからなのか人通りは少ない、がそれでもある程度の人が夜の街にくり出している。




そんな道を、しばらく歩くとセシリアが目的の場所に着いたみたいだ。そこは大きな建物で看板には冒険者ギルドと書いていた。




(こちらの世界の文字がよめる。これはスキルの『言語理解』の効果かな?)




セシリアとルナマリアは慣れた様子でギルドの扉を開けた。






(セシリア視点)




今日は大変な1日だったよ~。ちょっとお菓子の食べ過ぎで今日の分の宿代が無くなっちゃって、ルーちゃんと一緒にクエストを受けたまでは良かったんだけど、まさかフォレストタイガーの特殊個体と出くわすなんて思いもよらなかったわ。



私達はフォレストタイガーの特殊個体と戦いになり、私が攻撃を受けて危うく死んでしまいそうになった時に、空からアイリスが降りてきたらしい。



その時私は血の流しすぎで意識が朦朧としていて良くわからなかったが、アイリスがフォレストタイガーを倒したとルーちゃんに後で聞いた。



倒したあとに私はもうだめだと覚悟しているとまたもアイリスがとても貴重なポーションをくれて私の傷は完全に治った、こんなに効果があるポーションは聞いたことがなく対価としてなにを要求されるかをルーちゃんが心配していたけど、アイリスが頼んできたのは街までの道案内だけだったの。



勿論私達も街に帰るので、そんな頼みなら引き受けるのは構わないんだけど、魔の森をライラックを通らずに入るのは結構難しいんだけど………まぁ格好は怖い感じだけど纏う空気は穏やかで精霊も彼を怖がらずにいるし、大丈夫かなぁ!って私は思うけど。ルーちゃんはアイリスにやたらとあたって私から遠ざけようとするし、もうルーちゃんは心配性なんだから♡



最後はルーちゃんと私の関係を言い当てられて真っ赤になって泣いちゃって、そんなルーちゃんも可愛いわぁ♡



そんなルーちゃんとアイリスとで街まで戻ってきて、

今は、ギルドの前に着いた。



「ようやくついたねルーちゃん!昼過ぎに出てから八時間ほどたってもう二十一時だよ、お腹すいた~」




「そうね、早く報告してご飯食べましょ。」




ルーちゃんとアイリスと一緒にギルドの中に入る、



入って真っ直ぐ進むと受付があり、右手には掲示板があり依頼書がはってある、今は夜なので依頼を受けようとする人はいない。

左手には階段と酒場があり二階にはギルドマスターの部屋と冒険者が泊まれる簡易な宿部屋になっている。

酒場には結構な人が今日の仕事の成果を自慢したり、お酒を飲み仲間と明日はどうするかなど仕事の話しをしたりと各々が自由に過ごしてる。



私達はクエストの達成報告をするために知り合いの受付嬢である

猫科の獣人族であるナタリアの所へ向かう。




「こんばんは、クエストの報告をしたいのだけど、今大丈夫ぶ?」




私がナタリアに声をかけるとナタリアは、私達の顔を見るなり窓口を飛び越えて抱きついてきたの。その顔はとても心配してくれてたのがわかった。



「セシリア!ルーちゃんも!まったくもう!とても心配したんだから!いつもはもうクエストの達成報告に来てもおかしくないのに全然来ないし!」




「ごめんなさいね、ちょっとクエストの最中に予想外のことがあって、帰ってくるのが遅れちゃったのよ。」




ナタリアは私の胸に顔を押し付けてどれだけ心配したかを伝えてくる。そんなナタリアを私は落ち着かせる。そんなナタリアをルーちゃんは引き剥がし私の前に立つ。




「もう!あまり姉さんに抱きつかないでって何度も言ってるでしょ!」




「えぇー、良いじゃないの減るもんじゃないし、それにまた大きくなったんじゃないのー(にやにや)」




「んー?そうかな、確かに下着が少しきつくなったかも?」




と確かに着けている下着がちょっとだけキツイかなって思っていると、




「!?姉さん!また大きくなったの!ズルいわ!少しは分けてよ!」




と怒って頬っぺたを膨らませて抱きついてくる、




(もうそんなこと言って、毎日一緒に寝る時に一番触れてくるくせに可愛いんだから♡)



抱きついてくるルーちゃんにきゅんきゅんしてるいると、ナタリアが砂糖を食べたような顔をしてこちらを見ていたので話をもどすことにする。




「まったく貴女たちは相変わらずラブラブなんだから!観てるこっちはコーヒーを飲みたい気分だわ。」




「ふふ、そうね!私とルーちゃんは相思相愛だもの、さてと話を戻しましょか」




そうね、とナタリアは窓口に戻りその雰囲気を仕事モードに切り替えた



「それじゃ~クエストの報告を聞きましょうか!確かフォレストタイガーの幼体の討伐だったわね。」




「えぇ、それで有ってるんだけどね、そのフォレストタイガーの幼体とは戦ってないのよ」



私達がフォレストタイガーの子供と戦ってないと聞いたナタリアは不思議そうな顔をしてこちらに確認してくる。




「え?それじゃ、クエストは完了しないの?」




「それがね、森の目撃証言が有ったところまでいったらフォレストタイガーの子供の死骸があったわ、私達はそこで黒いフォレストタイガーに襲われたのよ。」




「黒いフォレストタイガー!?それって特殊個体じゃない!危険度で言うとA相当の敵じゃないの!良く無事だったわね。」




ナタリアに黒いフォレストタイガーとの戦いを説明する、途中私が死にかけた所は凄い形相になってたけど




「危険度Aの魔物はしっかり装備をしてBランクの冒険者を十人以上は必要なのに二人で戦おうだなんて無謀よ!」




「わかってるわ、でもあの黒いフォレストタイガーはとても速いんだもの逃げられなかったわ、そして、もうだめだ!ってなったときにこっちにいるアイリスが助けてくれたの。」




と後ろでギルドの中を観てるアイリスを指差す。




「さっきから気にはしてたけど貴女たちが男の人をつれてるなんて珍しいとは思ってたけど助けてくれた恩人だからね、でも彼はここいらの人では無いわね、フォレストタイガーの特殊個体を倒すなんてその腕はAランクかもしれないけど、そんな人がこの街にいるなんて聞いてないし」




「そうなのよ、彼はこの街に案内してくれるように頼んできたの、それは助けてくれた恩人だし構わないのだけどね、それにルーちゃんが彼に対してツンツンな態度をとっちゃったりとか大変だったんだから。」




「!もう!姉さんあんまりその話しを蒸し返さないで!」




とルーちゃんを少しいじったりしながら話を進めていると、




「じゃあ、その彼からも話を聞きましょうか……………って彼は?」




え?と後ろ振り向くとアイリスの姿はなく外に出たのかなと思ってると、酒場の方から一つの人影がこちらに飛んでくる。



ひゅー!ドタン!



その人影は私達と同じBランクの冒険者のガルデと言う男だった

ギルドでは問題子として有名で、私達もしつこくナンパされたりと彼に対して苦手と言う印象があるが、そんな彼でも一様Bランクまでこれる実力があるのだが、そんな彼がぶっ飛んできた酒場は静まりかえっていた。




「一体何事!人が飛んで来たんだけど。」




とナタリアが横で驚いているのを置いといて、ガルデが飛んできた酒場に向かうと、そこにはガルデの取り巻きに囲まれたアイリスの姿があった、近くにいた知り合いの女冒険者にたずねることに




「ねぇこの状況は一体どうしたの?」




「お!セシリアにルナマリアかい、実はね………」




近くにいた知り合いの冒険者に話を聞くと、どうやらガルデたちは酒を結構な時間飲み完全に出来上がっていたらしく、そこにアイリスが入ってきて、ガルデたちは見慣れぬ彼が私とルーちゃんと一緒にギルド入ったと聞きなにやらアイリスに絡んだらしい、そしたらいきなりアイリスがガルデの頭をつかみ玄関ホールに放り投げたそうだ。

そして、今の状況になったと





「と言うわけさ!しかし、ガルデを片手で投げるなんて力持ちだね彼は。」




「そんな悠長なこと言ってないで!早く彼を助けないと!相手はDランクだけど十人はいるのよ!」



とナタリアは焦るが私達はアイリスの実力を知ってるので大丈夫だと信じて見守ることにした。















(アイリス視点)



 ギルドに入ったのはいいけどセシリアとルナマリアは受付に行ってしまい暇になってしまった。しかし、ここまでくる間、周りから女だとは一切気づかれなかったな。とローブに付いている『情報隠蔽』の能力の凄さには驚いた、この能力はローブを脱がない限りローブの中の情報の一切を隠すその性別さえ、なので周りの人は俺のことを男だと思っている。




 しばらくギルドの内装を観てると左の方からなにやらにぎやかな

声が聞こえてくる、コップを打ちならしたり酒を注文する声から

酒場のようだ。




(ギルドに酒場か、少し覗いて見るか酒は一切飲めないけど)




 元の世界では酒は少しも飲めなかったが、ゲームの中では酔うことがなかったので良く口にはしていた。けれどこちらに来てからは飲めるかわからないので、後で一人になったときにでも試してみよう。




 と考えながらセシリアとルナマリアが受付で話しているのを確認し、俺は一人酒場に行くことにした。














~酒場~



 ギルドに入って左手にある部屋が酒場になっていて酒場の中は広く天井も高めに作られていて階段を登って二階にも飲むスペースがあるようだ。



(異世界の酒場か、やっぱり夜だか人が多いな、それにしても酒の匂いからしてあまり良い品ではないか?)



と考えてると前方の机で飲んでいる男たちの中で一番大柄な男が、

立ち上がり酒場の出入り口で立っている俺にいきなり絡んできた。




「おうおう!ひっく、てめぇ~俺の許しもなくセシリアとルナマリアに引っ付いてきたそ~じゃね~か!うぃく、てめぇ~なんかにゃ~もったいねぇー女だぜぇ」




(なんだこの酔っぱらいは、むかつくことをべらべらと、)




俺はこの絡んでくる酔っぱらいの馬鹿野郎をどうしようか考えてると、この男はさらにヒートアップして絡んでくる。




「おお!なんだ!テメーは口も聞けねのか!それともただ玉なしかぁー!そんなんで俺のモノに手を出すなんて笑わすぜ!がっはっは!」




後ろの取り巻き連中も一緒になって笑う、がそんなことはどうでもいい、今俺は目の前のゴミの発言が許せなかった!




(俺のモノだと!意思のある人に対して!あの優しい二人をまるで道具のように!そんなやつを許しては置けない!)




俺は、目の前の男の頭を掴み、後ろに向かって投げ捨てた。




ガシッ!ブン!




「うぉー!?」




出入口に向かって飛んで行く男、その姿を他の冒険者は飲み食いするのをやめ、こちらに視線をよこす。

そんな中であの男と飲んでいた男どもは立ち上がりこちらに向かってきた。




「テメー!よくもガルデの旦那を!」




「あの人はBランクの『鬼のガルデ』って呼ばれるほどの男なんだ!」




「そうだ!あんなことしてタダで済むと思うなよ!」




(この男の取り巻き連中はその鬼のガルデが飛んでいったまますぐに帰って来ないことに気づかないのかね。まぁあんな男に取り巻いてる連中だしな)



私はこのバカな取り巻き連中がどうするのかと様子をみていると




「なんか、ガルデの旦那もどってくるの遅くねか。」




「あぁこんなことされて怒らないあの人じゃねーかんな」





「もしかしたら、ガルデの旦那が俺たちを試しているんじゃねえか!こんなやつ旦那の手を煩わせる必要は無いって!」





「だったら俺らであんなやつとっちめようぜ!そしたら旦那だって俺らを誉めてくれるって!」




「おお!そりゃーいい考えだ!」




ヤジを飛ばすだけの取り巻きどもが痺れを切らして、こちらに真っ直ぐに襲いかかってきた。




「ふん、ゴミの取り巻きは所詮ゴミか……」




そんなばか正直に正面から突っ込んでくる男どもをこちらからも近づき首に一撃くらわせて気絶させ、そのまま後ろの連中の間を駆け抜けその首に一撃を叩き込み残りの九人も気絶させる。この行程を終えるのにかかった時間は一瞬で端から見ているとアイリスが一瞬で男共の背後に移動して取り巻き共が一斉に倒れたように見える程の速さであった。





バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ! バタ!バタ! バタ!




しーん




「……………」




十人が一斉にやられてまた酒場は静まりかえってしまった。そんな中で俺に近く二人、セシリアとルナマリアだ。




「あんた一体どうしたのよ?受付のほうにガルデが飛んで来たんで、こっちに来てみたら次は取り巻き連中が倒されるし、なにしたのあいつ?」




「そうよ、彼は素行の悪い問題児だけど、いきなり貴方の気に障ることをしたの?」




まずルナマリアで次にセシリアの順で声をかけてきた。




「………あいつの発言が気にくわなかっただけだ。」




「ガルデの?あいつは、いっつもろくなこと言わないけどね。で何て言われたの?」




 俺の答えにルナマリアはしつこく聞いてくる。教えるのはあまり気が進まないが、




「あいつがお前達のことを自分のモノだと言った。それにあいつが許可してないのに俺がお前達にくっついてるのは許せんとか、そう言う相手の意思を無視して己の所有物だとか替えのきくモノ扱いするゴミ野郎が私は嫌いだ、なのでそんなゴミを投げ捨てた。それだけだ。」




 俺が正直に話すとセシリアとルナマリアはローブの下で驚いた顔をしその後嬉しそうな顔をしていた。




「………どうした?、なにか変なことでもいったか?」




「いや!会って間もないのに私達のために怒ってくれたのかなって」




「そうね!姉さんと同じ答えよ。あいつはいっつもねちっこい眼で私と姉さんを見てるから嫌いだったのよ。だからあいつがぶっ飛んできたのは見ててスカッとしたわ!」




セシリアとルナマリアはあいつが気にくわなかったようだ。まぁあんなやつはどこへ行っても嫌われるだろうが。




「………そうか、それは良かった。」




俺は二人が喜んでいるのをみて、やって良かったと思ってると、セシリア達の後ろからもう一人近づいて来るのに気づく、それはさっきまでセシリア達と話してた受付嬢のようだ。




「あの~、ギルド内での喧嘩は禁止なんですけどー、」




「……いや、喧嘩などしてはいないが、」




「いやいや!受付まで人が飛んで来てますし、それに、床に十人も倒れてるじゃないですか!」




「さぁな、私はゴミを捨てたのしか知らんが、そこの倒れてる連中は寝てるだけじゃないか、なにしろ酒を結構な呑んでいたようだ、それに冒険者でもない私に倒されるなんて彼らに対して侮辱になるだろう。」




「え?それは、ちょっときついんじゃ………」




受付嬢は俺の言い訳に何か言いたげのようだが、これ以上目立つのは勘弁願いたい。と思ってると、




「ねぇナタリア!彼を見逃して頂戴?この騒ぎは私達が原因みたいだし。」




「そうよ、それに悪いのは最初に絡んできたガルデたちなんだし!」




「それは、そうだけど。」




セシリアとルナマリアが受付嬢に俺のことを見逃してくれるようたのんでくれた。それに、受付嬢は困った顔をして悩みだした。その時、酒場の入り口が開き一人の男性が入ってきた。その手にぶっ飛んで行った男を引きずりながら




「おうナタリア!べつに許してやってもいいぞ!どうせこいつが余計なことを言っただろうしな!」




と言いつつ手に持っていた男をこちらに投げてきた。




ポイ!ドシャ!




「ギルマス!帰ってきたんですか。」




どうやらこのギルドのギルドマスターのようだ。

その体格は俺よりは低いが190センチほど、体は良く鍛えられとても良い筋肉のつきかたをしており、タンクトップと短パンを身につけ、

顔は髪の毛はなく右目を眼帯で隠した40代ほどの男だ。




「おうよ!ちょっと領主に呼ばれてな。それで、帰ってきたら受付にガルデが転がってるし、いつもは煩い酒場が静かだし気になって見に来たらちょうどそこの連中が倒れるところでな、けれど、他の連中に聞いてみると悪いのはやっぱりガルデたちのようだしな。」




どうやらギルドマスターは話のわかる人らしい、しかし、だったらなんであの男どもを放置していたのかが気になる。なので尋ねてみる。




「あんたは?」




「ん?俺か?俺はこのギルドのギルドマスターをしてる『ガレル』ってもんだ、そうゆうあんたは?ここいらで見ない姿だが。」




「……アイリスだ、それでガレル、ここのギルドマスターならなんで、そんなゴミをのさばらしてる、」




「ゴミってか!こりゃまた口の悪いにーちゃんだこと、まぁその質問の答えは、そいつが腐ってもBランクの冒険者だということだ。

Bランクの冒険者は有事においては貴重な戦力の一つだし、後輩冒険者にとっては自分の師匠になってくれるかも知れないやつだとか、

そして、そのランクに恥じない実力を持ってるからある程度の自由を黙認されてるってのもあるが」




しかし、とガレルは続ける。




「ガルデはBランクに上がるには実力があるがその性格に難があってな前に一度お灸をすえておとなしくなったんで昇格させたんだが、

懲りてなかったかわけだ。」




やれやれと首をすくめるガレル、そうしてるとガルデが目を覚ましたのか起き上がってきた。




「いてて、たく!なんだってんだ、ってテメー!さっきはよくもやりやがったな!ぶっ殺してやる!」




と言いつつ腰の剣を抜きこちらに構える。それを後ろからガレルが頭に拳骨を落とすことでガルデを止める。




ゴン!「ごべ!」




その一撃でガルデは剣を落としてうずくまる。




「おいガルデ、おめーは酒場での喧嘩はご法度って忘れたか。

それに相手は冒険者でもない一般人だぞ、ギルドの規定すら忘れたか!」




「ぎ、ギルマス!なんで!」




さっきまで明るかったガレルの雰囲気が一気に変わりその威圧に何人かの冒険者が腰を抜かしたらしく、床に落ちる音が聞こえる。




「だ、だって!あいつがいきなり俺を投げ飛ばしたんだぜ!それに、俺の仲間だってほら、相手にやられてるし、」




「で?」




「で?ってあいつの方が悪いってことよ!俺はただ酔っててちょっと何か言ったかもし、れ、な……………!」




ガルデが言い訳をしていると、突如ガレル以上の威圧がギルドを襲う、その発言はガルデの後ろからで、あまりの圧力に実力のある者を除いた全ての人が床に倒れる。そして実力のある者はとっさに武器を構えるがその心はその場からどう生きて逃げられるかという生存本能がさせる条件反射のようなものだった。



そして、その圧力の発生源は話を聞いていたアイリス、つまり俺だ。




「おい」




『!?』



その場にいる全ての立っている者が俺の一言に反応するが、俺には目の前のもはやゴミとも呼べないやつしか見えてなかった




「貴様、あの発言をちょっとと言うか」




「………………!」




男はあまりの圧力に何もいえずただこちらに背中を見せて震えるだけだった、その姿にさらに圧力をもはや殺気に近いものをだす俺はさらに問いかける。




「何か言ったらどうだ、私は肝っ玉のないクソ野郎なんだろ、なら何か言い返したらどうだ。」




と腰の太陽剣ガラティーンを引き抜き男の顔の横に後ろからゆっくりと突きだす、ガラティーンはその刀身が俺の威圧に呼応するかのように輝き太陽の炎のように紅くなる。




俺は何も答えない男の首を撥ね飛ばそうとガラティーンを持つ手に力を込めようとした時、俺の左右から二人の人が抱きついて来て俺を止める。




右にセシリア、左にルナマリアが俺の威圧を受けて震えながら、それでも俺を止めるために抱きついてくる。




「……………!」(がたがた!) 「……………!」(ふるふる!)





「…………………」




その姿に俺は威圧をときガラティーンを鞘に納めると周りの人はその場にしゃがみこむ、立っているのは俺と抱きついているセシリアとルナマリアだけだ。




「なぜ止める、」




「なぜって、あんたがそいつを斬ろうとしたからよ!そんな奴でも斬ればアイリスは殺人罪になるのよ!」




「そうよ。街に入ったばかりなのに次はいきなり牢屋なんて悲しいじゃない、」




ルナマリアとセシリアは俺がこいつを斬ることで殺人罪として連行されるのを止めてくれたようだ。




「………そうか、助けてくれたのか。感謝する。」




「いいのよ!また私達のことで怒ったみたいだしね!」




「えぇ、ルーちゃんの言うとおり!ごめんなさいね。また気を使わせちゃったわ。」




二人は俺に気にしなくてもいいと言ってくれる。この二人本当に優しいな。




長い駄文ですいません




ガルデ

種族 人族

年齢 39

性別 男

身長 175

体重 85


冒険者ランクB-


レベル 95

HP 5000

MP 400


腕力 C-

耐久 D

敏捷 D+

魔防 E-

魅力 D

運  C-



Bランク冒険者の中では一番下でレベル的にも足りない、ギルドも一応Bランクにしている、だけど本人は己の実力でなったと周囲に自慢し手下を集めて威張り散らしクエストにも行かず手下のかせいだお金で飲み食いしている。たまに一緒にクエストにでて技を教えてもいるがそこまで教えるのは上手くない





取り巻き


レベル35~42


冒険者ランクE


HP 400~560

MP 100~120


腕力 E-

耐久 F+

敏捷 E

魔防 F

魅力 F-

運  G+



ガルデの取り巻きたち

ガルデがCランクの時からついていってる

ガルデのために働されてるといっても過言ではない

でも本人はたちは気づいていない




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