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一話

よまないで

 俺の名前は有馬徹(ありまてつ)29歳のフリーターでありこれといって何か誇れるなにかをやってきたわけではない。

 そんな俺だがゲームのなかではそれなりに、いやそれなり以上に頑張ってきた。

 今日バイトからの帰り頭のなかではゲームのことでいっぱいで周りのことなど見てもなかった。それがあんなことになるなんて。




「さーて!速くかえってゲーム♪ゲーム♪」




(帰ってからまずは天空城の荒神を倒して次に竜神と龍神に喧嘩ふっかけて最後に異界神をどれだけ速く倒せるかのタイム更新してっとやることがやまずみだな!)




 この男が思ってい相手はどれもゲームのなかで最難関のクエストでありカンストレイドパーティーが作戦を練って練って練りまくって挑むものである。それをまるで食後の軽い運動のようにこなそうとする。しかもこの男はぼっちの童貞魔法使い一歩手前というかこの日、徹の30歳の誕生日である。(笑)




「なにかバカにされた気がするが、そんなこと気にしてられない!」




(さぁこの角を曲がれば直ぐに家がみえてる)




角をまがったその時




ピカッ!




(なにこれ!眩し!)




 突如眩し光が足下にからひかり何がおきたかわからないうちに意識が遠くなっていくのを徹は感じた。




(ちょっこのまま気を失うのはま……ず…い…………)






























はっ!と気がつくとそこは真っ白な何もない空間だった。




(ここわ…どこだ?)




(俺は確かめんどくさいバイトから解放され意気揚々と自宅に戻ってゲームをしようと………そうだ!早く帰ってゲームの周回をしないとってその前家はどっちだ!)




 あたりは真っ白でどっちが上か下かもわからなくなるようなこの空間の何処へ行けば帰れるのか悩んでいると。




『ここは世界の間にある神域とも言える場所じゃよ』




(だれだ!)




その声は頭の中に直接語りかけてる




『そなたはあることに巻き込まれてここに飛ばされてきたのじゃよ』




(あること?その前にあんた誰だ)




『儂か?儂はそなたらからしたら神と呼ぶ存在かのう』




(神だ~?いたのかそんなの?)




『もちろんいるとも、そなたらからしたら見えんだけで結構おるよ』

 



(そんなもんか)




『そんなもんよ。さて、あることに巻き込まれたと言ったかそれはな』

 



(それは?)




『勇者召喚じゃ』




(本当に大丈夫かこの爺さん)




『ふむ、信じておらんようじゃの』




(!爺さん考えてることがわかんのか!)




『じゃから神だといっておるじゃろ、まったく話を戻すぞ』




爺さんもとい神様の話を纏めるとたまたま俺が勇者召喚されてる最中の魔方陣に入ってしまったため一緒に飛ばされたらしい




『と言うことじゃ』

 



(なるほどなるほど、と言うことは俺は誰かさんのおまけで召喚されると…………………ふざけんなーーーー!)




 俺には帰ってゲームをすると言う任務があるって言うのに巻き込まれて召喚される~?ふざけんなってんだ!




『いや、そなたは召喚されんよ。』



(?どうことだ。)



『だからそなたが召喚されるは言っとらん。』



(ならなんでここにいるんだ?)



『そなたは召喚の魔方陣に入ってしまった。それはあっておるよ。』



(なら召喚されるんじゃ)



『まぁ落ち着くがよい、そなたわな魔方陣に片足だけ入ってしまいつまり『半分だけ』飛ばされたというわけじゃ』




(だから飛ばされたわけだろ…………ん?『半分だけ?』)




『そう半分だけじゃ』




(その…半分って)




『つまり半分というのは、人を分けるとするなら魂と肉体に分けるわけじゃが、そなたは、その内魂だけが飛ばされて向こうに召喚されるには肉体が無いので召喚されないと言うわけじゃ。』




(なるほど!そう言うことか!)




『そう言うことじゃ』




(なるほどなるほど…………………………ん?なら俺どうなるの!)




『消えるのぉ~このままなら。』




(神様軽っ!何とかしてよ!)




『何とかしてと言われても、元の体には戻せんしのぉ。』




(なんで!)

 



『だってそなたの元の体は塵になったしのぉ』




(へ?)




『だいたい元の世界では4日ほどたったかの、その間にそなたの家族が火葬してしまったから戻る体が無くなったので戻せんのだ。』




(\(^○^)/)




『そんな顔されても、戻せんものは戻せんのだ。』




(ってことは俺のゲームデータとかも!)




『ゲーム?いやそなたの遺品はまだ整理されてはおらんようだの』




(良かった(焦))




『しかしその魂だけの姿では結局できんではないか?』




(\(^○^)/)




『だからその顔やめい!………まったく仕方ないのぉ』




(?)




『そなたがこのまま消えるのはいろいろとまずいのでな、特別に肉体を用意してやろう。しかし、元の世界には返してやれんからあちらの世界じゃが』




(本当か!)




『あぁ、神に二言はない。』




(ならゲームも!)




『やけにゲームにこだわるのぉ?』




(あのゲームは、俺にとって全てなので!)




『そ、そうか(ならあのゲームの体でよいかの(ボソッ)』




(なんか言ったか?)




『いや、のなにも。ゲームについてはこちらでなんとかしよう。ではいくがよい!』




(へ?いくがよいってまだなんの説明も…………)




『とりあえずいくのじゃ!ポチっと』

 



 神様の方からなにやら嫌な音が聞こえたその瞬間、立っていた真下に黒い穴が空き、俺は下の穴に引っ張られる用に落ちていった。




(ぎゃーーーーー!おちるーーーー!)




『達者でのぉーーーー』




(このくそ神がーーーーー…………………)








こうして俺は旅立ったのでした。














『さてさて取り敢えず。このゲームのキャラクターを奴の体にすれば良いのだな!まったくあちらの人間はしょっちゅうこちらの人間をつれていきたがる……』(ぶつぶつ)
















 これはただの人間だったものが新たな体で異世界を生きていくお話である。




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