忘却の定め
切ない思いはいつまでも
続くと思っていたけれど
人間っていうのは、記憶って言うのは
とても薄情だった
薄れていく記憶と共に
僕は君を忘れていく
忘れたくないと叫ぶ心と
忘れたいと叫ぶ心
二つの心が相反して
僕を苦しめる
ねぇ、どうして忘れてしまうの?
僕は君の事を忘れたくなんてないのに
ねぇ、どうして忘れられないの?
僕はもう君の事は忘れようと誓ったのに
好きだといった気持ちに嘘偽りはないけれど
薄れていく気持ちも決して嘘ではない
きっとこれが宿命
だってこうでもしなくちゃ
僕はきっと一生苦しむ
君を忘れられなくて
君を好きなままで苦しむだろう?
だからきっと僕は忘れる
ただ昔の思い出として記憶の彼方に沈むのだろう
でも
それでも今、あの気持ちを少しでも覚えているうちに
綴ろう
いつかまた思い出したいから
そしてこれを最後にしよう
君の事を思い出して涙を流すのは
切なくて、温かい思い出として
振り返れる、その日が来るまで
僕はこの記憶に
ふたをしよう
これにて完結です。
恋愛系はなんというか、しんみりするのが好きですね、はい。ほぼ自己満足の世界になってますが、この半年間抱いてきた思いをこれでとりあえず全部出し切れたかな、と思います。