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TRPG

斎、死ぬ

作者: おかりん
掲載日:2026/07/27

令和X年。日本。


「つ、強い……。」満身創痍な人は木刀を折られ、肩を大怪我した。このままでは。


 死ぬ!

「どうだ、俺の剣術は世界一だろ?」ニコニコ笑うボーイは、まだ歳の頃、十歳くらいだ。

「そこまでだ!!」

 警察が現れた。

「ふん。警察なんかに俺の剣術が通用するはず……」パァン!

「え?」血、どばぁー!

「アホか。いくら強くても剣で銃に敵うか!」

 その通りである。ここのところの道場破りの侍ヨーチューバーガキンチョ、簡単に発砲許可を得た警察には、まさに、大人と子供。


 しかし、この物語はここから始まる。

「ふーん、【斎(とき)】、十歳、剣士を百人殺しているな。間違いなく地獄行きだ」

「納得できるか!」まぁ、それもそのはず、ここ閻魔亭はオーナーの閻魔大王が握る、寿司屋だった。客は死んだ天国行きの人。閻魔大王はよくある姿。

「殺しは地獄行きって決まっている上、百は最早自分から死にに行くようなものだ」

「じゃあ、お前も斬る!」

「はっはっは! 何を言いよるか! お前は今【剣を持っていない】じゃないか!」そう、死んだのに、剣まで付いてくるわけがない。服を着ているだけ福利厚生が良い。

「ぐぬぬ……。あ!」

「ん?」

 斎はネタを切る包丁を奪った! そして、斬る!

 が、閻魔大王は身体が筋肉で硬く、包丁が刃毀れしただけだった。

「はっはっは! 小僧、地獄よりも厳しい処罰を望むか? ならば【奈落】へ落ちるが良い! それ!」閻魔が指を指すと斎は床に溶けていく……。


 ーー。


「ここは?」気がついた斎だが、真っ暗で地面も悪い。

「ヒッヒッヒ!」「美味しそうな人間がやってきた!」「皆で丸焼きにして食べるべ!」

「誰だ!」斎は気を張り、大声で叫んだ!


「オレら、奈落の住人」「お前の目では見つけられまい」「ヒッヒッヒ!」

 暗い上にジメジメしていて、汗ぶわー。足元を良ーく見てみると、死体。なんの動物かはわからないが、腐って異臭を放っている。

「けけけ!」「お前は美味しそうだから」「骨の髄までしゃぶってやる!」

「おっ、とりあえずコレ使うか?」

 斎は骨を手に取った。

「そんなものでどうする?」

「こうするの、さ!」ブオン! 斎のものすごい素振りが辺りを現わにする。そこは光が少ししかなく、だが、地面があり、奇妙な声の主達が正体を見せる。


「ちいさ!」

 そう、小さな三匹の小鬼。光が少ないからか、元からか? 小鬼は赤い肌をしていた。

「見られた!」「バレた!」「逃げる?」

『そうしよう!』ピューっとふくジャガー。

「なんだったんだ……。しかし、どこへ進めばいいやら? 死んでいるから腹ペコにはならないだろうな。しかし、さっきのがオレをたべようとしていたってことは、じっとしていたらダメってことだ。うーん、剣ないかなぁ?」

 とりあえず歩を進め、死体の山から転げ落ちた。「てー!」斎はカルシウムが如何に大事かわかった。

「あのー」下から声。

「私の骨、返してもらえます?」それは骸骨だった。

「うわ」驚く斎。


 説明しよう。ここは死後の世界。死なないのだ。だから食べられても骨だけで動いたりできたりする。


「私は元鍛冶屋でして、剣を作れますよ……、足の骨さえあれば……」

「本当か! じゃあ、これ使え!」

「いやいや、それが、未知の力により、死なないのと、骨も自分のじゃないと動かないみたいでして……」うわー、めんどくさい!

「……、つまり、この骨の山の中から、お前のを?」

「はい」「他探すわ!」即答だった!


 「ちょっと!」


「なんだよ?」

「そんなことしてたら日が沈むでしょ!!」

「剣を作るなら、せめてダイヤとクローバーが必要だろ?」

「じゃあ2枚引かせてよ!」

「えー」

「皆はどう思う?」

「んー、TRPGってさ過程が大切じゃん? ハートが出れば鍛冶の骨は復活でいいんじゃ?」

「そうだよね! 楽しまないと!」

「そもそも、なんで死なないのに骨になったか? が、微妙かなぁ?」

「そこは御都合主義で! 続けるよ?」


以上TRPGでした。

いや、やっぱりTRPGめっちゃ楽しかった!

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